はぐれ仕事人・参の日記。
やれやれ、やっと、シネマ旅にカムバックや。
と、思ったらば、またまた、どっこい。
早速、トラブル発生じゃ・・・もう!
いや、あのな、
以前からフィルムセンターや、シネマヴェーラ渋谷の特集にはちょいちょい、出向いてたんやけどね。
今、シネマヴェーラ、
<最終兵器 鈴木則文(すずき・のりぶみ)降臨!>って、監督特集やってるから。
何本かはラピュタ阿佐ヶ谷でもレイトショーで観てたんだけど、
あっちは昼間から4、5本観てると5000円以上、飛んじゃうやろ?
それだけ、お宝なプログラムは、たっぷり充実しとるけどな。
その点、渋谷のこっちは、2本立てで1400円。
1本当たり700円!最終回のみで200円引きだ、安いもんやろ?
ありがたいんや、映画ファンには。
ところが、な・・・
土曜に行ったら、1本差し替えになっとるんや。
「お祭り野郎 魚河岸の兄弟分」(‘76、94分)やってるはずが・・・おわびの張り紙とアナウンス。
残ってるフィルムが痛んでて、上映不可能なんや、ごめん、って。
くやし~!わざわざ観に来たのに。
で、急遽、ラピュタでもやってた「女番長」(‘73)に差し替え。
おかげで「女番長ブルース 牝蜂の逆襲」(‘71,86分)とあわせて、
スケバン乱闘映画2本立てになってもうたんや。
まあ、これはこれで、むちゃくちゃおもしろ~い、組み合わせなんやけどね。ちょっと、うれしいで。
だから勘弁しといたるわ、今回は。
え、特集のおすすめ作品は、て?
そらあんた、もう、ぎょうさん、ありまっせ~!
スケバンシリーズ第一作「牝蜂」、
とにかく、やばいわ、こわいわ~。
はぐれ者達が結束して、居場所作り、
あの手この手で稼ぎまくる、テクニック。
カーセックスならぬオートバイ・ファック、かなり、あぶないでー!
マジで体張ってるわ、ほんま。
万引き・カツアゲ・ゆすりはいかんけど、
あの商魂とたくましさ、
組織や愚連隊、バイク族の兄ちゃんたち相手に、
どつかれてもこずかれても、へこたれんリベンジ魂、
現金強奪への突進ぶり、
あの前向きなパワーとずぶどさは、見習わんとな。
(いや、それも又問題が・・・の声)
沖縄返還の話が出てくるのも、時代やなあ。
天地茂が、古い男を、渋い魅力で。じわ~。歳やなあ。
山城新吾と渡瀬恒彦、特出扱いで、ウケとった。
JAC(のちJAE)系総出演チームでは、
全編アクロバット、大サーカスな真田裕之の「忍者武芸帖 百地三太夫」も、皆、よう動いててええけどな。
「コウタローまかりとおる!」や「華麗なる追跡」のドタバタは、笑えるでえ~。皆、腹抱えてる。
まるで、「多羅尾伴内」の延長や。もう、むちゃくちゃ。
スー・シオミ、コメディー演技も結構、いけるんやな。
(付記1:その「多羅尾伴内」鈴木版は、
凄惨、血生臭いシーンがグロく、やりすぎで、不快だった。
終盤の花嫁なんか、気の毒に見えて・・・。
小林旭の軽妙な変化ぶりは面白いのだが、おかしさが相殺されていた。)
(付記2:「吼えろ鉄拳」は、日焼けした若き真田広之のカラテ・リベンジ劇。スー・シオミが異例の設定に。
こちらは全体がきわめて陽性で、
かつユーモアとリズム感に富み、じつに楽しい。
神戸・京都での追っかけは、笑わせてくれる。
千葉真一との香港シーンはGメン・ロケを思い出させる。)
「徳川セックス禁止令 色情大名」、
わがまま殿さま名和宏と、
キリシタン娘のサンドラ・ジュリアン、
この2人にゃ、杉本美樹の輿入れ姫も食われ気味。
設定は笑えるけど、すごい酷な話やった。
主役、殆どサンドラ・ジュリアン。
渡辺文雄の輸入色街商人、冷酷、情け容赦なさすぎ。
あの結末は、当然の報いやわ!
池玲子が明治末期ギャンブラーの「不良姐御伝 猪の鹿お蝶」では、
スパイ活動者役、クリスティーナ・リンドバーグの存在感、際立ってるでえ。
中盤がまるっきり、洋画ロマンスやな~。
「まむしの三兄弟 恐喝3億円」、
スケバンチームにも軽くあしらわれてる、
シリーズ主演のドタバタ・コンビよりも、
ゲストの、松方弘樹と堀越光恵のドラマやな。
小切手か・・・今まで使った覚え無いな、俺。
国籍なき男と、マイペースお嬢様の悲哀、泣けるで~。
渡辺文雄のドライな組織ビジネスマンぶり、定番だったんだね。
なりませぬ、の三島ゆり子が文太兄ィの妻なのも、定番。
「少林寺拳法」、千葉真一主演。
これ又パワフル、自粛無し、反骨旺盛、
法律にも動ぜず。歯止め無しの男。
大陸でスパイ活動するも、敗戦で引き揚げ、
大阪経由で、香川に道場開いた男の一代記。
闇市で少年が、煙草スパスパ。時代だな~。
ああ、アカレンジャーさんが、ひでえ目に。そりゃグレるわな。
食糧事情には一苦労、女子供には滅法優しく、
不良レイプ常習犯(安岡力也!)には、きっつーいお仕置き。
場内、爆笑に。(禁じ手?の声)
弟子達に私闘を禁ず、といいながら、
一番、単独で他人の腕ねじ曲げに行ってるのは、
お師匠さんだったりする・・・。<公闘>だから?
「女番長」でも、仮面ライダーV3・宮内洋さんが、
元甲子園球児の若手やくざ役で、はじける演技。
そして池とも、杉本とも、いいシーン・・・。
おいしすぎる、男泣き。
終盤の一同撲り込み、どう観ても、東大立て篭もり事件の裏返し、だよな?
荒木一郎のエロ監督、お前さんだけ、ずるいぞえ。
しかしなぜ、組織幹部達の前にいつも、モナリザが?
あれだけ、ようわからん・・・。聖なる者に俗なる血糊、ってことか。
で、琵琶湖大橋って、あんなに急なスロープなんか?
一度見てみたい。奇天烈作「幻の湖」のロケ地やし。
実はわい、「聖獣学園」がちょっと苦手なんやけどな・・・。
何だか陰気だし、きたないし、血生臭いし。
「文学賞殺人事件 大いなる助走」も、軽快なテンポで作家の裏売り込みの話やってるけど、由利徹のビビるシーン以外は、あまり、笑えなくてなあ。
地方で作家志望の人達には、ちょっと、つらい内容かもな・・・。
「ドカベン」みたいな、無理矢理な漫画の実写映画化のほうが、今は楽しいな。
原作どおりに、まず柔道で暴れまくる男・岩城!
豪快な、ぶっこわし!
川谷拓ボンがピアノを・・・秘打・白鳥の湖!
あの御方が・・・千本ノック!
夢の様な、強引さやで。
観とらん人、必見じゃ!
今日はいささか、コーブン、いや、興奮しすぎたわい。
「魚河岸」、早よ、ニュープリントしてくれ~!
ほな、又な~!
[劇場版?ビーグルGメンVSスケバルマン!]の続きを読む
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- 2007/05/06(日) 13:23:43|
- 劇場用映画
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