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シネマ旅の途上にて

自主映画ウォッチャー、アWorkerのブログ。

秀、夕日の海に沈没する!?

主水日記。


ついに観たぜ!先週の土曜。
「日本以外全部沈没」。
渋谷の初日は整理券が取れず、翌週の拝見と相成った。
同じ映画館、昼の部が同じ筒井康隆原作、アニメ版「時をかける少女」なのだが、いかにもギャップが大きすぎる組み合わせ、なり。


原作短篇は高校生時代に読んでたから、筋は大体わかる。
さすがに昔とは、ゲスト的登場人物名、変えてるなあ。
国際情勢、微妙な時期にしては結構、遠慮なしだけど・・・はらはら。
日本語で商売する社長役には、笑った!
原作者先生ちょい役登場も、いつものパターンで。やってるやってる。
男・山村紅葉と呼ぼう。(あっちはお嬢様ですけど、ね・・・の声)

で、出来なんですが。


A・ブラック対話劇・漫才調のおかしさ。

あるいは、

B・思い込み強き人間の独自激怒炎上、超人的ドタバタ、大爆走。

これこそが真骨頂の、筒井流喜劇小説。
その映像化はなかなか、難しいものがある。
映画内部に独自の<リズム>を形成しなければ、その可笑しさを観客に伝達しにくいのだ。

対話劇中心の「スタア」(内藤誠監督)は、あまりにも舞台劇そのまんまで、画面的飛躍に乏しかった。
怪しげな文化人達の立て篭もり劇「俗物図鑑」は、豪華ゲスト陣のど素人演技ぶりに無理があった。山城新吾が一番まともに見えた。
小説家志望者独走型の「文学賞殺人事件 大いなる助走」(鈴木則文監督)も、主演俳優のブツクサぼやく好演は収穫だったし、画面のリズムは幾分出ていたものの、全体の出来栄えは、もう後一歩がほしい・・・・・というものだった。
音響が主体のミュ-ジカル時代劇「ジャズ大名」(岡本喜八監督)もチャレンジングだったが、劇映画としてのノリはいまいちだった。

そして、脳味噌の重量が確実に減るほどに(ついていけん、とも云う)軽妙すぎる?おふざけノリ風味で「電エース」「いかレスラー」等の特撮パロディを連発、一部で定評のある河崎実監督を迎えた、今回の「日本以外全部沈没」は・・・?


まず、この映画、明らかに英米産を中心にした古今東西のB級、C級、D級低予算SF映画群の、パロディーを志向している。
チャチさ、ひどさと、見せてくれた敬意?とをないまぜにした、軽めのパロディー。

その証拠に、いかにもそれっぽい怪獣映画のシーンやら、幻の?短期打ち切り映画「xxxxxxxのxxxx」(あえて伏す)の名やらの<くすぐり>が、これでもか、これでもか、とばかりに出てくる。

TVスタジオ時代劇や屋外のパニック、ホームドラマなどの各要素を盛り込みまくったはずの各シーン、印象が実に軽く、安っぽい。
途中から登場する外国人映画スター夫婦(?)ですら、やることなすこと、万事が薄っぺらく見える有様だ。
実際、予算枠の限界があるので、はじめからそうせざるを得ないのかもしれないが・・・。外国人エキストラ、結構多そうだし。

地理上の急激な変化は、CGでコミカルにぺこん、ぺこん、と表現される。
明らかに、初代「日本沈没」へのオマージュ。
だが・・・
なんと、水没シーンが、全然無いのだ!
チャチながらビル街爆発は、あるのに。
画面に出ているのは炎のみで、水が出ない・・・。
沈没ならぬ、没・スペクタクル。唖然。これでいいのか!

