シネマ旅の途上にて

自主映画ウォッチャー、アWorkerのブログ。

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[急報]さらば、巨星達よ・・・

ゼルディア、通信。


また、おくやみです。


ウルトラ・シリーズやATG映画、乱歩映画等で凝り性なまでの工夫を凝らし、常にわれわれTV・映画ファンを魅了し続けてこられた実相寺昭雄監督(69才)が29日夜、亡くなられました。
また、「夕鶴」「彦市ばなし」など、昭和の国語の教科書では馴染み深かった、民話劇の劇作家・木下順二氏(92才)が30日、亡くなられました。


これから、数多くの方々により、その残された足跡と、無数のエピソードが語り継がれてゆくことでありましょう・・・。



謹んで両氏のご冥福を、お祈り申し上げます。



付記*30日、「快獣ブースカ」や初代「ウルトラマン」の作曲家・宮内国郎氏も、逝った・・・。
皆、光の国へ帰ったんだね。さらばウルトラマン。


通信、以上。 [[急報]さらば、巨星達よ・・・]の続きを読む
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  1. 2006/11/30(木) 20:38:05|
  2. 特撮
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単独休日御気楽極楽東奔西走小回り技

旅人、覚書。


この前の日曜は所用で、幕張へ。
その帰り、千葉工業大学、秋の<津田沼祭>に寄った。
たまの休日、時には一度も入ったことの無い場所を見学してみたいもの、なり。

駅側の校門前に、一両のミニ総武各駅車両が、走っていた。
近所の子どもに人気?
奥まった建物に<圧力>等の、実験棟が多い。
構内を闊歩してみたが、映画上映ルームらしき所を見かけなかった。
上の階に、手製アニメ方面があるようだったが、上映時間の都合で泣く泣くパス。ごめんね・・・。

校内の中庭(後ろに四角い池あり)、奥にライブステージ。
ここで初めて、たまたまやっていた<中ノ森バンド>のライブを見かけた。
長髪の女子4人に、男性?キーボードが一人。
女性ボーカルが飛び跳ねると、学園祭見物の人だかりの後ろで、中坊クン数人が、イエ~イ!と叫んで、跳ねた。
ちょっと、いい光景だった。


その後、快速で都内へ。
こちらも所用の後、慶応の<三田祭>へ。

あいにく、有名どころのライブ・トーク・講演会は既に皆、終わっていた。(前夜祭がTRF、本祭トークが鳥越俊太郎・渡辺謙・・・という顔ぶれ。)
映画サークル方面1箇所に入ったが、人気が無く、進行も大分低調だった・・・。
本場・早稲田と比べてこの分野は、まだまだのようだ。

外部イベントへの出品で、進行とか作品傾向とか、もっといろいろと学んでくるべし、と観客の親心?でクギをさしておきたい。

なお、落研のトリ(心中から逃げる女の噺)は、結構ウケていて、まずまず笑えたことを付記しておこう。


以上。
  1. 2006/11/30(木) 18:41:19|
  2. 音楽
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最後劇場上映洋画実録陽気楽隊悦楽喚起技

旅人、緊急告知!


80年代からほぼ毎年のように?劇場のサラウンド音響で、夏のシーズンごとに、どこかの映画館で観れてきました作品でしたが。
おそらく、配給の期限が切れるのでしょう。
ジャズフェスティバル・ドキュメンタリーシネマ「真夏の夜のジャズ」は、本年11月30日(木)までをもって、日本最後の上映!となるそうです・・・!
(「ストップ・メイキング・センス」も、日本での劇場公開を終わるらしいし・・・の声)


東京近辺では、水曜と木曜の吉祥寺バウスシアター、夜21時からのレイトショー(約1時間半)が、最後となります!
お見逃し無く。

つーか、高円寺某所のライブファン諸君にも、耳にいい音楽を、サッチモの姿を、今のうちにDVDだけじゃなくて、迫力のサラウンド・スピーカーで観とけよ!とおススメしちゃいましょう。
いいライブやりたかったら、いい音楽をたっぷり聴いとくべし!
・・・などと、別に音楽関係者でも無いのに、えらそ-に言い放ってしまいましたが。

ひょっとしたら、次にスクリーンで掛かるのは、再度制作会社と配給会社の契約をし直して、ニュープリントかデジタルリマスター版公開のときまで、無いかも?
そのときは、オープニングに出る、あの日本ヘラルドのロゴマークも、おそらく別なマークに変わることでしょう。
ヘラルド、今、角川と合併してるから。
長年、なんとなく見慣れてきたものが今、ふっと消え去ろうとしている・・・。


みんな、今のバージョン、ラストチャンスだ!行くべし!


告知、以上。





  1. 2006/11/28(火) 22:40:50|
  2. 劇場用映画
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仰天怪力女子高生参人組猛烈投げ飛ばし技

旅人、覚書。


11/25(土)午後。
目黒シネマ経由、吉祥寺バウスシアター・レイトショーへと移動。
昼間は「ハチミツとクローバー」「笑う大天使(ミカエル)」の少女漫画原作2本立てを初見、その夜は日本最終上映(!)「真夏の夜のジャズ」を再見。


目黒シネマーには、番組内容的に当然ながら20代女性(一部男性連れ)の比率が高く、中高年男女は少なめ。
ロビーには「竹中直人さんが、ほんとに来場された!」旨の張り紙新聞が。
よくぞ。劇場スタッフとの約束に、義理堅き御方。


実写版「ハチミツとクローバー」はなぜか、わが周囲の通人層には評判が悪い。
おそらく原作キャラのイメージに縛られ、どうしても比較してしまうせいだろう。
以前、フジ系で深夜にアニメ版をやっていたのに気づいて、原作の存在を知った口なので、原作のキャラと展開はよく知らないままで、実写版をいきなり観た。

