竜の、覚書。
2月24日、土曜。晴れ。
14時半、少し前。野方区民ホール。
<映像温泉芸社上映会 その14 映像温泉芸社VS映像温泉芸者>に向かう。
おもしろ映画大会、と入り口の黄色い看板にあった。
あれ、案内フライヤーにあったタイトルと違うな?といぶかしがったが、とにかくいつもどおりに入場。
ここの会合でも、「今年、天気変だね?」「妙になまあったかい日、多いね」「雨の日が普通の冬みたいだ」・・・。
ここかしこで本年度各所恒例の、異常気象の話題が出る。
梅はとうに満開、桜は逆に遅れそうな状況。米の出来が心配だ。
一部では今頃、あけましておめでとう!の声も。
正月前以来の再会ってあるんだな、と微笑。
いずこよりか、200人以上の男女、大集合。
知人も含め依然、根強い人気なり。
約4時間、当日券1000円というべらぼうな企画に、よくぞまあ、これだけ集まってくれたものよ、と感心す。
一部、親子連れの姿も見える。
小さなお子様があのイベントを観て、心眼で理解できるかどうかは、まったくの謎だが。
アンケート用紙や各種案内とともに、参考資料として、ロビーで<全怪獣怪人大百科>なるミニパンフが配られていた。
(そうか、今頃知ったよ。芸社は怪獣怪人のアジトなんだ・・・の声)
開始時刻の場内アナウンス。
約20分間の<映写テスト>で客席をたっぷり暖めて、
さあ、本編へ、と思ったらいきなりエンドマークで、幕が下り。
「ただいまをもちまして、今回のプログラムはすべて、終了いたしました」。場内爆笑。
おいおい、早すぎるぞ!と思えば、
「なお、次回の上映会は、15分後に開始いたしますので・・・」。
つまりここからが<芸社VS芸者>。
相変わらず天邪鬼(あまのじゃく)な上映会。
これだからやめられない、とまらない。
休憩15分程度を、2回はさんで三部構成。
全体の流れは、折に触れて挿入される、静止画で劇画調に描かれたMMR?らしき編集部の部員、H、N&N、およびK(各人仮名)の会話に沿って進行。
そっくりなんだ、これが。某レギュラーメンバー陣に。双生児化?してる人もいる。
<芸社&芸者>や自主上映イベントに関する情報を入手した編集部一同が、上映される各作品を参考データの一部として、分析。
自主映画上映をまったく知らない様子の一同により、針小棒大、いかにも怪しい暗号解読や国際陰謀説、平行世界説等へと向けられてゆく強引な分析が真顔で行なわれる。制作費試算も高額、過大。
あいにくと運慶ならざる彼等、それらの解釈論の中に、「ユメ十夜」のような真実の仁王様は、殆ど何にも埋まっていない。
「実在する!」「な、なんだって~!?」節が炸裂しまくり、笑わせる。
(さあ、みなさん、ご一緒に・・・の声)
それらのナンセンスの延長上に、H・O両氏役の小芝居入りならではの、ちょっと泣けるいい結末が、待っている・・・。
毎度恒例の趣向、イベント自体をちゃんとエンタメ化する。心憎いばかりの構成。
なお、この発想と表現のありようは、後述のある上映作品にも大きく、影響を及ぼしているのだった。
主な作品名、および短評。()内は監督名。
「ゲイシャファイト <死闘!映像温泉芸社対映像温泉芸者>」(キジルシ、1分位):
怪獣バトルにプロレス中継式ナレーションを入れていた5分間番組、「ウルトラファイト」の要領で、OPから作った短篇。
頭部が半透明、メカネコ人形(デンキネコ?)2体がバトル、
さらにロケ・トラブルも映写、笑いのジャブ。
これこそ<バカ映画>の、基本形。
「のびれ!クージン」3部作(酒徳ごうわく、計9分):
<賛否両論>サイトで流したものと、その続編2本。
相手が花嫁の父だろうが、ゴールキーパーラストだろうが、対抗策はのびる、のびる!が命。場内より「おお~!」の歓声。
ラストのおでこ姿を観て、ただちに、アートン下北沢の夜をも騒がせた<未知無知生物X>を想起せり。有段者?
「帰ってきたウルマン」(濱田轟天、5分):
子供の頃、男の子が2人いれば誰しもがやってみる、室内怪獣ごっこを堂々と再現。(注1)
ビルに見立てて積んだ本とカメラアングルがなかなか、それっぽくて良い。ご丁寧に<次回予告>?付き。
部屋の中だからこそ、捨て身で出来る!大技だが。こうして公開してるから結局、すべてはさらされる・・・。いっそ潔い?
「芸社通信」新作(亜乱陶氏・・・って洋画のモジリ。10分):
恒例、静止画の芸社レギュラー内部定例会議録。
相変わらずというか、イベントにすぐ<仮想敵>を想定しがる御隠居氏らに苦笑。
ここでのつっこみ発想が如実にわかる解説、中級篇。
これを聞いて細部で笑えたら、あなたも、一人前のファン?
「NAIL」(越坂康史、13分):
元スxxンxガール・コンビ、2人っきり出演作。
(上映前に主演2名による挨拶と、特集DVD案内映像を、映写。この2人で7通り位、いろいろ演じてる模様。)
月曜から土曜まで、その日の幸運を呼ぶネイルサロン・アーティストと、幸運が欲しくて爪を染めに来た女子大生の対話から発する、ちょっと奇妙な出来事。ドラえもんの世界に近い。
あんまり欲を出しすぎると、墓穴を掘るよ!という静かな戒め。
「梨本君のチカラ」(高岡晃太郎&山本拓、18分):
以前も高岡監督作品でやった、生活観抜群?キャラの出る<ゲイモス・マシーン>なる超リアル世界化ゲーム物の、延長線上。
これが、又・・・。
解説が限りなく困難な、ミニ・クレイジー・ワールド。
いや、何しろ、高岡監督ですから。
それに「イチモツ」山本監督だし。
どうしたって、シュールな小舞台芝居を観ている感じに、なる。
ゲームプレイ中の<レンタル家族>の息子に急死され、
ゲームキャラへの敵討ちを誓った契約者(父親)と、
ロマンチック?な首吊り心中の前にゲームを拾った男女らが、
ゲーム操作中にゲーム世界内のお座敷に入って出られなくなり、
司会男女(兄妹らしい。兄役は今をときめく池田鉄洋!)、および
もじゃもじゃ頭の超能力少年・梨本君の技出しに振り回される。
ほら、もう変でしょ?
一部人物の死後の世界までも皮肉交じりに描かれ、
バーチャル世界が二重・三重化し、ミニ迷宮化。
その越境往来の有様こそが面白く、観る者にある種の痛快さを呼ぶポイントになっている。
術者自体よりも、司会兄弟のオ-バーな、無理してる表情、ひきつり具合が、何とも可笑しい。
楳図かずお漫画にも、通ずる世界。
依然衰えを知らぬ、高岡&山本節。
「FILM DRUG」(なにわ天閣、再映、瞬間芸)
世界各国の映画祭で、人々を気持ちいい状態の渦に巻き込んだ、という伝説の8ミリフィルム。
これならサxリxナル・マジックでも、罪が無いほう?
「ヒャクレンジャー3D」(ミナミユー、3分):
毎度おなじみ大群戦隊ヒーローズ映像に赤・青の着色で立体効果を演出。結構、反応が良い模様。
あっ、いかん!かんじんなときに色眼鏡、足元に落としてもうた!
なんたる不覚・・・。こんな事態は珍しい。
い、家で物販DVD使って、もう一度見直しだ~!