一事が万事、この調子で。
場内の笑いは取っているし、面白いには面白いのだが、まだまだ帯に短し、たすきに流し、の印象を拭えない。
随所で画面のテンポがゆるみ、間が空きすぎるのが難点なのだ。
出前持ちが丼を落とす反復シーン辺りなど、沈没を暗示しているのはわかるが、もう少し切り詰めてつなげばリズム感が出て笑いが、と。勿体無い。
主婦がTV局の男性にお買い物の苦労話をするシーンなど、その店に並んでいるものを何故、<絵>として一瞬だけ、見せないのか。
それで一つ笑いが、取れるだろうに・・・。
編集次第なのだ、こういうのは。

田所博士の長台詞、舞台だったらもっと、見せ場の芝居になるのになあ。惜しいよ。映画だとどうも、冗長に見えてしまう。
元祖映画に続き登場のライダー1号・藤岡弘、今や防衛庁高官役。
強気の豪快サムライ演技のまま、派手な退場シーンを見せるのがいかにも、この人らしい、というべきか。

結局、劇映画としてのメインは、この突発的特殊社会状況下でいかに、難民として来日、居住した各国の外国人達(全世界の!)が日本列島上における生活力低下と階級的差別、国外追放の危機にさらされてパニックに陥り、困惑するか?という、意地の悪い毒性を含んだあくどさ丸出し、グロテスクな悲哀ドラマ、ということになる。

ゆえに、最初のうちゲラゲラ笑って見ていた人でも、後半部はそんな気分にはなれず、あるいはあくどく描かれる状況の理不尽に怒り、泣けてくるかもしれない。
(いや、マジだって!の声、一部あり)
日本人記者とアメリカ出身人妻の運命など、観ていて気の毒になってくる・・・。

一番目立つ演技を見せたのはこの妻役と、転落するハリウッド男優&女優役の3人ではないか。
だれか、日本映画界から3人に賞を差し上げてほしい。
でも、一番おいしい場面は、ジーコ氏のアレ、かも・・・。
ラスト、ちょっと脱力。

結論。

劇場で観てもいいけど、スペクタクルは、ほんのちょっとだけ。
グロい笑いと人類への皮肉に、耐えられる人だけ、どうぞ。
それでもなお全編笑えたら・・・相当ドライだぜ、と。


以上。

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  1. 2006/09/15(金) 22:00:28|
  2. 劇場用映画
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あんたこの菓子屋、どう思う?(と主水談)

竜のぼやき。


TBS系、新昼ドラ「スイーツドリーム」。
OL辞めた3人が、新鮮極上猿の脳みそ・・・じゃない、産地直送新鮮洋菓子の店を起業する話。
主役が元・アバレンジャー・イエロー、リーダーが平成ガメラ女優。
ほんとうに、毎回おいしそうに、試食してるなあ。
しかし案の定、お約束の業界トラブルが。
商品破損に、ブランド詐欺被害に、信用失墜に、業界人のきっついお説教に、お詫びに・・・。
ドラマだからしょうがないけど、あれが無ければもっと、うまそうに見えるだろうに・・・。
もったいないぜ、お嬢さんたち。
お客さんに不粋は、禁物だぜ。ほんとに。
メールでライバル若社長と「君の名は」やってるのが、救いだなー。


おっと、スXXン刑事に組み紐投げ、教えてやんなくちゃな。
正義は僕が与えてあげる。(うそつけ!の声)
じゃ、又な!


付記:

一部、「西遊記2」的スパイスが混じっております。ご了承ください。
・・・と、張り紙しとく。

付記の付記:
いつもまにか、「バック・トュー・ザ・フューチャー」式ドラマ「がきんちょリターンキッズ」が、主役のタイム・スリップで舞台が現代にもどってる。
でも、変わってるはずの過去が一部、そのまんまで。
だんだん、タイム・パラドックスの説明が、つけにくくなってきた・・・。
学校の先生がよく見れば、マジレンジャー・ブルー。
あれ、クワガライジャー?もいる。油断ならない枠なり・・・。



  1. 2006/09/15(金) 19:41:23|
  2. TV
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