えー、皆様、こんばんわ。
アWorkerです。
カンカン照りに台風に雷雨に、とやたら蒸し暑かった、今年の夏と残暑。ようやく、終わりましたね。
やっと秋らしくなって参りました。
公私方面のバタバタも、どうやら一つ二つ峠を越えたようで、今は少し落ち着いております。
さて。
実は・・・
このところ、ブログを立ち上げてくださった管理人様にも、なかなか相談しにくかったことなのですが・・・
ちょっと、考え込んでいたことが。
以下、自問自答。
「ここんとこ、同じような辺り、ぐるぐる廻ってる感じで、ちょっと練馬大根、だよな・・・」
「季節もちょうどいいし、ここらで思い切ったリニューアル、してみようか?」
「テンプレートを秋らしく変えてみたけど、別に反応なし、だね・・・」
「ま、もともとダイレクトな反応は少ないサイトなんだけどね。気が楽だし」
「やっぱり、TVの改編期みたく、根本的にやらないとダメなのかなあ」
「おいおい、そういうサイトじゃないだろう?気張りすぎだぜ・・・」
「いっそ、このサイトを一度すっぱり打ち切って、気分的にも完全リニューアル、するとか?」
「いや、いくらなんでもそれじゃ、今まで来て見てくれた人達が状況をわからなくなるだろうし・・・」
「何よりも、この場を作ってくれた管理人様に、とても申し訳ないし・・・」
「折角アレとアレの事も書いてほしい、って言ってくださる方々も、いるわけだし・・・」
「メインで書く内容は結局、映画関連になるのは疑いないから、それでは新しく作る意味、全然無いし・・・」
「それとも思いきって、ブログはそのままで、<シネマ旅・・・>のメインタイトルをまったく、映画関連以外の、違うものに変更するとか?」
「でもそれではやっぱり、外から検索しにくくなるだろうし・・・」
「メインで書く内容は結局、映画関係中心になるだろうし・・・」
「いかん、批難する民衆の声が、将軍達の幻が、浮かんできた!」
「全方角より一斉射撃だ!革命軍が攻め上ってくるぞ!」
「近衛兵を呼べ!矢の嵐をなぎ払え!」
「待ってくれ、違うんだ!恩知らずじゃないんだ!謀反じゃないんだ!」
「ただ、ブログを新装したいだけなんだ!どう読まれてるのか知りたいだけなんだ!」
「ああ城壁が削げ落ちる、石垣が崩れ落ちる・・・!」
「あの、鎧を着た対ブロガー軍総大将は・・・さ、三遊亭円丈!?」
「掘割が破れた!大量浸水!」
「日本沈没!世界も沈没!」
「デスラー総統、ばんざーい!グリコのお菓子、ばんざーい!!」
「だめだ、書く方針が全然まとまらない。上海かゴビ砂漠あたりへ、夜逃げしよう・・・」
などと、多少誇張表現もありますが、そういう信じられない事を9月中、ずっと悩んでおりました。
例によって自分の中で、手前勝手に悩んで、ぐるぐる、ぐ~るぐる水車小屋の様に、走馬灯の様に廻っていて・・・。お恥ずかしい・・・。
要するに、そろそろ自らリフレッシュしないと、あかんのではないだろうか?と。
え、最大の理由ですか?
それは・・・
文章の力、です。
どうやら以前に比べて、テンジョンが、落ちてきている。
自身で書いていて、はっきりとわかるんです。
息切れが見えてくる。基礎体力の不足。
こりゃあ、このままじゃもう、どうにもならないよ・・・と。
最近、過去のスレッドや当所書き込みの初期文章をプリントアウトしたものを見つけて、電磁波にあたらずにゆっくりと、読み返してみたんです。
明らかに、1~2年前までのほうが、映画作品の評価にかんして、文面の熱気とテンジョンが、ずっと高い。かつオモシロイ。
つまりは・・・衰弱ですね。
持久力と気力の。あと集中力と瞬発力。
明らかに年齢のせいです。
もう、認めざるを得なくなりました。
結構体力が要るんです。まとまった感想を書き出すのは。
もう、打ち切ろうか?