予告篇でも出してた「ドスレンジャー」、しっかり完成させてね、監督。
(休憩)
ライブショー「コミカ3分クッキング」(VJコミックカット&助手ごうわく氏、約10分):
プロジェクター使用、映像の編集処理具合で、これだけリズミカルで楽しいヒップポップ調が出来る、という料理法解説コーナー。
見事な仕上がりに場内から、歓声しきり。
素敵なタイミング、とはこの事よ。映画では本当に、大事な要素なり。
技術進歩で作業自体をライブ・トークに出来る、演者にとってはいい時代になった。
「今田家バラバラ殺人事件」(さとうさん、27分):
真っ赤なバラが・・・じゃない。
それは園子温監督、「紀子の食卓」。
(それはもう、ええから!の声)
ご存知、かよさん主演、ナビゲータ-を務める、推理ゲーム・バラエティー作品。
テーブルの現場解説ボード上で人物名の板を動かしつつ、かよさんが、いかにもサスペンス劇場向きの血生臭そうな<事件>を検証、複数の<推理>仮説を立ててゆく。
キャメラを向くときの視線や表情、ライティングが又、いかにもサスペンス!な感じで、ぞくぞく感をそそる。
が・・・毎回、非現実的な仮説を排除してゆくはずの<推理>が、
途中から徐々に非現実的な、陰謀説やSF、ホラー的誇大妄想に近いものに変質してゆき、<推理>の態をなさなくなってゆく。
そこからドライな可笑しさが、着実に襲ってくる。
しまいには正解?までも、それはありえない!と叫びたくなる展開に・・・。最早サスペンスの範疇すら、はみだしている。
限定された空間内でさとうさん主導らしい、素晴らしくひねくれた広がりを見せる、エンタメ路線。
お堅い<本格的推理>ファンならば「なぜちゃんとした<パロ入り推理>にしない!」と呆れるかもしれないが、
これはちゃんと観客に頭をひねらせて誘導するべく、面白く作っている。
反応が良かったのは事実。
内容からして、ドライかつ飛躍した発想が近接?しているMMR全体進行の件も、ほぼ間違いなく、この人の仕業であろう・・・。
「ドロクエ」(山本拓、7分):
ネットゲーム・チャレンジャーでなくても、「こんな目にあうんなら、ログインするか!」と叫ぶであろう、
下品かつきたならしい、準リアルな自己忍耐限度挑戦ゲーム世界。
描かれているのは、昔の「コロコロコミック」世代のワルがきんちょ共がいかにもやりそうな、
川原の泥んこ遊び、アラレちゃんの<つんつくつん>、
たけし軍団のバラエティ等に溢れていた、
体を張った<挑戦ごっこ>世界をもっとダイレクトに、
グロいまでに再現したもの。
高岡氏がパンパース姿のワルガキ選手、という有様がすべてを代弁している。
モノクロ画面だから笑って観れていいようなものの、
カラーだったらすごくリアルにきたならしくなって、いやだったろう。
女子挑戦者は、なおさら・・・ほんとにいやそうだもんなあ、あれ。
「アキバの昼と霧」(ダー機関*制作、3分以内):
やったね・・・・・まじ、これ、殆ど事前公表不能。
あの人たちなら、作りかねない、フィギュアかも。
「アジアの」には笑ったが・・・。
「マジカルDEATH」(AC部*制作、5分):
いささかかったるい?健康番組の世界も、内臓図解も、
湿布の効果解説も、歯痛の対策もみな一緒に、
丸みを帯びた立体感あるキャラ入りアニメと、ヒップポップで、
明るく躍動感溢れる快作に。
「あるある」の空いた後枠は、これを流してみたらいかが?かと。
それと、歯科医へは保険証持って、早めに行こうね。
(休憩)
ラスト、大トリ。
「デンキネコ 恋のユラユラ大作戦(仮)」改め「琴似沈没」(中村犬蔵、47分)。
いわずと知れた、ネコキャラ大活躍の、
札幌が舞台の、SF映画超大作パロディーCG大作シリーズ、最新作。
例によって例のごとく、
札幌・琴似周辺を、北海道沿岸を地震で、噴火で、津波で、
ゴジラ抜きでど派手に、ぶっ壊しまくる。
後はパワーとシネマ・パロと勢いで、一気に、突っ走った印象。
今回は、おそらくシリーズ中で初めて、全体に日本語台詞を導入。
(いつもの「うらら~!」じゃなくてネ・・・の声)
各界異色声優陣にも、注目が集まる。
キリミヤ・ラジオで予告されていた<特出台詞>も、しっかり入っていた。
ちなみに、某公認パロ映画のごとき外国人俳優・女優陣は一切、出ない。
ギャラが合わなかったのだろう。(まさかね、の声)
しかし、何で又、xxリスが融通の利かない役人なんだ?
「進化する」に、笑う。
さらに仰天したのが、静止画応用で特別出演?した、
<中の人?の外の人>が女優スタンス、泣かせる少女役で<好演>。
(中の人などいない!といわれそうだが・・・の声)
声をアテたのが、おなじみ、松梨女史。
抑揚は小ぶりだが、低く抑え目に発声したのが、あのキャラ設定には合っている。
<赤目虫>にも、びっくり。
よくぞまあ。そこまでやるか。
ここまでくると、俳優・女優の存在って一体何なのだ、と呆然とさせられる。
それと、映写中に1回、映像がストップして消え、唐突に検索サービス?印と指示音声が出てきたのは、何・・・?事故?ギャグ?
これも又、DVが当たり前の時代らしい光景。
<映画>を巡る既存のイメージは、その内部から、周辺から、あるいは外部から、常に新しい血の導入に揺さぶられて、変貌をとげてゆくのだった・・・。
しかし、これだけ力いっぱいやってしまうと、次は何の大作を手がけたらいいものやら?と早くも気になってしまうのだった。
今回は、声と映像、舞台挨拶のみの出演となった、どんぱちプロダクション総帥・小原監督の存在感もさることながら、
声優参加も含めて半分は、<濱田轟天まつり>となっていた感が強い。
短期間に、芸社の立役者としても、立派に成長したものだ。微笑ましい。
あっぱれ、なり。
打ち上げ、大盛況。異例の夜明かし。
このイベントのために遠方より尋ね来る人々との交流は、学ぶものも多いし、なかなか楽しい。
入場料の5倍払ったが、悔いは無かった・・・。これも異例なり。
さて、ゆうばり応援映画祭や、山本政志監督のオールナイトは、盛り上がってるかな?
以上。
[暖冬下で探りを入れたのは編集部]の続きを読む
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- 2007/02/25(日) 14:30:10|
- インディーズムービー
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主水日記。
しかし。
こういうのを、何と形容したら、いいのかねえ?
最初はオーソドックスに原作世界へと入り込み、
それから原作イメージを次第に膨らませて、
どんどん逸脱、野放図なまでにデタラメ化。
次第の前後のつながりも、濃淡も、まとまりもどうでもよくなり、
終盤はもう、グロくて、むちゃくちゃ。
煎じ詰めれば男と女、じゃない、「ユメ十夜」は、そんな短篇映画全集であった。
要するに、これ、
明治の文豪・夏目漱石の異色幻想小説「夢十夜」の映画化。
10本の短篇から成っていて、第1話に<100年後>の言葉がある。
今、執筆されて100周年まできたから、
10組11人の監督(内1本が監督2人なので)により
10本の短篇映画に撮って、プロローグとエピローグでつなごう、という企画なのだ。
中学の頃、家にあった本(全集があった)の一冊でひと通り読んでいたが、細部は忘れかけていた。
1・3・6・10夜は概ね、記憶している。
イメージが比較的に、つかみやすいからだろう。
夜19時のシネ・アミューズにて、通しで眺める。10話分。
丁度、かつて新宿スカラで<懐石料理>と銘打った、短篇映画集を観ていたときのような、気分。
これぞフルコース。
どの話も、まあまあ面白いんだが。
何しろ、他人の夢分析や小説執筆現場につきあってるようなものだから、細部に、わけのわからないところだらけで。
しかも明らかに同一人物役の俳優やキャラが、ころころ交代するので、ややこしい。意表をつかれた配役も。
そして、ここでも又、休憩時間無し。
さすがに後半からは、気力も落ちてややへばる。
20代客席男女からは「なげーよ!」のつぶやきが。
(某所、追体験?の声)
各話、ごく簡単に、短評するにとどめる。
各人、レイトショー等で、実物に当たるべし。
プロローグ:
女学生に注目。多分、<木曜会>によく来ていたという、伝説の人・・・。市川版「我輩は猫である」を観よ。
第一夜:光と影の使い方、舞台、キャスト。
正に実相寺監督X久世脚本(両者、ほぼ遺作)らしい、
かっちりと出来上がった逆走世界。入り口としては申し分ない。
ただ、ちょっと濃い目の味だったか。
エロいシーンは、いらない気もするが。
第二夜:うーむ、普通にそのままサイレント化、かな・・・。
もともとおとなしいパートだから、いじれなかった?