・・・はあ、概ね「ツルモク独身寮」や「きょうのできごと」くらいのもんかな、という感じ。
真っ直ぐな<青春君>たちの恋と才能ゆえの悩み、その美術学校版。
とりたてて新しい感じは無く、万事がフラット描写、アート志望者達ゆえの胸に迫る狂おしさを描く力には乏しかった。
結構興奮させられそうな題材なのにもかかわらず、いかにも典型的<フジTVドラマ>風に見えて仕方ないクールなドラマ表現のあり方が、そのありうるべき興奮をやや抑制して、冷やしてしまっている、そんな気がしてならない。
ただ、台詞を少な目にしぼった蒼井優のちょこまかした動きとナイーブな演技だけは、たしかに光っていた。
彼女が出る部分のみ、画面が弾んで見える。
それと、各人悩みの果ての<黒塗り>や<炎>シーンの後だからこそ、ラストに差し出す<絵>には、それなりの<爽やかなインパクト>が欲しかった。
あれの印象が薄いので、映画の締めとしては、弱いのだ。
(なお、池田鉄洋氏がちょっと出てるようです・・・の声)


「笑う大天使」は、これまたかなり前のコミカル・ファンタジー漫画。
なぜ今頃になって実写映画化?といぶかしく思っていたが。(注1)
立体的CGの進化が可能ならしめた、といえばまず、事足りるだろう。
それだけ、原作漫画(川原泉)のユーモアとナンセンス、および丸っこい画の持つ魅力が大きい、といえる。
(犬だって、CGで出てくるもんな・・・の声)

まるで「ハリーポッター」のそれみたいな通学専用列車と橋梁、長崎ハウステンボスでのロケ、シスターも海賊?もフランス風、とすべての世界観がまるまる<擬似ヨーロッパ>的風景の下、世俗から隔離された陽気で暢気なクリスチャンお嬢様女子高校の<ごきげんよう>ワールドが展開。
その中で元・庶民派の関西系転校生が、2人の新しい友人、できたての兄弟青年らに囲まれて、それなりに要領よく、茶目っ気を発揮しつつ学園生活を謳歌する。

で、主役はまたしても、上野樹里。
(いよっ、待ってました!の声)
俗すぎずきつすぎず、の丸っこい主役キャラを演じるには、ピッタリ合っている。

露骨ないじめも、がっついた生存競争も集団間抗争も無い、
その一方で宝塚流<お姉様>人気は存在する、
先達「うる星やつら」さながらの怪力女子高生は居る。
極度に理想化された、ほんわか学園テーマパーク・ワールド。
いってみればここは、男子高校生の居ない事と、肉体的ぶつかりあいの印象がやや稀薄なことを除けば、ミニ・友引高校そのものである。

台詞やナレーションに、丁寧すぎるほど細かいくすぐりが一杯。
<コロボックル>、<おチキンおラーメン>等には微苦笑。
(何でも「お」や「ご」を付けるんじゃない!の声)
謎の誘拐犯(すぐ、誰だかは察せられたが)との、おそらくはワイヤー入りのバトル・アクションでは、いわゆるSFXとしてふんだんに使用されたCG技術の力で、文字通りの漫画的デフォルメが陽気にぶちまけられる。
まさしくニャロメ、の漫画世界。
まあ、実写版鉄人なんかよりは、ずっとマシな使い方だな・・・と。
お涙頂戴の混じったお約束な締めも、心憎い限りなり。

とにかく、原作世界をなるべく忠実に、という映画。
いささか凝り過ぎなナレーションの突っ込みとキリスト教方面らしい神話?に乗っかれれば、結構楽しめる。


各作品内に充満するやや予定調和の方向性に縛られながらも、そこからより一歩抜きん出ようとしている<表現>の力を、ヒロインの弾む動きっぷりがわずかにだが確かに見せつけている、2本の実写版映画。
「亀は意外と早く泳ぐ」で共演していた彼女達は今、じわじわと、かつての薬師丸ひろ子や斉藤由貴の居た位置に足を踏み入れかけ、動き回っている・・・とみた。
「フラガール」もTVドラマ版「のだめ」もおそらくは、それらの成果の延長上にある・・・?


「真夏の夜のジャズ」については、別記予定。
以上。










[仰天怪力女子高生参人組猛烈投げ飛ばし技]の続きを読む
  1. 2006/11/27(月) 20:59:42|
  2. 映画(全般)
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轟音騒乱吟遊詩人詩歌連打技

旅人、覚書。


23日夜、高円寺ペンギンハウス。


心から、本当に言いたい事を、あれもこれもみんな、でかい声で、云いっ放す。
これ位、自分自身をさらけ出す行為は、ない。
では、一体どこでどうやって、どのように発すれば、いいのか?

この一夜限りの、<詩と音楽の夕べ>にも、そのヒントはささやかながら、ある。
そう、言いたい事を詩に書いて、ミニイベントで朗読すればいいのだ。
あるいは、音楽に乗せて詠む、あるいは歌う。
詠むだけなら、楽器が出来なくても大丈夫。

しかし、まあ、すごかったですぞ。あれは。
とにかく皆、エネルギーだけはむちゃくちゃ、ある。
バンドのドラム、男女とも、結構パワフル。
正に迫力満点。よくあんなに、体力があるもんだ。
ただ、お客さんへの詩の伝え方で、つまずいてるチームが目立つのも事実・・・。

ロックバンドの大音響の中でマイクに向かって詠んだり歌ったりしてる2組のボーカル(男女共)の方、
こちとら、ずっと耳がガンガンでしたよ。
声が大音響に寸断されてて、何を言ってるのか、全然聴き取れない・・・。
それでは、伝わらない。心が。

詠むときはリズムはそのままで、バンドのトーンを落としなさい!
パワフル・ドラムは詠みの、段落と段落の間にして。
そうすれば詩集読んでない人にも、伝わるから。
せっかく格好はいいのに、勿体無いぜ。
詠みを、ちゃんと、伝えよ!