でも、いや、それ位ならいっそ・・・。
・・・と、そういう訳なんです。
ですから一時は、もう上記のサブタイトルを<あばよ!>にして、打ち止めにしようか?と、考えかけてもいたんですが・・・。
(必殺剣劇人かよ!の声)
とびとびながらもいくつかのイベントや、新旧劇映画群、ネット配信短篇、などなどを観るにつけ、「あ、やっぱりアレ、面白いから、書き留めとこ・・・」という気持ちが、又もむくむくと、湧き出してきてしまうのでした。
それで少し、気を取り直しまして。あっさりと。
(又かよ!の声)
現金なものです。われながら。
で、現行ブログのまま、もうちびっとだけ続けることに、致しました。
(ドラゴンボールGTかよ!の声)
その辺のお話は、できれば次かその次あたりに・・・。
・・・と、いうわけで。
今後はさらにゆっくり、ゆっくりの更新になるのでは?とも思われますが。
映画以外の話も若干含めた、より一層完全マイペースな、そぞろ歩き旅になろうかとは思いますが、何卒御了承くださいませ。
皆様、このような何かとアバウトな小生でございますが、どうぞ今後とも何分末永く、よろしく御願い申し上げます。
とりあえずは、シネマ旅の途上にて。
[告白ワイド・秋、大老殺し]の続きを読む
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- 2006/09/29(金) 19:58:55|
- 本文再開のおしらせ
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最近の関東はよく、どしゃぶりになります。
おかげで、気分がどうもすっとしません。
それにこのところ少し、疲労がたまっていたようです・・・。
体調を整えるため、やむを得ず臨時休業。
本日、ほねやすみ、です。皆様あしからず。
23日に伺った<アウトプッツ>等の続きは、回復後に。
ところで。
丹波哲郎さん、市川昭介さん、元<青い三角定規>メンバーT氏、と訃報が続いてますね。
<青い三角定規>の人、まさかあのような、最期になろうとは・・・。
せめてあの名曲のように、もっとさわやかな幕引きにしてほしかった、と往年のファンは皆、嘆息されたことでしょう・・・。
何ともいえぬ、寂寞。
夏木陽介様、なんとかフォローしてあげて!
市川昭介という人、紅白の審査員、「アンコ椿は恋の花」、くらいの印象しか無かったんですけれど。
あんなにいっぱい歌謡曲作っていらしたんですね。
そうか、「いなかっぺ大将」の歌もあの人が・・・。
「ハクション大魔王」の後番組だったんですよね、あれ。
いささかこそばゆい、懐かしさが。
「さざんかの宿」は全盛期の「ザ・ベストテン」で、大道具の箪笥持ち上げてる大川栄策が浮かびます。
今はJ-POP番組と歌謡曲枠、殆どが別々ですからね。時代を感じます。
で、丹波哲郎、と聞くと・・・
まさか「日本沈没」首相役の俳優、遺作も新作「日本沈没」の写真出演になろうとは・・・。
パンフ観るまでわからなかったですよ、出てるの。
TV出演作でリアルタイム視聴といえば、なんだっけ。
夏木陽介、宮内洋から鹿賀才史出演時代にかけての後半期「Gメン75」に「82」、「HOTEL」に「スーパ-ポリス」。
深夜の再放送が「キイハンター」「アイフル大作戦」に「バーディー大作戦」に初期「Gメン」。
さすがに全部は観れなかったけど。
後、関連でタンバでルンバ。嘉門達夫の。コメントが聞きたいな。
その次に浮かぶのが文芸座などの名画座で観ていた、新東宝怪談や東映のアクション映画。
今村昌平監督の日活映画「豚と軍艦」での、死におびえきった情けない兄貴役は、ショックだった。
こういう役やってたんだ!というオドロキは大きかった。
後、「0課の女」の冷酷な政治家役も。シビアだ。
同じ人が<霊界の宣伝マン>なのが、いまだにピンとこないんです・・・。
映画「大霊界」には、ちょっと、ついてけない所が・・・。
あの方流の、死をむやみに恐れないで、自らの死をも楽しみにする、という一つの方法、だったのでしょうか?(と、TBSでそんな解説が。)
そうか、黒澤明の「夢」で笠智衆がじゃらじゃらやって「死ぬ事は、楽しい」とか言ってたのは・・・・もしや、その線?