第三夜:家族持ち故のやや贅沢な?悩みに見える。
背中の子、コワいぞ。妻役、案外合っている。
親子のシーンはなごむ。
第四夜:新旧混ぜこぜ、美術と台詞回し。
つい時代考証を、云いたくなる。
「それは、いわんだろう!」「それは明治に無いだろう!」などと。
普通に、薄味。子役の勝ち。
第五夜:急激に現代漫画?タッチ。
市川実日子でデスノートやってる?みたいに、線が細い。
第六夜:舞台っぽい。
あれ程までに目立つ運慶が、出るとは。やられた。
周辺人物の台詞回しや字幕ともども、場内反応大。当然だろう。
なぜか愚連隊・石川謙さんの姿が。
第七夜:孤独なる漱石、いよいよ別人化。
居場所求めて人は旅立つ。ロマンチックやな~。
第八夜:最早スジまでも崩壊、イメージ奔放、大流出。
誰にも止められない。藤岡弘の暴走?も止められない。
もう、ついてゆけん。
リキって・・・何?腸?ミミズ?
やっぱり全然わからん。夢だからなあ、なにしろ。
第九夜:再び、スタンダード。ただし昭和の香り。
おとなしい緒川たまきも、ありかな、と。子役に勝ってる。
ただ幕引きに、あれは、ありなのか?いいんだが、微妙だ・・・。
第十夜:むちゃくちゃに面白い。予想以上の立体感と濃さ。
けばけばしいメイク、某科学者?登場も愉快。
身体張ってるぞ、本上まなみ。普通あそこまでやらん。
丼物業界の反応が、すごく心配になった。
あれだけやっちゃうと、エピローグが、
とってつけたみたいになるんだよね・・・。ま、いいか。
ハイ、さようなら。
以上。
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- 2007/02/23(金) 21:20:12|
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錠の日記。
ふいーっ。いけねえや、もう。
表稼業と、自宅関係のストレス(またしても、PC文字化けだよ!)、
ダブル・アタックで、こちとら、限界に達しちまった。
ついに「ゴジラVSデストロイア」のごとく、メルトダウン。
2回程、休んだよ。
映画も、怒りが頭をもたげて来そうな題材のものは、全部観るのをやめたんだ。
どうも健康によくなくて、いけねえ。
さしもの俺も、グロッキー、だぜ。
安く観れて、気分がよくなりそうな映画を選んだら。
かくて、復帰第一作はフィルムセンターの、
野口博志監督「赤い荒野」、となったんだな。
1961年、日活アクション全盛期、
宍戸錠主演、パターンどおりの、和製西部劇アクション。
さすらいのギャンブラー、エースのジョー、帰郷篇。
初代水戸黄門・東野英治郎が、
かつて牧場を強引に広げて、今は上を行くやつらに追い詰められてる、
頑固で人見知りする牧場主。
その牧場の名が<奥井牧場>って、まんまもじりじゃん。
地元のワル役は今より日焼けした、
「釣りバカ」重役でよーし、わかった!警部の加藤武。
ニカッと歯を出して笑うところ、同じだな。
権利金がらみで地上げにつきものの、
ブラック・ハット・ガンマン役は常連、内田良平。
当然、宍戸と因縁の、クールなライバル。
(少年の和田浩治が主役の映画でも、一緒の役だけどね・・・の声)
ヒロインが、東京から帰らぬ主人を待ちつつ、そのかつての友たる宍戸にも惹かれかける人妻に、南田洋子。
若くて光ってるのは明らかに、東野じい様の娘役・笹森礼子。
おそらく当時はアイドル的人気が、あったんだろうな。
で、これだけあれば、たとえ舞台の牧場が島根県の三瓶高原だろうと、
後は自動的にシェーン、カムバック!の世界に。
ドライな笑いを喰らいながらも、
ライフルで、ドキューン!
ショットガンで、バキューン!
敵は屋根から、ストーン!てなもんよ。
これ以上の野暮な解説は、不要なのだよ。チッチッチッ。
(キザるな!の声)
ああ、あれで大分、気分がスカッとしたぜ。
じゃ、知的作業ってやつに、戻るとするか。
又な!
[ついにダウンしたのは観客]の続きを読む
- 2007/02/23(金) 19:08:40|
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ゼルディア、通信。
異次元界に落ちた、ミライ君こと、メビウス。
ヤプールと意地悪記者の心理攻撃、ダブルパンチで、大ピンチ!
<白馬の王子様>よろしく(今時、すごい表現だ・・・)ヒロインを救い、どうにか切り抜けましたが。
あの記者の見苦しい有様、恩知らずぶりには、心底あきれた。
もぅ、あいつったら!ひどい奴。スペシウム光線食らわせちゃえ!
(おいおい、それはダメ!の声)
一方、GUYSの隊員にテレパシーでアドバイズして、
超獣ルナチクスと因縁の対決に来たのは、ウルトラマンA。
でもなぜ、マリナ隊員だけに?謎だ・・・。
男女間だとテレパシーしやすいんだろうか。
みんな、よく、すんなりと信じたなあ。
おお、北斗と南もちゃんと出たぞ~!
満月を眺めながら、やっぱり今、神戸?北斗さん。
あの名台詞も、ちょっとアレンジして、再現したぞ。やったね。
次回、新マン登場予定!
さて、戦隊新シリーズ・ゲキレンジャー、スタート。
・・・え、あの大映ドラマ御用・伊藤かずえ女史が、
拳法使いで、スポーツ用品会社の重役!?
なんという、思いきったキャストを。
どこかの樹海で拾ってきた、
パンダの群れ(!)とバトルしてる、
やんちゃな野生児が、素質を見出されてレッドに抜擢。
ライダーアマゾンみたいです。
ブルーとイエローの事情は、おいおい明らかになるんでしょうけど。
4人の師匠が・・・スポーツジムに居る・・・白ヒゲ生やした、猫。
・・・はい、二本足で歩行し、日本語を話し、拳法を伝授する、猫。
なぜ虎やピューマじゃ、ないんだ?!ってそれは人の好みか。
敵組織も、ご想像通り、他人の恐怖をエネルギーに食らう、悪の拳法家一派。
大将はイケメン男、彼にデレデレの参謀は中華美女、
手下達はキョンシーそのまんま。
怪人は京劇?仮面からマンティス(カマキリ)に変身、高速道路をズタズタ斬り。
なんてわかりやすい設定なんだ。
「ドラゴンボール」が帰ってきた。「おめえ、強いか!?」の世界。
とりあえず、ダイレンジャー路線を期待しておきましょう。
ライダー電王の赤鬼さん、呼び名がつきましたよ。
その名は・・・モモタロス。
ぷっ。いよいよゲームっぽい。ドラえもんみたい。
で、第4話にして、主人公クンと一時喧嘩別れ。
そりゃ、強盗の手伝いしちゃ、まずいっしょ~。
例のミュージシャンの過去へ飛んで、
合体コンビも仲直りして、
なんとかかんとか、一件落着。
次回、青鬼登場。(泣いたりして・・・?の声)
今日のゼルディア通信、終わり。
- 2007/02/19(月) 20:26:23|
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政の日記。
昨日。新宿。
多分、肌が合わないだろうな、とは思ったが、雨天の中、
新作が2本待機中という、
「プリスター!」関係者イベントに、ちょっとだけ行ってみた・・・。
約7年前、予告篇だけ劇場(渋谷ユーロか、アミューズ)で観ていた。
邦画というより、
洋画のアクションにレゲエ・ヒップポップ系列のダンスPVノリを混ぜて、
趣味人達への、半ば冷やかすような視点をまじえて、
映像として一体化した感じ、だった。
結局そのときは、その冷やかし加減?がついてゆけそうになかったので、本編は観ずに終わった。
ゲスト席はイケメン青年他で一杯、
場内は俳優の女性ファンで一杯。
ほぼ完全に、ファン交流イベントだった。
知人は誰も、いない。誰が誰やらまったく、わからない。
話の合いそうな人も、全然いない。
どういう回路、どういうとっかかりで、この人達と会話をしたらいいのかが、さっぱりつかめないのだ。
監督とでさえ・・・わからない。困った。
こういう場では、トークをじっと聞く以外、小生のやることが無いのだ。
ついに音を上げて、第二部の途中で帰った。
映像と音楽の力を、各人のジャンルを越えた(クロスオーバー、というやつ)交流で映画作品にとりこんで、
何がしかの<ハリウッド洋画>風なものを作っていこう、としている姿勢は感心なのだが、
万事が感覚的に、自分に合わないのは、いかんともしがたかった。
しかし、映画やそれ以外の分野の人々が、彼らの<ジャンル間越境>した姿勢から学ぶべきものは、多々ある、と見た。
(定番の<必殺>BGMだって、テレビ東京系「流れ星おりん」で歩行シーンにスカパラ音楽使用してるのだって、最初はそういうクロスオーバーから手探りで、始まったはずなのだ。)
主催者氏の諸事情により、それらの詳細をここに何にも書けないのが、残念なのだった・・・。
最近、これと似たような光景をどこかで観たな、と記憶をたどると、
あった。
フィルムセンターがその日だけ、
いつものサラリーマン&定年・白髪通人客層とまったく、変わっていた上映が。
センター寄贈が決まったという、
約30年前の、長髪青年アイドル・グループ映画の上映時。
30~40年前に子供や中高生であったであろう、主婦層中心に、ロビーも客席もいっぱいだった。
子連れ・孫連れの人達も結構いた。
ずっと覚えてたんだなあ。
驚くべき、女性ファンパワー!
