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シネマ旅の途上にて

自主映画ウォッチャー、アWorkerのブログ。

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シネマ人、掟に挑戦!

主水日記。


9月16(土)夕刻、アテネ・フランセ文化センター試写会。
同、17(日)午後、neoneo座、<8ミリ映画祭>。

はからずも両日は、<監督・植岡喜晴>ウィークとなった。
80年代PFF出身、現在、映画美学校で撮影の指導にあたる。
代表作に「精霊のささやき」などがある。
時には「月に行く」等のむちゃくちゃな、珍奇作も・・・。

幻想シーンのライトでチープな手作り感と表現の軽さ、シュールさとセンチメンタリズム、などが作品中に同居するとき、いい味を出す監督。
8ミリフィルムが自主映画の主流だった頃は(というか、ホームビデオもDVDも無い頃は、これしか無かった)、このやり方で<可愛らしさとファンタジー>路線の名作が、全国あちこちのチームで生み出されてきた。
この界隈の8ミリ映画を再上映で今観ると、なんとも甘美で懐かしい、ボンボンのような味わいがあって、結構楽しい。
8ミリフィルムならではの、ミストのかかった幻想的世界。
今のフィルムやDVだと、似たようなシーンを撮るとはっきり、くっきり映りすぎていないか?と気になることが、時折だがあるのは、これらの8ミリ作品群や。名画座で観てきた娯楽映画のざらざら感の残る画面に慣れてきていた記憶から・・・だろう。

neoneo座方面等で聞かれる話では、自主制作映画の過渡期的役割を長年果たしてきたこの8ミリフィルム、今のフジカシングル8辺りを最後に、後1年前後で製造終了?!の危機にあるらしい。
機材やフィルムの保存・存続を願うムーブメントも起きている、とも聞く。
画質的にちょうど代われるものが今、ビデオやDV側にも無いようなので、実に勿体無い。非常に残念である。
デジタルと違い編集などに手間はかかるのだろうけど、あれはあれで、画面に独自の味わいが出るものなのだが・・・。
ベータテープ・録画機等の<無念なる最期>を知る世代としては、きわめて同情にたえない。
技術進歩の一方で、空気感というか、大切な何かが、ばっさり打ち捨てられ失われてゆく、そんな気がしてならないのだ・・・。
なんとか限定的にでも、存続できないものか?


今は無き壁黒き上映スペース、文芸座ル・ピリエを一杯にした、という「夢で逢いましょう」など、長尺でチープな衣装ながら、いや、変な云い方だがチープな眺め含みだからこそ、ヒロインも周囲の人物達も画面も結構魅力を放ち、くいっ、くいっと次のシーンへ引っ張られる。
筋とテーマがシンプルにまとまっているから、世界に入りやすい。
それに、十数年前の初見時よりも今観たほうが、内容がわかりやすい。

のんきでおっちょこちょいなヒロイン。
あまりにも、一本気な従者。
ヒロインの切なる望みを知り、半ば理解を示ししつつも、天界の掟ゆえに、その扱いに悩む天使。
お調子者、あわて者でコミカルな、天界サブキャラ達。
薄っ気味悪い、意地も悪い、地獄番人キャラ。
観ていて楽しく、同時にほんのちょっと、心に涙。

明白に宮澤賢治ワールドの延長上にある、ややあやうい?兄妹思慕関係を含む文芸ファンタジー世界、その魅力を絵画的にスケッチ。
スモーク、明るい色彩の学祭的手作り美術、フィルムの部分的セピア着色。
寺山修司を髣髴(ほうふつ)とさせる扉、天国と地獄の人物往来。
<夢>の世界における<表現自由!>の問題等も、軽めに提起している。
(<夢倫>だって!?笑っちゃうよねえ・・・夢見ること自体は自由なはずだよ!の声)
鈴木清順・実相寺昭雄・押井守各監督らにも連なる(と、勝手に脳内で小生はつなげている)ヒロイン&コミカル・ファンタジーの切なき世界を、なかなかおもしろく見せてくれる。

朝ドラ「ロ0ンス」や「ほ0ま0ん」、「男は000よ」や「ご0せん」の俳優がぎょうさん、出とるで~!
神戸近郊だからか皆、やわらか~い、マシュマロな関西弁やで~!
天国は明らかに六甲山やで~!
唐突な「お前、東京へ帰れ!」笑えるで~!
再上映のたびについ、なぜ?とつっこんでまうで~!
ラストは結構、切ないで~!
ああ、思い出すのも、おもしろい・・・。

少人数での打ち上げ、映画談義呑み会も、楽しい。メンバーも新鮮。
普段他所イベント(エンタメ系等)ではなかなか出にくい?話題も結構出て、ここしばらくの不満がかなり、解消された。


日付が前後するが。
その植岡監督作品の、プレミア上映会。
最新作タイトルは、「ルック・オブ・ラブ」。
なんと、これも又、8ミリ撮影作品。

5年前に当時の美学校学生をスタッフとして撮影していた「ルック・オブ・ラブ」がようやく完成、新作として17日、アテネ・フランセにて出演者、監督挨拶付きで披露。
皆、口々に「5年も前なので、現場が思い出しにくいです・・・」を連発。

後日公開予定との事なので、今、詳細には触れない。
案内チラシの写真から最初、「植岡監督が、ハードボイルドを!?」と思いちょっと驚いた。いつもと少し違う感じかも、と感触。
確かにハードでシビアな展開ながら、観ているうちにあれよあれよ、といつものウエオカ・ワールドにいざなわれていた自分に、フッ、性(さが)よのう、と微苦笑。
ピンク女優・葉月蛍の役どころには、ひそかに喝采を差し上げておきたい。
ある意味、<あの時代>に一杯現出し、PFFにも乱立?していた、明暗様々なタイプの8ミリ映画群世界の、あの感触をしっかりと貫き通し再生している。こういう映画もありなんだよ、と。
それらの感触を今に伝えよう、という意気込みは、十分感じとれる作品に仕上がった。
正式公開による反応が待たれる。
30~40代は勿論、20代にも是非・・・と。


以上。

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  1. 2006/09/23(土) 08:53:54|
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