ライオン・ヘッドのN氏の、シンプルな朗読はその点、ちゃんと伝わりやすく、やってたな。
あの人、役者もやってみたら、どうだろうか?
似あうぜ、きっと。

PARAさんの詠みも、一見しておとなしいが、よどみなく、きわめて明快。
世間のいろんな、理不尽さへの怒りも含めて、ストレート。
あそこまで自己を、ぶちまけて詠むとは・・・!
とてもそのまま書けん。ここには。

でも、まるで人を間引くみたいな、ひどい戦争には、小生も勿論、反対だよ。
そりゃあ人間は確かに、それぞれの集団で生きてきた、霊長類という名の生物なんだけど。
生存競争だけでも、全体主義だけでもない何かが、まだまだ人間にはちゃんとあるはずだ、と信じたいからね。
日常を市民生活する、一個人としては。
よくぞ言ってくれました。ありがとう。
普段漠然と言いたかったいろんな事、先に8割がた、言われちゃったかな・・・。

大分グロッキーになったんで、そこらまでで、家路につくことにした。

さて、小生は我が観客道で、又、<詩作>するとしますか・・・。



以上。























  1. 2006/11/24(金) 19:27:36|
  2. 音楽
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一大反逆児昇天寂寞見送り技

旅人、覚書。


ロバート・アルトマン監督が、20日夜に亡くなったそうだ。
享年81才。合掌。

忘れもしない、長き学校生活を卒業して、就職3日前頃に早稲田のACTミニシアターで観た映画が、「M*A*S*H」だった・・・。
あれから二十余年、我が映画の好みも随分、ソフトに変わったなあ・・・。
(そうかあ~?の声)
世間的には多分、TVドラマ「コンバット」の人なんだろうな。


以上。



  1. 2006/11/23(木) 00:54:22|
  2. 映画(全般)
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晴耕雨読暗中模索七転八起技

旅人、覚書。

19日(日)は一日中大雨、どしゃぶり。
しかも、きわめて肌寒い一日。
昼間は、どうにも外へ出る気にならなかった。
ふて寝同然に過ごす。

そして、ようやく夕方、出掛ける。
夜の<なかのムービーラブソティー>のみ、訪問した。
入場料500円。
この天気と曜日で、70名近く集まっているのは、上出来。

こちらも土曜のTAMA企画同様、殆どが既に随所にて拝見した映画。
鈴木明日香監督「あすかのたまご」の、元気のいい歌声と、「おう!」。
宮代鉄也監督「探偵屋 祭田太郎」の宝くじ一枚をめぐる、男女の浅ましきドタバタ、疾走。地図が出る所が可笑しい。
中村犬蔵監督「史上最大のおつかい」の、語呂合わせ、駄じゃれ合戦。
黒豹&黒犬獣作品「フライトオブ・ザ・リビング・デッド」の、くわーん、というフライパンの心地よい響き。
吉本昌弘監督「ピーナッツ」のヒロイン達の、迂回しながらも前向きな行為とランナーぶり。
どちらかといえば皆、エンタメ寄りの、一般的にわかりやすい作品群。
こういうぱっとしない日には、気分の晴れる映画のほうが、助かる。
「あすかのたまご」DVDと「イチモツ」サントラ、入手す。

又、呑み会に寄った後、帰る。
出演者があまり残っていなかったのは、少し気になったが・・・。



以上。
[晴耕雨読暗中模索七転八起技]の続きを読む
  1. 2006/11/23(木) 00:48:33|
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電撃多摩丘陵蟹味噌泡吹乱斬技

旅人、覚書。


18日(土)、午後。
随分と久方ぶりに、秋の<多摩映画フォーラム>へ。

この多摩ニュータウン地域密着型映画祭、洋画・邦画上映に自主映画コンテスト(TAMA NEW WAVE)、ゲストトーク、と企画は大変充実している。
公開時に見逃した話題の映画を年内に観たくなった人には、願ったりの上映企画が満載!なのだ。


上映は多摩センター駅近くのパルテノン多摩、多摩市役所隣のやまばとホール、永山駅前・ベルブホール、聖蹟桜ヶ丘・ヴィータホール、の4箇所に分かれて開催されている。
4会場のうち、多摩センターと永山は併走する京王相模原線・小田急多摩線の沿線、聖蹟桜ヶ丘は京王八王子線、やまばとホールは永山と聖蹟桜ヶ丘の中間地点にある。
会場間の移動は、地元のバス路線利用が便利。
ただし、永山~聖蹟桜ヶ丘間がバスで30分位離れているため、上映時間が重なるイベントはハシゴできないのが、惜しい・・・。

で、結局真っ先に観に行った企画は・・・
プロの<バカ映画>監督・河崎実作品特集。(注1)
<動物映画特集だよ!>と銘打って、並んだ作品名が「いかレスラー」「コアラ課長」「かにゴールキーパー」。
タイトルだけでもう、笑うしかない!
こういうキャッチーなタイトルって、どれ位ある?
「どれどれ、どんな映画だ?」って思わないだろうか?
邦画・洋画および自主映画の関係者諸氏よ、この世間向けのわかり易さ、とっつきやすさをもう少し見習うべし!(注2)


永山駅前すぐの会場に到着した頃には、2本目の「コアラ課長」が始まっていた。

B級・C級サスペンスにサイコ・ホラーにアルカトラズに空手アクションに、と絵に描いたような、パロディーの羅列。
しかも、主人公の<課長>は、コアラの面にスーツ。
周囲はみんな、社員もOLも亡き妻も医師も刑事も、普通のドラマのごとく、人間。社長だけがウサギ・・・。
怒ったときだけコアラ面の目がギラリ!に笑わされる。
<再生技>や、ラストにも唖然、大笑い。
強引、むちゃくちゃや!