20年、30年後の自分なんて想像できなかった当時の映像を観て、人々は、何を思ったのだろうか・・・?
(これに関しても、詳細は遠慮させていただくことにした。)
新宿京王プラザがまっさらだった時代は、はるかに遠くなった。
あの頃普通にあった建物は、景色は、どんどん無くなってゆく。
先々週の木曜で新宿スカラ座の3館が閉じ、
金曜から旧・新宿東映跡に建設された丸井の店舗には、
新興のシネコン、<新宿バルト9>が入っているのだが。
これもちょっと前、ロビーを見に行ってみた。
空港みたいなアナウンスの流れる、有頂天ホテルのロビー風な受付が、
エレベーターかエスカレーターで上がって、9階。
スクリーンが9・10・11階。
地上館や、やはり高所にあるタイムズスクエアとのはしごが、不便。
女性客に買い物をさせるための仕掛けが、あからさますぎる・・・。
劇場舞台録画を映画並みの料金で、映写プログラムに組み入れた事だけは、正解。
あれ、どうせ券取れないもん。人気の舞台は。
昔からすぐ売り切れるシステムだから。映画の倍以上高いし。
故・寺山修司の昔の舞台なんて、野外イベントを含めた記録映像を、BOX東中野で見せてくれたものだ。1200円で3本立て。
生の舞台とはどうしても感じが違ってくるが、あれはあれで興味深い試みだった。
直接観れない人達が出る以上、それで代替するしかない。
なぜ、もっと早くやらなかったの?
そういう採算のとり方に気づいたことだけは、評価に値する。
劇団公演もいろいろ、物入りだろうからなあ・・・。
いつのまにか、JRやバスの回数券は消え、
その後に出てきたイオカードも、
いろんなお得旅費チケットも、いつの間にか、次々に消えた。
もっと後に始まったはずのポケベルや、
ツーカーセラーですら合併で静かに、消え始めている。
パスネット・カードが消えて、オールSuicaに変わる日も近いだろう。
アナログ・テレビも、後4年ちょっとで・・・。
もう、こういう時代。ついてゆけない・・・。
今日は雨降りの中、東京マラソンの日。
朝から冷える。
中継は、見るからに、寒い。
眠たくなるような大暖冬続きの中では、まともな?寒さだろう。
例年ならば、雪で交通が乱れるのが、お約束なのだが。
平地が必要な競技以外は、青梅で一緒にやれば、いいのに。
交通規制で、タクシーも、電車も、今日は乗りにくそう。
寒いし、ぬれるし。
迷惑する人々が、さぞいっぱい、居ることだろう・・・。
でも、有森裕子と男性ランナーズとパラリン・ランナーズが市民ランナ-ズと一緒に走ってる<絵>は、テレビ的にはいいのかもな・・・と。
普段、映画を観に行くために歩いてる大通りが、すごい人の列。
これってもしや、災害訓練予行テストの、一環・・・?などと。
いつしか、もう11時20分。
あ、ケニアのジェンガ、優勝インタビューだ。
流暢な日本語で、泣いている。
以上。
[冬の雨に泣いたのは東の都]の続きを読む
- 2007/02/18(日) 08:20:32|
- 日記
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特別授与。
幸福のスイッチ
(ジュリ&ジュリー、父娘相互理解、気分いい)
花田少年史
(真のがきんちょ&おかん映画、気分いい)
かにゴールキーパー
(落語のごとく笑えて、気分いい)
パビリオン山椒魚
(オダギリの陽気化?な変わりよう、気分いい)
かもめ食堂
(もちゃっと、味ある人物交流、気分いい)
シムソンズ
(弱小組、勝ってるときは、気分いい)
昨年度中に公開された映画の内で、
観た後に、気分が心からすっきりさせられ、
その効果が長期にわたり持続した、
上記の6作品に対し、順不同にて
<第1回・アWorker爽快気分商業映画賞>
(略称・ア爽快賞、小生新設)
を、授与させていただきます。
次位:5本
日本以外全部沈没(外国語映画賞にはちょっと・・・えぐい笑い)、
THE有頂天ホテル(舞台喜劇の記録と考えて・・・)、
コアラ課長(パロと無責任野郎なラスト)、
時をかける少女(転がる少女!)、
県庁の星(お片付け作業が楽しくなります)。
外国語映画賞:なし
なお、関係者の方への賞状授与は、この欄の各自プリントアウトをもって、代えさせていただきます。
主旨:
5本を目指しましたが絞れず、いきなり特例、6本で。すみませんです。
泣きの映画が、秋に集中するのはまだいいとしても、
心の痛みをともなう、どぎつい映画、
後味が悪くて不愉快な映画が、あまりにも多すぎる。
特に気分の暗くなる映画は、もういい!満腹です。
予告編だけで観るのをやめた映画も、数知れず。
人間嫌いにさせられる為に、映画を観てるんじゃない!と言いたくもなります。
薄味すぎてつまらない映画も、ちょっと困るけど・・・。
観ていて多少、デタラメに見えてもいい。
いい気分になりたい。
皆様、もう少しこういう、後味すっきりな映画や、
ナンセンスでばかばかしくて、大いに笑える映画や、
無条件でちゃんと楽しめる映画を、作ってください!
そしてちゃんと、世間に宣伝してください。
外国語映画に関しましては、観た本数が大変少なかったのと、
その中では真に爽快な映画を思い当たらなかったため、と御理解くださいますよう・・・。
以上です。
[映画賞シーズンに一石を投じたのは小生]の続きを読む
- 2007/02/17(土) 00:04:06|
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主水日記。
チバテレ、水曜14時、「江戸プロフェッショナル 必殺商売人」継続中。
もう17回目。
ゲストのGメン・藤田美保子も、
ここでは多々良純の殺し屋に狙われて性悪男と逃げ回る、愚かな女・・・。いと哀れ。
その殺し屋、老いたれども、動きが忍者並み。
しかし、あんな気の毒な因縁があったとは。
老いる事は時に哀しい・・・。
来週は放送休み、再来週あたりにおそらく、あの<毎週制作xxx回記念>の、オープニング回が。
でも、最終回が又、哀しすぎるんだよな・・・。
追記。
木曜14時の「柳生あばれ旅」、本日終了。
宮崎美子の旅芸人一座に裏柳生の若手達がまぎれて巡業旅、
変装得意の十兵衛(勿論、千葉真一)がこっそり指揮。
茜(志穂美悦子)の中仙道、街道筋巡視のお役目を影からサポート、という設定で始まったが
コミカルな旅舞台の出番が、次第に減って存在感が薄くなり、
いつもの「柳生一族の陰謀」&「影の軍団」式ハード路線に転換。
茜の実母との対面、各地の忍者軍団との激闘、炎のスタント、と猛烈化。相変わらず半端じゃない。
島津藩の家臣(またも出てます、知的悪役のあの人が・・・)が影武者用意、もほぼ一緒。
仲間達や若手女剣士の死を乗り越えて、京の都にてクーデター計画を阻止。
千葉真一・志穂美悦子・真田広之の贅沢な揃い踏み、今や観れなくなった。
ああラストサムライ・・・!
中仙道柳生道中双六(すごろく)も、これにて、あがり。
以上。
- 2007/02/15(木) 13:47:03|
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主水日記。
2/10(土)夜21時、
長生きは、してみるものである。
あの渋谷シードホールで観た、
あふれる緑の中に人が吸い込まれていく「ロビンソンの庭」、
渋谷に仮設された劇場で観た、
台湾と日本と行ったりきたり、電子マネー騒動、
男女2人で同一役OK!のデタラメな勢いにぶっ飛ぶ
バイタリティワールド・シネマ「てなもんやコネクション」、
池袋シネマ・ロサ(セレサ?)で呆然としながら観た、
お子様にはとても見せられない、反則無用の、
国際大喧嘩運動会映画「アトランタ・ブギ」・・・などなど。
独特な空間の広がり、エネルギッシュな映画で気を吐いた、
その山本政志監督の新作を、封切り初日で観れる日が来るなんて!