そういえば生前、随分前の事ですが、テアトル新宿のレイトショーでゲスト・トークにいらしてました。
上映された映画は、工藤栄一監督の「十三人の刺客」。
トーク自体は今よく思い出せないのですが、その後、小生らが映画を観ていた間も、終わるまでロビーで関係者やファンの方々と、ずーっと語り込んでいらしたです。熱意溢れるスター、という印象でした。
御子息が「ジャッカー電撃隊」なのは、はるか後年、気づきました。
他にもまだまだ作品群、思い出は尽きないのですが。
多くの人々に好意的に見守られて、静かなる大往生。
こういう幕引きも、ちょっと格好いいかも?と。
御三方に対し、心より、合掌。
安らかなれ。
以上。
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- 2006/09/27(水) 19:21:35|
- 映画(全般)
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主水日記。
9月16(土)夕刻、アテネ・フランセ文化センター試写会。
同、17(日)午後、neoneo座、<8ミリ映画祭>。
はからずも両日は、<監督・植岡喜晴>ウィークとなった。
80年代PFF出身、現在、映画美学校で撮影の指導にあたる。
代表作に「精霊のささやき」などがある。
時には「月に行く」等のむちゃくちゃな、珍奇作も・・・。
幻想シーンのライトでチープな手作り感と表現の軽さ、シュールさとセンチメンタリズム、などが作品中に同居するとき、いい味を出す監督。
8ミリフィルムが自主映画の主流だった頃は(というか、ホームビデオもDVDも無い頃は、これしか無かった)、このやり方で<可愛らしさとファンタジー>路線の名作が、全国あちこちのチームで生み出されてきた。
この界隈の8ミリ映画を再上映で今観ると、なんとも甘美で懐かしい、ボンボンのような味わいがあって、結構楽しい。
8ミリフィルムならではの、ミストのかかった幻想的世界。
今のフィルムやDVだと、似たようなシーンを撮るとはっきり、くっきり映りすぎていないか?と気になることが、時折だがあるのは、これらの8ミリ作品群や。名画座で観てきた娯楽映画のざらざら感の残る画面に慣れてきていた記憶から・・・だろう。
neoneo座方面等で聞かれる話では、自主制作映画の過渡期的役割を長年果たしてきたこの8ミリフィルム、今のフジカシングル8辺りを最後に、後1年前後で製造終了?!の危機にあるらしい。
機材やフィルムの保存・存続を願うムーブメントも起きている、とも聞く。
画質的にちょうど代われるものが今、ビデオやDV側にも無いようなので、実に勿体無い。非常に残念である。
デジタルと違い編集などに手間はかかるのだろうけど、あれはあれで、画面に独自の味わいが出るものなのだが・・・。
ベータテープ・録画機等の<無念なる最期>を知る世代としては、きわめて同情にたえない。
技術進歩の一方で、空気感というか、大切な何かが、ばっさり打ち捨てられ失われてゆく、そんな気がしてならないのだ・・・。
なんとか限定的にでも、存続できないものか?