「かにゴールキーパ-」は、やや味わいが違う。

いきなり海岸に、着ぐるみのカニが転がっている。
前半ナンセンス度をやや抑えて、漁村での少年少女との出会いと交流、貧乏一家との軽いドタバタ、上京バイトの苦労、いかにもな涙話、等を中心に泣かせ?路線で展開する。
動物映画なのに裏業界顔役(Vシネマ御用・小沢仁志)にキャバクラ嬢、ソープ嬢(一部ゆるい芝居だが・・・)、騙された借金体質嬢、などなどが出てくる。
ファミリー連れの一部観客は少々困り顔、お子様は普通に眺めていたが・・・。
かにの特徴である横歩き、泡吹き、かにみそ(!)などを生かした小技で徐々にギャグを挿入、泣き笑いの劇に。
生真面目一本に演じる藤岡弘の監督もいいが、竹中直人の怒りまくるサッカー協会大物役が、際立って可笑しく、お客にウケまくっていた。
ポーズが大河ドラマ「秀吉」の「心配御無用!」みたいで、余計に可笑しい。
反則無用の悪党対戦チームにブーイング、「タイガーマスク」や「マッシュ」さながらの乱闘試合はもう、わやくちゃになる。
ハリウッド映画そのままの、無理矢理なハッピーエンド?も、笑って許せるのだった。
40人以上の笑い好き通人・ファミリー層入り混じった男女観客は、快感に打ち震えていた。

「コアラ」上映後(「かに」上映前)のトークでは監督と司会、
「こういうのって、まじめな映画雑誌では評価してくれなくてね~」
「<日本以外全部沈没>は全国50館公開なのにね~」
「反論でも、取り上げてくれる所はありがたいよね・・・」
云々、ぼやいておられたが。
何、気にする事はない。
おもしろさは観た人々が、ちゃんとわかっているんだ!


終映後、バスで聖蹟桜ヶ丘へ移動、関戸公民館内・ヴィータホールへ。
ここは以前来たことがある。円盤状の屋根があるので見つけやすい。
幕引きトーク時の入りは20人位、いまいちだったのと、会場がやや寒かったのが気の毒だったが・・・。
「猫目小僧」まで全作品を通しで観てくれた人は、何人位いたのだろうか?各作品をよく味わって帰ってくれただろうか?
なお、時間の都合で観れなかった松田彰監督の実験的新作に関しては、次回、観てから判断したい。



以上。





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  1. 2006/11/19(日) 11:00:28|
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新生紅花人形表裏入換さば折り技

旅人、覚書。


今や全国区の地名となった、秋葉原のど真ん中。
真新しいUDXビルの4F・3Dホール。
普段は「ガンダム」をはじめ、通人系?TVアニメシリーズの劇場版がかかるので知られたホールなのだが・・・
なぜかここで2日間、デジタル実写撮影の<アート映画>がかかる、という。しかも企画が<愛知芸術文化センター>方面。

七里圭監督「ホッテントットエプロン・スケッチ」。
生演奏付き、2日間公開。
(付記*翌週水曜も、ライブ抜きでもう一回上映するそうである。)
シネマアートン下北沢などの映画スペースに置かれたチラシで知った。

え、なぜわざわざ、あのアキバの真ん中で?
なぜ隣駅の御茶ノ水の、アテネ・フランセじゃないんだ?
と、ややいぶかしく感じた。イメージ的にピンとこないのだった。

とはいえ。
3Dシアターは一般レンタルも、やや高額そうだがやっているらしい。料金表がロビー前に張り出してある。
まあ、デジタル・ビジネスで組む大手企業や自治体関係向きだろう。映りがきれい、というアピールにはなる。
そう考えれば、まんざらありえない企画でもない。(注1)

それにしても。
生演奏付きとはいえ、入場料2500円、前売りチケット2200円というのは、アート中篇映画の公開料金としては、ちょっと高い気がするのだが。
料金の2倍で、映画のDVDが一枚買える額!
それは・・・考える。ソフト店が密集するあの地区では。
1000から1500円位でないと、ちょっと気軽には・・・と。
一体どんなものを見せられるのか、わからないんだから。
HP等である程度の予習は、できるんだろうけど。

そういわれるのを見越して、なのか、いや別にそうじゃないとは思うのだが。
受付の内側ロビーには綺麗なシーン写真展、外側ロビーには一部シーンの3D映像体験コーナーがあった。これは、なかなかイイ。
そう、美術展に来たと考えればいいのだ。
女優と紅い色の意匠が目立つ、風景写真展。これらが映画のシーンとして、どうつながるのだろうか?
備え付けの眼鏡を掛けて観ると、前に突出して見えて、ちょっとおもしろい。「スパイ・キッズ」の3作目みたいな原理なのだろう。
うーむ、正面から撮ってる、煙草をふかすヒロインのシーン。
横方向から眺めても顔や煙草の側面は、見えないんだなあ。当たり前か。
やっぱりいわゆる<立体映像>とは別なんだな、と。

映像関係者やその知己・関係者らしき人々で、結構広いホール内は一杯に。知人の姿もちらほら。いわゆる試写会状態。
さて・・・。


ひとことで言えば、この作品は文字通りの、主演女優をモデルにした絵画展、だった。

台詞が一言も無く、たまにその心情を綴る短い字幕が出るのみ。
付き合っている男を送り出して、一人河川敷やトンネルをさまよい、野山で乳牛と歩き、あるいは掘っ立て小屋やアパートの一室で物思いにふける彼女の姿が、若干のアート系意匠・美術的セットとともに、延々と映し出される。
若干の自己愛?らしきものを垣間見せつつ、切なさそうにふるまう彼女の表情と仕草を描く事以外に、筋らしい筋は無いに等しい。
展開がゆっくりゆっくりなので絵画展としては美しいのだが、<映画>としてはどうしても、やや長めに感じられる。
(周囲の客層も、大半がそういう様子に見受けられた。)

恋人以外に登場する<他者>は、たまにすれ違う、フード姿の謎の笛吹き男?のみ。
まるで「ただひとたびの人」(注2)の無口な主役そのもの。
しかしいずれの男にしても、その存在感はきわめて希薄である。