その名は、「聴かれた女」。
主演・ピンク映画でご存知、蒼井そら。
意外にも?きちんとした筋と脚本にのっとり、
(現場では台本を読ませず、かつ長廻しで撮っていたそうだが・・・)
きちんとした段取りで撮られた、
妙なくらい能天気で明るい?ドタバタ・ピンク風の劇映画、
いわゆるエロティック・サスペンス・コメディー、だった。
ラテン・ノリな男性雑誌記者が引っ越してきた新下宿、
壁が薄くて、隣の部屋の音が聞こえる。
さて、隣は何をする人ゾ・・・?を発端に、
よせばいいのに、盗み聞き開始・・・。
その延長上には、
一人住まいのメインキャラ達にとってみれば<出たとこ勝負>な、
と~んでもない展開が、待っている。
観る前の人達にあまり筋を割れないのだが、
想像上以外ではありえない、
人物位置の移動や(そこに居るわけないじゃないか!)
部屋のイメ-ジ、模様替え(まるで違うじゃないか!)にほくそえむ・・・。
意外なる?案の定の連打、というべき展開の妙ゆえに、
場内、皆でゲラゲラ、見事に大笑いさせられてしまった。
男性側主役をかなり調子のいい奴にして、設定の暗さを抑えている。
(以前同種の、真っ暗ーい自主映画をシネキャバで、観たなあ・・・の声)
ラストもピンクなら、いかにもありそうな?締め方。
上映後の一同挨拶でもおっしゃられていたが、
監督、笑いの魅力を忘れてなかった。健在ナリ。
問答無用、いきなり観とくべし!
なお、監督特集オールナイトに行ける人は、
この映画の女性側から編集されたという、姉妹篇「聴かれた女の見られた夜」(未見)を、どうぞ・・・。
おそらく2倍以上、楽しめることだろう。
以上。
- 2007/02/12(月) 23:21:48|
- 劇場用映画
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仕事人のアジト。
お加代「ほらほら、来た!さっきから待ってたのよー、坊や!」
勇次「出るんなら出る、出ないんなら出ない!はっきりしろい!」
順之助「いやあ、すみません、表の仕事がちょっと、延びちゃって」
秀「やれやれ、相変わらずだな、おめえは・・・」
順之助「この皆さんの顔ぶれで話すのも、何だか、久しぶりですね~」
政「終わっちまったなあ、テレビ東京系の<隠し目付参上!>が」
壱「割と、長くやってたなあ・・・」
竜「あまり観れなかったけど、キイハンターやGメンみたいで、結構面白かったよ。潜入捜査とか、正体察しかけてる悪役人に挑んだりさ」
鉄「秋野鴨子の女飛脚も勢いあって、いいよなあ。かつての恩人をやっつけに行く回は泣けたな」
主水「でも主役で2役のはずの三船敏郎御大、全然出ない回もあったな。予算とスケジュールの都合かな?」
壱「結局レギュラーで一番、目立って出まくってたのは、あのからくり人形君だったよな・・・!」
政「毒針吹いたり、火ィ噴いたり、とんでもねえからくり兵器だったよな」
竜「殆どあいつの為の番組だよ、ありゃあ・・・」
順之助「操られて悪用されたり、鉄人28号みたいな位置づけが面白く生かされてましたね」
勇次「で、次のテレ東は今、<必殺渡し人>。いいねえ」
秀「女医役の高峰三枝子が、JRで<フルムーン旅行>のCM、やってた頃のだよな。中村雅俊の歌がムードあっていい」
鉄「刺しながら鏡で、相手に自分の死に顔を見せる!結構えぐいな~」
錠「苦節十数年、助手役だった渡辺篤史がついに、怪力男に昇格したんだ」
鉄「両手で2人、肋骨折り技!お住まい見学番組だけの人じゃ、ねえんだぜ」
錠「<芋たこなんきん>の主役の人、鏡男氏の女房役だね。大胆な起用だな。今見るとなかなか、夫婦らしい味が出てきてる」
政「ちょいゲイっぽい、ライダースーパー1の豆腐屋、もうちょっとあの女房とからんでほしかったな」
秀「後半、<必殺必中仕事屋稼業>の岡っ引きの人が、ノリノリで登場したっけな」
鉄「それとお沢。往年の西崎みどりファンは、必見だぜ!」
勇次「なんだ、お前も結局、いい女に目が行くのかよ・・・!」
鉄「ハハ、お互いさん、お互いさん」
お加代「ちょいと失礼ねえ、ここに絶世の美女がいるってえのにさ」
一同「(くるりと主水のほうを向き)ところで・・・さ?」
お加代「(にやにや)さっきから口数の少ない、八丁堀の旦那!」
主水「(どきっ)ン、な、何だ?」
お加代「なんだじゃないわよ!水臭いわねえ、何で言ってくれなかったの?<必殺仕事人2007>の・・・」
一同「(ハモッて)製作発表!!!」
主水「おい、か、勘弁してくれよー!俺もぎりぎりまで、ほんとにやるのかどうか、知らなかったんだからョ・・・」
順之助「ま、何にせよ、作られないよりずっと、いいんじゃないですか?」
秀「前のシリーズと、比べられる運命なのは、つらい所なんだけどな~」
政「まあ、そうだよなあ。俺たちゃ多分殆ど、関係ねえンだけどな~」
壱「俺たち一応殆どが、ドラマや映画で、殉職してるもんな~」
鉄「何で八丁堀だけ、そのまんまでひょこっと、出てくるのかな~」
秀「<卒業>宣言は、なんだったのかな~」
竜「ずるいな~、三味線屋の映画でも、別の元締め役で似た人、見かけてるんだけどな~」
錠「俺も、海外渡航したことに、なってるんだけど、都合がな・・・」
勇次「俺と秀と加代は、生きてるんだけどな~」
主水「あああ、わかった!もういい、何も言うな!俺も最近テレ朝の予告、観たばっかりなんだから。そんな恨み言まで仕事に出来ねえよ!とにかく放映日時、はっきりするまで、待っててくれ!頼むからさ・・・」
一同「(一斉に)じゃ、楽しみに、待ってるぜ!!!」
[仲間の追及にびびったのは主水]の続きを読む
- 2007/02/12(月) 17:00:21|
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閑話休題。
ゼルディア、速報。
今朝、ボウケンジャーが最終回でした。
意外にも、ロボ合体形態ではないフィニッシュ技、
人間達のセルフ・プレシャス化、
ニセルパン3世?やミスター・ボイスの正体、
プレシャス・フロンティアを求めるレッドとピンクの決意、
(こうなってほしかった!)
と、ちょっと嬉しいサプライズに、にっこりでした。
一度観たら忘れられない演技派・ガジャと忍者シズカ、ソフトSP向けに温存?
ところで、ライダー電王の、赤鬼さん・・・
バトルゲーム感覚で、借金歌手(ライオン丸Gと「のだめ」の人)と強盗の用心棒に行っちゃ、だめでしょ~!
お子様が観てるでしょ~!
ドラマ性がカブトより大雑把になってるし、何だか、心配になってきました・・・。
速報、終わり。
2/13(火)、追記。
メビウス、急展開。
最高指令役で、「ウルトラQ」のあの人が登場。
まさかサコミズ隊長が・・・
初代・科特隊の浦島太郎?!だったとは。大びっくり。
ゾフィーとそんなところでつながってたとは。
(一時は、当人かと思ってた・・・の声)
そしてレッドキングがゴモラに変身!
いや、データごと同化した宇宙生物か。
石落としと尻尾切りの有り様は、初代と同じでした。
で、特殊な通信力で怪獣たちを呼び寄せていたのは、またしても、ヤプール!
しかもメフィラス星人達や別の新星人2人と、<四天王>チームを組んでます。
映画と似てきたな、と思っていたら。
ここでミライ君と、映画版で登場した女性海洋学者(元・アバレイエローです)がゲスト登場。
(観てること前提で、いいのかな?の声)
その2人をしつこくマークするスクープ記者。
ミライの正体あやうし?
ヤプールは性懲りも無く、GUYSチームを月面へおびき出した隙に、エースキラー同様のメビウスキラーを派遣、メビウスの技を片っ端から真似させて攻撃。えぐい。
辛くも勝つが、GUYSは月面で動けず、ミライ達はヤプールの異次元空間に落ちる!あやうし・・・。
・・・なお現在、某ドラマのウエディング会場に、そのヤプール人間体と、とてもよく似た人が、納入業者で出てますが。
かつてTACの美川隊員を困らせた漫画家の人や、<ダイナ>で怪獣戯曲書いてピザの斜塔そのものの怪獣ブンダー出した人とも、似てる。
市毛さん、騙されるな!そいつは業者に化けたヤプールだ!