むしろ存在感を見せつけるのは、彼女自身の姿を模した美術造形・・・
一体の等身大人形なのだった。
自身の影、陰画そのものである人形の下腹部には、本人のシャツの下にもあるとおぼしき、黒い大きな斑点が描かれている。
その斑点が、中途シーンに出る乳牛の模様に、イメージの連鎖として連なっている。
どきっとするのは時折、その人形と本人とがほんの数秒とはいえ、区別をつけにくくなる瞬間があること。
2体が同時に写るシーンの後、急に一方のみが布で顔が隠れていたり、水没しかけていたりする状態で映るシーンが出ると、そうなる。
やがて本人が現れると、ああ、こっちかと判るのだが、その間は確実に、両者がもしや入れ替わるのでは?という、ある種の心の揺らぎが生じかける。画面のつなぎ方がそれを誘発する。
その時のみ、昔のATG映画から臭味を抜いて見せたような、既視感にみちたこの映画世界から、わずかながら突き抜けた何かが映画的魅力として、明らかに現出する・・・。

画が動く、観る者の心にさざ波を生じる。
そこに、<映画>の基本を感じる。


以上。






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  1. 2006/11/17(金) 07:50:12|
  2. インディーズムービー
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陽性飛翔婦人踊り攻め技

突然、チバテレビのハウジングCMに、踊ってる鈴木明日香さんが!
横の共演男性は、だれなんだろう?
  1. 2006/11/14(火) 18:50:51|
  2. TV
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刺し技、裏技、騙し技

旅人、覚書。


水曜14時のチバテレビでは「暗闇仕留人」が、貢の「世の中は、よくなっただろうか・・・」という必殺シリーズ自体の屋台骨に内包されたジレンマ、ぼやきを残して、全話完結。
続いては・・・
「江戸プロフェッショナル 必殺商売人」がスタート。

シリーズ初、妻りつの懐妊に振り回される中村主水(藤田まこと)。
足力屋(足踏みマッサージ師)に転職した正八(火野正平)と二人、「新必殺仕置人」生き残りコンビ。
そこに、元夫婦のおせい(草笛光子)・新次(梅宮辰夫)コンビが加わる。若手色男系がおらず、かなりアダルトな印象のチーム。

草笛光子扮する踊りの師匠・おせいはもしや、あの「必殺必中仕事屋稼業」で元締の、おせいさんでは?とよく言われる。
技は匕首(あいくち)仕込みの扇、簪刺しなど女性らしい。
芸者の箱屋と髪結いを兼業する新次の技は、とがった櫛(くし)の首筋刺し。刺した櫛の歯がボキッ、と折れてめり込む。結構コワい。


おすすめは第四話「お上が認めた商売人」。えっ!?

実はこの回、江戸城内で評判の、時代劇ファンには超有名な、ハッタリ大芝居でお大名を懲らしめる茶坊主、河内山宗俊の仕事依頼なのだ。
扮するは必殺出演常連・芦屋雁乃助。(注1)

仲間の茶坊主が手癖の悪い松平家の大殿様に、名匠造りのキセル(煙草を吸う筒)泥棒の濡れ衣を着せられて、処刑に。
その家族の無念を晴らすべく、レギュラー一同と早春が連携プレーで、殿様と2人のオダテ屋家来をワナにはめ、とんでもなく大掛かりな仕返し作戦を挙行。
時世の句まで人のを盗むこのワル殿様、ほんまに、どうしようもない人。大笑いである。
そして<商売人>一同には、更にとんでもない仕事料が届く・・・!
終幕、静止画で荒れまくる一同に、もう、腹を抱えて爆笑。
CS・DVD等で一見の価値はある痛快作、なり。



旅人より。



注1:勝新太郎が河内山役で、主演のシリーズもある。 [刺し技、裏技、騙し技]の続きを読む
  1. 2006/11/12(日) 17:55:52|
  2. 時代劇
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サリエリからもモーツヴァルトからも、のだめ嬢からも遠く、旅先にありて

旅人、覚書。


スケジュールが合わない、時間の都合がちょうどよくつかない、という事がどうしても、あるもの。
この週末は、知己たる人の参加する上映関連イベント2箇所(鉄道関連、および韓国まんがまつり方面)に実質、全く参加できぬままに終わったのが、かえすがえすも残念、無念である。


で、土曜に唯一、時間的に丁度よかったのが、またしても池ノ上シネマボカン。
相川興太(あいかわ・こうた)監督全作、プラス新作の特集上映。

新宿ロフトブラスワンに池袋SCUMに下北沢トリウッドに、「夢の中へ」出演に、と何かと御縁のある、相川監督。
直接お話を伺うのは、随分久方振りである。
作品中で<新宿派>を自ら名乗る監督としては、できればまず、<ロフトプラスワン映像祭>あたりでやりたかっただろうが・・・。
とりあえずシネマボカンという場があったのは、幸いであった。

新作1本を除き、皆、あちらこちらの会で既に観たものだが、「お父さん」他の一部音楽が、別な曲に変えられており、最初の上映時の音楽とは又、違ったムードの味わいがあった。

最初は8人位だった観客が、途中の「お父さん」あたりからあれよあれよで増えてゆき、いつのまにか20人程になっていた。
当然というか、監督の知人関係が多い。
特に「もーえーよドラゴン」「ウルトラQ」「森のことだま」に関しては笑いの反応が顕著で、喜ばしい。
監督自身による上映中解説、自己突っ込み一杯の教室参考上映といった感じ。思わず吹き出す。
(これが他の上映会だったら、「作品に集中させてくれ!」となるところだが。許せてしまうのは人徳というべきか?)
詩歌、私小説、ないしはエッセイに近い作風もさることながら、主演の多い監督本人に、余人を持って変えがたい不思議な魅力があることも又、確かなのである。


今回こうして、初主演・実質デビュー作「もーえーよドラゴン」から順に見直してゆき、2年ぶりの最新作「僕のやりたい事」(各場面がだらっと長いのが、多少気にはなるが・・・)まで到達すると、相川ワールドの傾向、方針がよく見えてくる。

1・監督本人の見せる、どこかしらコミカルな風体とユーモラスな言動。
それらはある種の生真面目さとも同居しており、作品の独特な雰囲気にもつながっている。
彼自身の存在が、作品のムードメーカー・キャラになっている。
「僕のやりたい事」ではコピーバンド式の歌(!)まで歌い、劇中劇に危なっかしく?活弁をつけるシーンがあるが、明らかに山田広野監督のそれとは違う味わいさえ、僅かながらも次第に感じ取れてくる。

2・唐突に発する、かん高い雄叫び!による感情表現。
「もーえーよ・・・」の時は元々カンフー・パロだからぴったりなのだが、「森のことだま」で突如発動したときは予想だにせず、びっくりした。
これ抜きで相川ワールドは、考えられない。
「How To build GUNDAM」だとこれが「粛清!」「うしろ!」のウサ晴らしシーンとなる。

3・一見さりげない風を示しつつも、その実あまりにも赤裸々な、自身の青春期に関する告白シーンの数々。

監督本人も解説や新作「僕のやりたい事」の中で言っている通り、彼は自分の言いたい事をうまく表現しきれない<もどかしさ>を、常に抱えている。
よって独特な作風の源が、監督自身のもどかしさ、その内部心理の吐露から発している。
ゆえに、そこを何とか伝達すべく表現をし、記録する。
殆どの筋、展開、映像記録がそのための、方策の一環として在る。
<俺の新宿>なる歌も映像ルポも、入浴歌唱シーン(一部笑いが起きた)も、その一環。
しかしそれでもなお十分に表現しきれないもどかしさ、不足感を時には愚直なまでに、「夢の中へ」では締めの文字群、「僕の・・・」では観客への御礼挨拶(劇中で!)という反則すれすれ?の形で表している。

4・これまでの人生を回想(自分探し、ではない。多分)しつつ、その先に何らかのポジティブさを求めようと模索する、その心理吐露と描写。
学生期の作品「お父さん」、外へ出て後の「夢の中へ」「森のことだま」にはその傾向が、特に見て取れる。
「落ちて・・・」の主演もコメディーというよりは、この線に近いのだろうか。
「夢の中へ」の「夢も僕の思い出だ!」と言うつぶやき、「僕の・・」で「教師にはなれなかったけど、小さな夢は違う形でかなえてみよう」といった意思表示などに、ささやかな人生への希望が見い出される。


5・ハリー・ハウゼン式のミニチェアアニメや特殊撮影の入った、ファンタジー志向のドラマシーンを好むこと。
「ハリー・ザ・ビッグファイト」「ウルトラQ」「君とラブリー」がこの傾向。
「ウルトラQ」の<怪獣>を前に生真面目な芝居が続くあたりは、どうしても笑ってしまう。

・・・などなどと語っていると、ふと、ひるがえって我が身の事に思いが移る。
じゃあ小生自身は何が言えるのか?何をどうやって描けるのか?実現できるのか?
花一本描かず、小説や脚本の一篇すら、書いていないではないか?
そもそも何かを描きたい、見せたいという衝動が、そんなに自分の中に今あるのか?
という素朴な疑問へと、時にはつながってしまうものだ。

よく考えれば、人生という名のリアルな小説は、毎日描いている、わけなのだが・・・?
(無理に個性的であれ、というのも何だかおかしいし。)
どっちみちそれらは、他の人も生活ブログやミクシイや小説サイト等で、皆がとっくにやっていることだし。
他人に見せる<自己表現>が小生のそれである必然性は、どの程度あるものなんだろうか?
少なくとも相川氏には今間違いなく、それがあるわけで。
当然いろいろ模索や努力の結果、そうなってきているわけなのだし。

そちら方面は、ここの文章でささやかながら平々凡々と?<表現>していく事で、とりあえず解消しつつ、時折探ってみるしかなさそうだ・・・。
やはり小生は、<観客型>向きなのだろうか?

と、帰宅後一人、つぶやくのだった。



旅人より。










  1. 2006/11/12(日) 02:02:43|
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暇人一同ひっそりこそっと秋の夜長に集まりて

旅人、覚書。


一体、何と分類したらいいんだろう、こういうイベントを・・・?


今月前半、都内某所で行なわれた、某ミニイベント。
司会男性2名。
20数名の客。女性数名混じる。
彼ら彼女らの大半が、情報提供者・兼・参加者、だった。

その<情報源>とは・・・奇妙なハウツーもののビデオ群。
こんなもんを見つけた、という話を次々に聞く会。

普通の面接試験解説から、海外旅行トラブル対処法、尺八の息継ぎ法、奇怪なる大振り体操技、痛そうなストリートファイターの戦法、きわめて地味な漫画描写指南、声優が足りない?数学図形の教材、画面の殆ど動かない科学技術解説、いかにもまずそうな?発酵食物味見解説に、果てはナレーターがアドリブ全開の<バ00マン>ヒーロー通史まで・・・
その話題内容は意外に、ジャンルが幅広かった。
かつ節操無し。

結構な珍品揃いの模様。
それらの珍妙な点を、<ためになる>ためじゃなく、ちょっと斜(はす)に構えて批評して笑ってみよう、という、かなり根性のひんまがった会なのだった。

撮影の出来不出来、唐突なCGキャラ登場、無茶な締め方、などなどをポイントを突いてエグく紹介する。
突っ込みどころの無い正統派のものほど、笑うとこ無いねー、とねじくれた笑いが司会により誘導されてしまう状況。

そんな状況の馬鹿馬鹿しさを、ゲラゲラ笑って見ている自分自身、これはもう正常じゃないな、と苦笑させられるものだった。
実質、とてつもなく<暇人ネタ>揃いの、半ば<ブッ0オ0>販促めいた会であった・・・。


<諸般の事情>により、これ以上の解説は自粛、とする。


以上。




  1. 2006/11/09(木) 22:06:55|
  2. 日記
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赤き夕映えに明日は消えたりなんかしない

旅人、覚書。


P-kraft10周年企画の翌日、2日(木曜)。
シネセゾン渋谷で、「ピクーニャ」の富永昌敬監督、商業デビュー作「パビリオン山椒魚」を鑑賞。
公開終了寸前で、セーフ。ほっ。
平日午後としては、普通の入り。オダギリジョーのファンらしき女性客が目立つ。