(それ、平行世界だって・・・!の声)
通信、以上。
- 2007/02/11(日) 17:46:31|
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主水、回想。
2/3(土)夜、下北沢界隈。
息はいっこうに、白くならない。
雪はいまだに、関東には降る気配も無い。
東京西部では早咲きの梅が一ヶ月も前倒しで、咲き出しているという。
記録的大暖冬。
節分の行事?を終えた後、
22時30分、シネマアートン下北沢に入場。
夜通しの、秘蔵8ミリフィルム上映&トークショー。
<オーバーナイト・センセーション -八チミリハオワラナイ- >。
<over8>一同と、<フィルム文化を存続させる会>への賛同企画を行なう<FILMZM>チームの、共同企画。
2000円均一。
奇特なる?挑戦者男女客、20代に年配層男女が混じり、約40~50人。
司会・酒徳ごうわく監督。
トークゲストが篠原哲雄監督に、
山崎幹夫監督、8ミリ映画解説の雄・マディ折原氏、
自主映画の浅野優子・高遠瑛・守田法子・倉重哲二監督。
(内村茂太監督は欠席す。)
これだけのメンバーと作品はおそらく、そうそう、集まるものではないはず・・・だろう。(初対面の人も多いから)
さあ、一大耐久レースの始まりだ・・・!
80年代、90年代、2000年代のフィルム撮影作品群が、一同に会する夜。
<第一部 「感触的な刻印」>
「TOKYO LOCATION」(篠原哲雄、198?年/25分)
監督とカメラマンが交代で撮影しつつ、東京の街中をだらだらと散策するだけの記録フィルム。84~89年の間頃だろう。
途中で音声切れ、サイレント画面を今の監督自身が、生トークで解説す。
(こういう光景が、昔のフィルム上映会ではよくあったな・・・の声。)
何と、いきなり、京成上野~日暮里間、<博物館動物園>駅構内!
地下の薄暗い、常に人気の無いホームと改札、出口の丸屋根。
小学生時代、父に連れられてよく、上野公園に行くときにここで降りていたのだ。思わず、なつかしい光景。
銀色の補強財は後から組まれたものだろう。昔は無かった。
そこを抜け出るとあの、美術館地域が見えてくる・・・。
鶯谷(うぐいすだに)の線路下、水天宮周辺にあったというレトロな建物、廃墟内の窓と、ガランとした部屋・・・
8ミリフィルムの中に、<ぼやけ>のかかった、80年代の東京都市風景。
皆、取り壊された今となっては、当時を知るに貴重な映像なり。
一部建物のシーンには立ち入り禁止の札も写っていて、
「これ無かったら、ここの中も撮っときたかったなあ・・・」
と関係者が回想談。いわゆる<廃墟シネマ>のはしり。
<第二部 「映画ごっこをやり続ける」>
「散る、アウト。Chill Out」(山崎幹夫、1984年/24分)
冬の雪深き、札幌近辺で撮影。
自分は何者?と悩んでいるらしき少女。
なにやら相談事で怪しい識者?に会いに来た。
その識者の部屋経由で入り込んだ地下道は、人々の住む別世界、迷宮と化している。まるで映画「サブウェイ」。
こういう、アリスや宮澤賢治方面等に近しい、<迷宮>発想のシネマも昔、すごく多かった。
80年代や90年代前半のPFFにもよくあった、(デ・ジャ・ブな)光景が次々と展開。
又、地上では雪上を若者達が、山の向こうへと滑り、あるいは駆け出してゆく。
ただそれだけの8ミリ映画、当時で言うパンク、自問自答のアートめいた世界観が横溢。
これまでもが、まるきり<懐かしの風景>になる日が来ようとは・・・。ノスタルジーには勝てぬ季節が、小生にも訪れた。
続く「往復V」は山田勇男・山崎幹夫両監督、50分。
2人の間で相互に長年送りあってきた、ビデオレターならぬ8ミリフィルム・レター文通の、最終回。
もう、フィルムが無くなりそうだから2006年分で終わろう、ということになった旨。
ほとんどが普通の街路・風景移動撮影(録画、のほうが近いか)を交換しつづけているもので、部外者?のわれわれには、具体的メッセージもよく見えず。(まさか暗号とか・・・無いよね、の声)
今回一番、長く感じた・・・。
この時点で既に、午前一時を越えていた。
眠くて前方をにらむ?客もあった様子、司会達もちょこっと困り顔・・・。小生も休憩時間に、コーヒーで一服。
<第三部 「果てしない 粒子の鼓動」>
ここからはしばし、8ミリアニメーションのファンタジックな世界に。
各出席監督が映写室で、フィルムを扱いながらの上映。
丁度、上野の美術館でアート展に行っているような感触。
上映中に1箇所、フィルム切れが起こったが、
修復の間はごうわく氏が「こういうのも8ミリ上映会の中でよくあって、トラブル状況をも含めて楽しむんですよ!」と解説、
ゲスト席から「映写室、どうですか?」と生中継番組化、
ユーモラスに場をつないだ。呼ばれて正解の人、なり。
「クレーターのなる木」(横須賀玲子、1987、3分)
実写シーン洪水上映の後なので、何だかほっとする、墨絵アニメ。シンプル、かつ、のびのびとやわらかい曲線。肩の凝りがとれる。
「木の中刺す魚の気」(浅野優子、1985、6分)
三角錐、万華鏡、ライトな色彩ながら、かなり厚みと立体感のある描きこみ。実相寺監督に見せたかった。
「阿片譚」(倉重哲二、2000、13分)、
漢文で章の区切りが入る。セピア色のフィルム画面、1930年代の上海、煙草を吹かす酔っ払った風な男の人形が、部屋で手足をゆっくりゆっくり動かしている。虫が大きくなって見えたり、変な幻想を見る。
孤独で静かな夜の情景。
こういう絵はDVよりフィルムのほうが、半分油絵みたいで合う。
「流転軌道」(昼間行雄、1984、20分/DV上映)
実写の暗い自室、一人裸で手首を切り自殺しかけた女性が、夢の中で謎の女性に導かれて、銀河鉄道のごとき小旅行を体験するミニ・ファンタジー。
手作りミニチェアや切り絵らしきアニメが、特撮式に使用され、実写フィルム画面に自然に溶け込んでいる。
畑の実写部分ではスモークも見える。
部屋のラジカセや電話も、ちょっと80年代風。やっぱり懐かしさが。
「わたくしの細胞に燐火を燃やし」(守田法子、1886、6分30秒)、画用紙にクレヨンで一枚一枚描いた、という女神のなめらかな動き。水色?の薄い、単純な曲線でゆったりと描かれたスケッチ画。
続いて、幻灯童話「星の葬 -ホシノマツリ-」(2004年、25分)、
および「ALBIREO」予告編(5分、天然色長編幻灯童話、現在本編製作中)。
<第4部 くつの中にダンゴ虫を入れられない為の「小型映画」>
酒徳ごうわく監督、8ミリ傑作選、とみずから?銘打つ2本は、過去にもシネマ秘宝館や芸社関連イベントで、大笑いさせられたものだった・・・。
「戦火を逃れた幻の百フィート」(1995、6分/DV上映)。
古い蔵から貴重な戦時中フィルムの発掘、みたいなシチュエーションを構成、しかし白黒フィルムには、まるで別な意味で貴重な、晴海のアレが・・・。予想通り場内、強引なナレーションにバカウケ。
そして、「恐怖の未知無知生物X(エックス)」(1998、10分/DV上映)。
有名人、ほxろのせいで、エイリアン・・・。ぐちゃぐちゃ。
<終>マークでえ~!!の笑い声が。そりゃそうだ。
オールナイト、長丁場のクッションには、ちょうどいいのだ。
(なんとまあ、ここのラインアップ中に、大胆な・・・の声)
引き続いて、内村茂太監督の<傑作集>。
「富士山とジョン・レノン」(5分)
「砂肝」(5分)
「おしゃれ29/29」(24分)
これらのフィルムはいずれもおおむね、主役たる男性(内村氏であろう)の果てしなき彷徨(ほうこう)を日記帳式で観客に見せつけ、軽く笑える状況や物言いを観察させる為にある。
彼が四六時中キャメラに向かって、歩きながら、あるいは車にて、アバウトに移動しながら、何やかやとナレーターかたがたぼやき、つぶやき続ける。
富士山の前で、五合目?で、ジョン・レノンの眼鏡姿を真似し、
仕事をほっぽらかしては日帰り旅行を敢行、帰りては妻に怒られ・・・。
行く先々でまるで子供のように遊び、はしゃぐ主人公。
ほんとうにたわいのない、記録ともバラエティーともつかぬのどかな光景が、微笑ましく感じられ、なぜか、いとおしい。
その行動のデタラメさ、無邪気さ、ええかげんさが、ちょっとだけ、うらやましい・・・。