「犬神家の一族」よりは「トリック」にやや近い線の探偵冒険劇だが、文芸的ナレーションが長く付けられているのが特徴。
150年生きてる山椒魚の誕生会に、飼っている財団をめぐる一家の因縁、いざこざ。
呼ばれた探偵役がレントゲン技師、というむちゃくちゃな発端からして、ユーモラス。落語のような大ぼら話。
まるでゴダール映画さながらに<音楽切り>を多用、能天気なコメディータッチのドタバタ騒動が、ところどころで軽く弾けつつ、ゆるゆると綴られてゆく。
途中3箇所くらい、目前のシーンが劇中で事実なのか幻想なのか、一瞬理解不能になってしまった・・・。

技師役のオダギリジョー、前半と後半のキャラ、変わりすぎ。
突然猟師(と思ったが、イタリア風の義賊らしい?)とオダギリが静岡弁?しゃべりだすし。
たびたび意味が受け取れなくて、混乱。
その何もかもふっきれたような自由自在な演じっぷり、笑いつつも呆然・・・。
オダギリ、あんた、只者じゃねえよ!グレイト。
クライマックスで悪役をもみくちゃにする主人公達。
もう可笑しくて、腹が痛くなった。
いや-、観といてよかった。


翌3日(金)、池ノ上シネマボカン。
芸社イベント<高岡晃太郎監督特集>。
19時の開始に30分ほど遅れて会場着。

過去作品から上映の比較的少ないものをお蔵出し。
殆どが既に見たものだが、ナンセンスかつなやりっぱなしな展開、独特の画面の揺らぎ、一通り再見し終わる頃には、当方はヨイヨイ・・・。
盟友?ライバル?のどんぱちプロ総帥・小原茂樹監督との対談、解説付きでサクサク進行。
高岡監督からは「脚本途中で、オチを決めずに撮りに入って、後から爆破で締めたりしてた・・・」と、いう話が。
なるほど、予測不能なオチになるわけだ、と一応は納得。
それでもなお、あの奇妙なクレイジー風味は残るわけだが。
三軒茶屋の小劇場でかかった時には反応がいまいち、だった小津家庭劇調(なのか!?)「アリ家族」がどっとウケまくっていたのは、フグ刺し映画?ファンとしてはうれしい限り。
・・・え、と驚いたのが来年2月の<芸社14>(芸社VS芸者、だそうで)がらみ?で出た、次回作予告。
なんとあの、<ゲイモス>ゲームものの続きではないか!
これは楽しみになってきた。
同監督出演の「イチモツ」公開に先がけ、プレイベントの性格強し。
なお、上映作中ほぼ唯一?の新作、新婚監督ご夫婦のベネチア紀行ルポ映像にては、状況を目一杯楽しみつつくつろいでいる御二人の雰囲気を、羨ましく眺めていた。
国際映画祭でデヴィッド・リンチ作品を観損ねての監督落胆シーンの後、その翌朝本人との幸運なる遭遇状況シーンに、「嬉しかったんだなー!あれ・・・」と、眺めつつ微笑す。


連休中、土曜(4日)。
昼間は半日仕事の後、<早稲田祭>を見物に行く。
一部学生映画上映会を見学す。
跳びぬけたものには当たらなかったが、一部脱獄ゲーム作品?のミモフタも無い<技>、刑期の<千年単位>等に、暫時、爆笑す。
夕方、赤黒ステージ・パフォーマンス集団<踊侍>のエネルギッシュなソーラン節踊りと出初式的宙返りアクロバット集団の人気対決合戦に酔いしれる。
開催されなかった数年間を覚えているので、やはりちゃんと開かれていることは、喜ばしい。


その後、中野経由で野方へ直行。

山本拓監督、制作の河野女史らにより6年越しでようやく完成、めでたくお披露目の日を迎えた、約90分の8ミリ超娯楽大作・・・
「イチモツ」を観んがためである。

同時上映は芸社イベントでおなじみの「2001年宇宙の旅」パロCG短篇、「スペースデンキネコ」。
中村犬蔵監督が今回、「イチモツ」の字幕などを担当・協力された縁であった。

そして、メインディッシュの「イチモツ」は・・・
よくぞ、完成にこぎつけたものよ、とまず感心する。


壮烈なる、近頃の自主映画においてはまれに見る凝縮度、エネルギッシュな弾みと勢いに満ちた、「ジョーズ」「エイリアン」等の延長ともいうべき、痛快娯楽ショックシネマに仕上がっていた。
それを都会で爆弾魔が頻発し子どもはギザギザ模様のセーターを着用する<70年代>風の意匠、設定を背景に、モノクロの8ミリフィルム・タッチで見せきる。
しかも、核になる物とエネルギーの集中される焦点が、きわめて明快。
静謐で内向的に、平坦な画面をさらっと流す新作DV映画が多い現代では、こういうエネルギーの凝縮と爆発を、8ミリ画面で真正面から見せるエンタメ作品は、最早貴重ですらある。
昔は結構多かったんだが・・・。

熊本の田舎村、学校新聞班らしき小学生女子達の登場から、映画は始まる。
明らかに大人の女優達なのと、一部に<中目黒>の地名が見えるのは、ご愛嬌。
舞台劇ならばありそうなパターンであるし、白黒画面がファンタジー性のミストを掛けているので、さして気にならない。
そんな些細な齟齬は、以後展開されるダークな饗宴の前に、軽く吹っ飛ばされてしまう。
若手の漫才師氏が老人役になりきって演じてみせていても、自然に受け入れられる位だから、当然だろう。(注1)

東京。マイペース派のはみだし刑事。
(高岡晃太郎その人が、飄々と、かつ汗臭く人間くさく好演している。)
<社会革命>爆弾魔一味を追い詰めながら、説得できず、先輩刑事は大怪我、犯人の一人は爆死。
内臓までのぞく現場シーン、もしカラーだったら耐え難いかもしれぬ。
煙草をけだるそうにふかす一味の長髪女性が、幾分かの印象を残す。