<第5部 「見て触って感じる映画」>
ついに、午前4時を過ぎた。
さすがに、朦朧(もうろう)としてきたが。
最後の力?をふりしぼる。
監督にして演出家、ダンサーの万城目純、挨拶の後、映写室へ。
タイトル未定の、高台の屋敷、そこから見える浜辺、地上の森林や野山の草木を移したフィルム映像とともに、ミニ・ライブ演奏会。
ギターの増田直行、トュロールなる弦楽器を奏する<水・メビウス・佳>?による、澄んだというか弦をこするような、演奏。
何というか、絵やキャメラがあまり動かないジム・ジャームッシュの初期映像(以前、日比谷シャンテ・シネ会場時のPFFで観た)に、
小説<スーホの白い馬>の楽器が付いたような、
夜明け前には妙に心地よい・・・演奏空間だった。
明け方5時過ぎ、日曜。下北沢の空はまだ、暗かった・・・。
帰宅後、朝食のパン。
半日、熟睡す。
以上。
[夜をいろどったのは8ミリシネマ]の続きを読む
- 2007/02/09(金) 20:32:59|
- インディーズムービー
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筆者より。
あくまでも、一趣味人生活者の味わい・楽しみの一環という主旨・立脚点をもって、
どのように読まれるのも読者の自由、との認識のもと、
若干はらはらしながらも、書いてまいりました当ブログでございますが。
残念ながら最近、トラックバックやコメント欄に、
英数字のみのスパム文面や、
誹謗・中傷と受け取られかねないコメント等が、複数入ってきておりましたので、
該当するそれらの文章を、削除させていただきました。
又、それらの中には、
知り合いの映画を、適当な見方で批評しているのではないか、とか、
そのうちに、会って議論ふっかけてやるぞ!とかの
厳しいコメントも届いておりましたが。
ああ、相当体力と気力があって、批評に意欲的な人なんだろうなあ、
もうそんなきつい激論をやりあう気力は、今の自分には無いなあ、
できればもう、勘弁してほしいなあ・・・
と、深く嘆息を、致しました。
小生なりに、たとえばこういう見方はどうか?とか、
こうしたらどうか?という、
作品に対してのプラス方向への願望は織り込んで、書いてきたつもりなのですが・・・。
それと、たとえ知人関連の作品であっても、
出来があまり気に入らなかった作品や、
明らかに大多数の人々に、著しく不快な印象を与えうるとみなされる作品に関しましては、
その旨を表明させていただく場合もございますし・・・。
こう申しますのも、その昔、小生自身も、さまざまの場において、
見ず知らずの人達に対して、議論を吹っかけるような事ばかり続けていた時期が、ありましたからでございます。
最初は何から観たらいいのかわからず、
「ぴあ」などを参考にしつつ手探りするうちに、
いつしか、雑誌や本で小林信彦先生のコラムとか、
田山力哉・山根貞男両先生の文章、
ミニコミ誌「xxNxxIマガジン」等の
容赦なき(!)短評などを書店で目にしてシビれ、
それらを参考文献にして
(文章の精神から胸を借りて、といったところでしょうか)、
映画鑑賞の道に踏み込んでしまったのが、運のつき。
勿論、それらの先生方と小生とはまったく別の人間でありますから、
たとえ参考にして観ても、見解がまるで同じ方向性には、
必ずしも向かわないことが多い。
(今考えると当たり前なんですが。)
「なんで、あの大好きな作品を、
この人とこの人は、こんなに粗探しして、けなすの・・・?!」
「いったい、どの人が言うのが、正しいの・・・?」
「結局自分も、他人に同じようなひどいこと、言ってることになるの・・・?」
などと、気持ちの上で納得のいかない事だらけでした。
素人の文章をプロの編集者がけなしている場面を、某小説でうっかり読んでしまい、
その文庫本を自室の床にたたきつけたり、していました。
別に投稿など、したことがない者なのに。
映画と周辺にかかわる物事を、より深く知ろうとして背伸びをし、
一時期あれこれと、頭から読み込みすぎ、
イベントでは疑問をぶつける、質問屋と化してきた。
知れば知るほどに、さらに様々な不満が、かえってたまってきた・・・。
それらのことが結果的に、<普通に観て語る楽しみ>から小生を、
ずっと遠ざけてしまっていたのだと、
今では静かに、ふりかえっております。
雑誌の記事や評論を読んでから観に行って、
<わかる人>同士で議論する、
その言い合いで、たとえ精神的にきつくなっても、ゆずらない・・・
そういう、他人になめられない、攻撃的な生き方こそが理想だ、
と、固く思い込んでいたんですよね。
まっすぐすぎた季節。
でも、それは今よりも若くて、体力が続いていたから、連チャンで可能だったのも事実なのです。
あっ、やってもうた!な質問・発言をしてしまい、
後から「天の岩戸に、こもろうか・・・」
などと思い悩んだ日も、多々あります。
時には、そういう場において、
「そんなに消費者センターみたいな、厳しい見方ばかりじゃなくて、
もっと気楽に、普通に並べて、眺めてみたらどうか?」
と、人に諭されりもした、経験の持ち主なのであります。
で、それを言われたときに、やっと気づきました。
自分は<映画>の構造を見据えて語る行為を、
どこかで他人との比較優位論の材料にしようとしていて、
あえて過剰に服用してきた。
その結果、映画自体の味わいを普通に、
素直に楽しもうとしてはいなかったんじゃないか?と。
普通、逆ですよね・・・
映画好きで観ることから入って、評論系列に至るはず。
やっぱり、どこか頭が固かったんだと思います。当時の小生は。
その頃の小生は人によっては、
今よりもずっと、人好きのしない、不快で迷惑な存在だったかも、しれないし。
それに、ああいう態度と鑑賞方針を貫き通し続けるのは、
正直に言って、大変な精神力と体力・労力が要るんですね。
もう、そういうのには一時、心底疲れてしまっていたんです。
そして、しばらく、やめた。
だから一度、
固かった頭を、意識的に柔らかくほぐしてみたり、
あるいは、
「これをもし世間一般の、
洋画も邦画の年に1、2本位しか劇場で観ない、
その自主映画なり商業映画なりを初めて観た人の感じになって、
気持ちをまっさらにして、落ち着いて眺めてみたら?」
と考え直したりして、
一度視点を<セミ批評家界隈>からリセットして、
鑑賞を再開してみました。
するとどうでしょう、
まったく新たなる、映画を見るに付随してくる楽しみが、
いろいろと増えてくるじゃありませんか。
何で気づかなかったんだろう。
同じ映画に対する視点、見方や好みが他人とまるで違っていて、当たり前だった、というごく簡単なことに・・・!
呆然と、しました。
と同時に、一本の鎖がふっきれた。
なんだ、人によって見方に多様性があるって事は、案外、面白いことなんじゃないか?と。
(あまり人のことは、いえないな・・・の声)
それでも映画を観れば、気になるところは気になるし、
逆に他人が言うほどにはそれほど気にしない、
反応しない作品や箇所というのは、ある。
過去に経験したことは、
やっぱりどこかにひょいと戻ってきて、顔を出すものなんですね。
ものを見て、聞いて、
観たものについて何かを言ったり書いたりするときには。
良くも悪くも、そういうものだ、と今は考えております。
そうこうするうちに、今ぐらいのスタンスに落ち着いた、いや、自らを落ち着けた、という事・・なんです。
かくて今は、映画鑑賞と交流を、修行道方面から、
楽しみの道に変える事に致しました。
そういうことです。
でも、それを書き留めるのにも、それなりに気力が要るものなのですよ。
まあ、簡単な質問でしたらば、プライバシー侵害でなければ多少は、お答えできるかと・・・。はい。
では、しばし、休息させていただきますです。
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- 2007/02/07(水) 21:52:25|
- 映画(全般)
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主水日記。
その土曜の昼間15時頃、小生は西荻窪にいた。
西荻勤労福祉会館。
なぜか?