このはみだし刑事が責任をとらされて左遷、くだんの田舎村に赴任。
早速、現場検証と報告書の仕事が来る。
沼の周辺で、集団死亡災害。
しかも、どうやら普通の災害ではない状況。
何かを知りながら隠し、おびえを見せる、地元のある警官。
奇怪な遺留品、糞尿、白骨。
捜査を妨害する、村長の息子達。
キャメラに映った、老人兵士。
隠蔽工作をする地元の衆。
はたまた、その状況を自分達の利益の為に利用しようとする者達。

そして、伝説の怪物・・・
逃げる人間を、襲う。
食らう。消化する。
容赦なし。

ギューン、という音響、マッハのスピード感。
画面のささくれだった質感。
横溢する絶叫。
心理描写、疾走のアクション、相乗。
波打つ。ハイテンジョン化。

すっ頓狂な服装ながら事件究明には生真面目すぎる位のはみだし刑事。
トラウマを抱え人食い亀伝説を恐れ怯える、警官。
戦時中の戦車に迫られる記憶を引きずったまま生きてきた老人兵士。
3人のはみだし人間達・プラス協力者1名が、さらに警察機構や村落社会からさえはみだしてゆき、怪物退治、共闘へと向かうベクトル。
更に、途中参加の一見して能天気な擬似ファーブル博士でさえも、そのベクトルの勢いに当てられて、渋りながらもやがては、彼なりに駆け出す。が、その動きは無念にもせき止められてしまう。
(ブラックな笑いをもともなうが。)
かくて、残った者達がそれを引き継ぎ、臨界点に向かって順次疾走、爆走する。

逃げつつ討つ。壮烈。
彼らは戦地の兵士なのか、木枯らし紋次郎か、はたまた革命戦士か?
否、彼らは一人一人が、おのれの中にくすぶる<何か>をエネルギーと化して、一気に燃え上がらせたいのだ。
それが、主人公達にとっての、<イチモツ>。
クールダウン・タイムや後日譚抜きで、ぶった切る終幕が、むしろ潔い。



上映終了後の舞台挨拶で、生の出演者一同を見たときは、え、あれが子ども役?あの人が老兵役?と、びっくりさせられた。
やはり映画は、玉手箱。マジック、マジック。
打ち上げの酒が、ことのほか旨かった事は、云うまでも無い。



以上。


(注1)0林N彦監督「女ざかり」という、極端な失敗例もあるが・・・。








  1. 2006/11/05(日) 20:03:50|
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月日はめぐりて月見る月はこの月の月

旅人、覚書。
(たびにん、と詠む。念の為)


早や、晩秋。
11月1日(水)。


19時少し前より、地下鉄・表参道駅到着。
(何だか、来春からメトロカードが、SUICAみたいなのに変わるらしい。これも時の流れか)
道順に従い、空間デザイナー風の小粋でアートなガラス張り店が多く並ぶ路地を奥へ入り、会場の<共存>なるミニ・ライブ空間へ到着す。

今夜は、映像集団<P-kraft>創立10周年記念イベント、[DECADE]開催。
新作が出来る、というので観に来た。

参加費2200円。受付で整理券とドリンクチケットを貰い入場。ドリンク追加500円。ちょっとした軽食パーティー。
入り口にはしっかりと、監督協会の「映画監督って何だ?」や石井総互監督作品DVD等のPRチラシが。
意外に男女ともカジュアルの人達が多く、一部女性はドレス姿も。知人関連もちらほら。勿論、知らない人のほうが多いのだが。
今日の司会・主催者の福島拓哉監督の一言、「今日のルール、必ず、知らない人としゃべっていって下さい!」に助けられ、とにかく周囲の人々とあれこれ対話を始めてみた。
当然話題はまず、P-kraftや自主映画、音楽関連等からになる。
おかげで、肩の凝らない会になった。

縦に長いスペース。
奥の右側にエレキギター4人分とドラム、左側の壁にスクリーン。
歓談タイム、10年間の制作・公開作品名場面をMTV風に編集したダイジェスト集がロック調BGMと共に上映される。
「TIME IS ON MY SIDE」や「PRISM」、「自由」、「馬鹿ブロッサム」、「YES WAY OUT」、などなどの懐かしき名シーンも垣間見えて、微笑む。
未見作品もまだまだあるようだ。

福島監督の10周年記念短編映画「DECADE」、約15分間上映。

男女刑事達、丼物食べる犯人に、とコントそのものの取調室、そこへ捜査ヘルプのサイコメトラー青年が登場。
どうやら彼は記憶喪失らしく、10年以上前の事は全然覚えていない。
アロハシャツの友人やバーの女性とじゃれつつ、ただ一人記憶の読めない婚約者と過ごす日々。
ある日、バー女性ととある医師の別れ話に首を突っ込んだ後に、婚約者が倒れる。治す為には青年自らの記憶を取り戻す必要が生じ、彼は案内人達に導かれて記憶を回復する人物の居る森へと・・・。
と、筋を書くと一部の人は何となく判るだろう。
これ、全篇が、過去のP-kraft作品群の<似た>場面入りなのである。
「PRISM」のような<黒い人>の話が出たり、「Point」のモデル風女性?が出たり、赤いけん玉が出たり、田園を走ってたり・・・。
どこかで見たようなシーンが一杯で、わかるお客さん達、にっこり。
勿論、知らなくても普通に、ちょっとじんとくるいい話として観れる。
一粒で二度おいしい、10周年にふさわしい好短篇。


その後はこれらP-kraft作品群の音楽を担当している関口純氏のバンド、<kypcant>(何て読むの?)一同によりスペシャル・ライブ演奏。
エレキギターとドラム、力強く1時間以上ノンストップで、持続。
すぐそばのスクリーンにもプロジェクターで、ライブの模様がPV式に映写される。
しかしやはり、生演奏の迫力は違う。ドラマーの持続の長さに、見入ってしまう。


空には半月。
にぎやかに小粋な秋の夜、だった。

こうした会合から、またどんなフュージョンが始まり、新作映画が誕生してゆくのか、と今後とも楽しみである。



以上。
  1. 2006/11/02(木) 01:06:29|
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