完成したから、である。
ジーコ内山劇場・<さそり>監督、「天才馬鹿」が。
先に、出演者達によるミニ・ライブフォーマンスが始まった。
主演の男女ライブコンビ・アーバンギャルドの歌。
赤色主体、大写しのPVバックにものすごい早口ソング、
何を歌ってるのかよくわからない・・・。
でもサイケな?迫力は十二分。
やがて、文字だらけの「天才馬鹿」予告編が、ハイライトらしきシーン中心に映し出されてゆく。
それからは、同作品助演の芸人達による、笑わせライブの連打。
吸盤を使った坊主頭<宇宙人>達のコントが、まずまずおもしろい。
やや下品ないでたちに、ただ呆れる電車車掌の客いじり芸人、
やたらに長いつなぎの、謎の親父殿のカラオケ歌唱、
(まさかフルで尾崎xxx歌うとは・・・の声)
おなじみ夜の蝶?芽衣子様によるヨイトマケの歌、
その独特の色気あるシャンソン、
・・・等々。
その後、おもむろにプロジェクターによる上映が、監督の指示する声の下、半ばあたふたと始まった。
オール・デジタル撮影の、手作り映画。
きわめて名前の近しい某古典ギャグ漫画に似て、
野放図と稚気と遊戯にみちた、ユーモラスな映画。
変な、奇妙な、文字通りクレイジーな者達だらけの、映画。
それでいて、どこか落ち着いて、可愛らしさがあって、
かつ、のほほんとしている映画。
ありていにいえば、こんな映画。
紅い眼鏡を掛けた主役青年、先刻の<アーバンギャルド>の男性。
上野・不忍池で、
爽やか系詩人との<朗読勝負>に見事、敗れたのをきっかけに、
男の永遠のテーマ?たる<モテ方>のコツを求めて、
下町を、アパートを、河川敷を、新宿駅前を、高円寺の商店街を、
あてどもなく聞きまわり、さまよい歩く。
途中、変なホームレス風の舌ったらずな男に怒られ続け、青年はおそらく訳もわからぬまま、謝り続ける。
他にも、謎の双子兄妹、「魂のアソコ」のぶるぶるぶるぶる云う男(なにわ天閣!)も登場。
皆、どこかクレイジー状態のまま、次々に羅列されていく。
変な呪文を唱えて女の子達と輪になって踊ったり、各人の奇妙な打ち明け話を聞いたりしている坊主頭の教祖氏(ジーコ内山)と出くわす青年。
両刀使い?ぶりをも披露、カラフルで可愛らしいいでたちの女の子達を呆れさせる。
青年はなぜか年中、自分の好みではないらしい?不思議の国のアリス風的少女にそこらじゅう追い回されており、見つかってはすぐ逃げ出す。
やがて、やばい名前の女(放送禁止!の声)を連れた中年マッド・サイエンティストに出会う青年。
この新宿周辺ロケシーンは、明らかに約一年前、
懐かしの?「PSE法反対!」市民デモの真っ只中で撮影されている。
(中古の音楽用機器のリサイクル利用に関わる商売を、妨げかねない法案だったのだな・・・の声)
それ自体混乱をきたした実際の日常世界と、虚構世界のクレイジーな主人公達がごく自然にすれ違う、
という愉快な二重性、越境性をシーンが帯びており、
劇中で実質的には、一つのハイライトとなっている。
こういう興味あるシーンがふいに現れる事こそ、<映画>の面白さだろう。
そこの女に誘惑されかかるが、それは博士の陰謀なのだ。
彼の陰謀的実験によって青年は急激に天才化、とんでもないキューピー人間(!?)を作ってしまい、ついに<モテ方>を得るのだが、
その発明をめぐって博士とホームレス男が、路上バトルになる・・・。
で、いちおう、平和なオチに。
ラストもとんでもないコスプレ・ロケだが、
これでいいのだ、と。
これにて一件落着、どんとはらい。とっぴんぱらりのぷう。
以上。
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- 2007/02/04(日) 22:09:27|
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ゼルディア、暫定報告。
ボウケンジャー、悪役側が淘汰されて、元人間の赤鬼将軍もレッドに倒され、最大の奴が残りました。
そう、あの猛烈演技派!といえば、もうわかる人はわかりますよね?
で、プレシャス倉庫、悪用防止策で、大爆発!!
ショック。あーあ、もったいない・・・。
一部は移してあったみたいだけど。
チームにとって、最大のトレジャーとは、何か?
ボウケンピンクにとっては<この笑顔!>だったようで。
次回、ラスト・タスク!
新ライダー・電王、2回目まで観ました。
何だか、組織VSライダー、の線じゃなくて、別なファンタジー・ヒーローのように感じもしますが。
<魔法組>系列扱いでもいい気がするし。
まあ、ライダー・ブランドでこういう発想のがあっても、悪くはないかな、と。
全体にしんねりむっつりが無くなってコミカルに。
雰囲気が一気にぱっと明るくなりましたね。
でも・・・。
一回目、運の悪い主人公が集団カツアゲに遭うシーンで、ちょっと、引きました・・・。ひどいね!あれは。
そこを一人が、バット怪人につけこまれてるし。
どうやら、魂だけ時空を越えて来た<鬼人間>?と、「願いを一つかなえるから・・・」という契約をして、変身・戦闘能力を借りるライダーのようですね。
時間旅行列車に乗ってる<オーナー>が、「世界の車窓から」(テレ朝)の石丸謙二郎。ちょっと笑った。
ウエイトレス、よく見れば「アギト」レギュラ-役の再登場。
衣装もなんとなく、80年代の<未来人>イメージ。
主役にハッパをかけるヒロインがイケイケOL調なのは、時代だなー。
喫茶のお姉さんの、ひじきサラダ、あれは・・・
う~ん、天道を呼べ!
仕掛人梅安のアンキモ鍋から、一気に主水・秀・政の梅干し・めざし食卓に。ギャップがすごい。
今の「少年ジャンプ」漫画に出てきそうなお客の兄ちゃん達も、もしやこの後ライダーに・・・?そこらにも期待しましょう。
さだまさし、さだめざし、さらまわし・・・いえ、何でもありません。
で、メビウスですが。
来ましたよ、ウルトラマン80(エイティ-)!
メビウスのお兄さん、だったんですね。
いきなり前半で、円盤生物を兄弟でノック・アウト。
でも、変身体だけで長谷川初範さん、出ないのかなあ・・・?と。
そしたら、出ましたよ、矢的(やまと)先生!
いや~、もしや出ないのか?とはらはらでした。
桜が丘中学、残念ながら少子化の影響で廃校が決まってるのです。うえ~ん!
それで、かつてのクラス仲間が屋上で同窓会。
元生徒の中にはここの先生になって、逆立ちしてる人もいる。
最初の内はメビウスに薦められても、
「途中でUGM忙しくなって、先生は辞めたし・・・」
「人間の心のマイナス・エネルギー、結局無くせなかったから、顔出せない・・・」
と、出るのを渋ってらっしゃいましたが。
思念の怪獣<ホー>が泣きながら再登場、で、ついに80として学校へ、25年ぶりに参上。
<学校>自体が、ホーを呼び起こしたなんて!
前は生徒の恋心が原因で(!)出てたっけ。
おかげで師弟再会、よかった、よかった。
しかし、基地での「ミライ!お前のお兄さんの人形、持ってきたぞ!」シーンは・・・ちょっと、間抜けっぽい?
ゼルディア報告、以上。
- 2007/02/04(日) 15:13:17|
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旅人、覚書。
ここんとこ、あちこち、シネマ日程、立て続けなり。
この土曜はよさげなイベントが4箇所も集中してしまい、
体力年齢と体調をよ-く考えて、泣く思いながら、
土日は2箇所以内に、しぼらせていただく事とした。
寄らなかった、行けなかった所の皆さん、ごめんね!
こういうときは無理せず、間を空けないと、きついのだ・・・。
池ノ上の堀井彩監督の会、三坂さんの「花と蛇」舞台は、うまくいってるかなあ・・・?やはり、気になる。
とはいえ、合い間を縫うようにして、一度やっておきたかったある事を、しておいた。
そう、節分の行事、恵方巻きの一気食い。
夜、家へ豆まきに帰れないので、路上で済ませてみた。
成せば成る、何事も。(ロボコンかよ!の声)
オールナイト上映明けの午前中は、さすがにへとへと。
無理すると胃腸に来るので、休んだ。
今日はようやく落ち着き、家で、シラタキのメダカみたいな、薄い塩味の白魚を美味しく食んでいる・・・。
2箇所の諸作品解説は、後刻別項にて。
以上。
- 2007/02/04(日) 10:01:11|
- 日記
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