今は無き壁黒き上映スペース、文芸座ル・ピリエを一杯にした、という「夢で逢いましょう」など、長尺でチープな衣装ながら、いや、変な云い方だがチープな眺め含みだからこそ、ヒロインも周囲の人物達も画面も結構魅力を放ち、くいっ、くいっと次のシーンへ引っ張られる。
筋とテーマがシンプルにまとまっているから、世界に入りやすい。
それに、十数年前の初見時よりも今観たほうが、内容がわかりやすい。
のんきでおっちょこちょいなヒロイン。
あまりにも、一本気な従者。
ヒロインの切なる望みを知り、半ば理解を示ししつつも、天界の掟ゆえに、その扱いに悩む天使。
お調子者、あわて者でコミカルな、天界サブキャラ達。
薄っ気味悪い、意地も悪い、地獄番人キャラ。
観ていて楽しく、同時にほんのちょっと、心に涙。
明白に宮澤賢治ワールドの延長上にある、ややあやうい?兄妹思慕関係を含む文芸ファンタジー世界、その魅力を絵画的にスケッチ。
スモーク、明るい色彩の学祭的手作り美術、フィルムの部分的セピア着色。
寺山修司を髣髴(ほうふつ)とさせる扉、天国と地獄の人物往来。
<夢>の世界における<表現自由!>の問題等も、軽めに提起している。
(<夢倫>だって!?笑っちゃうよねえ・・・夢見ること自体は自由なはずだよ!の声)
鈴木清順・実相寺昭雄・押井守各監督らにも連なる(と、勝手に脳内で小生はつなげている)ヒロイン&コミカル・ファンタジーの切なき世界を、なかなかおもしろく見せてくれる。
朝ドラ「ロ0ンス」や「ほ0ま0ん」、「男は000よ」や「ご0せん」の俳優がぎょうさん、出とるで~!
神戸近郊だからか皆、やわらか~い、マシュマロな関西弁やで~!
天国は明らかに六甲山やで~!
唐突な「お前、東京へ帰れ!」笑えるで~!
再上映のたびについ、なぜ?とつっこんでまうで~!
ラストは結構、切ないで~!
ああ、思い出すのも、おもしろい・・・。
少人数での打ち上げ、映画談義呑み会も、楽しい。メンバーも新鮮。
普段他所イベント(エンタメ系等)ではなかなか出にくい?話題も結構出て、ここしばらくの不満がかなり、解消された。
日付が前後するが。
その植岡監督作品の、プレミア上映会。
最新作タイトルは、「ルック・オブ・ラブ」。
なんと、これも又、8ミリ撮影作品。
5年前に当時の美学校学生をスタッフとして撮影していた「ルック・オブ・ラブ」がようやく完成、新作として17日、アテネ・フランセにて出演者、監督挨拶付きで披露。
皆、口々に「5年も前なので、現場が思い出しにくいです・・・」を連発。
後日公開予定との事なので、今、詳細には触れない。
案内チラシの写真から最初、「植岡監督が、ハードボイルドを!?」と思いちょっと驚いた。いつもと少し違う感じかも、と感触。
確かにハードでシビアな展開ながら、観ているうちにあれよあれよ、といつものウエオカ・ワールドにいざなわれていた自分に、フッ、性(さが)よのう、と微苦笑。
ピンク女優・葉月蛍の役どころには、ひそかに喝采を差し上げておきたい。
ある意味、<あの時代>に一杯現出し、PFFにも乱立?していた、明暗様々なタイプの8ミリ映画群世界の、あの感触をしっかりと貫き通し再生している。こういう映画もありなんだよ、と。
それらの感触を今に伝えよう、という意気込みは、十分感じとれる作品に仕上がった。
正式公開による反応が待たれる。
30~40代は勿論、20代にも是非・・・と。
以上。
[シネマ人、掟に挑戦!]の続きを読む
- 2006/09/23(土) 08:53:54|
- インディーズムービー
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主水日記。
他にもこの週末、訪問したイベントが若干あるが、後日語ることとして。
今、とりあえず言いたいのは、それは・・・
関西テレビ制作、阿部寛主演、「結婚できない男」最終回が、この夏のドラマでは最も大人のドラマらしい、良い締め方だった・・・
ということ。
痴話喧嘩?出来るほど何とやら、という設定が、最大限に活かしきられている。
賛否両論はあるだろうが、映画の「恋愛小説家」みたいな涙と笑い、これ以上の余韻の残る終わらせ方はそうそう、望めないだろう。
素晴らしかったよ。
ああ、本当に終わったな、今年の夏。
以上。
[別れ囃子(ばやし)は、阿部踊り]の続きを読む
- 2006/09/20(水) 00:19:45|
- TV
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勇次のぼやき。
本日、日本全国、台風で大どしゃ降り・・・!
水戸の短篇映画祭、今日も予定通りやるんだろうか・・・?
飯野歩監督・鈴木明日香出演「キャッチボール」が、かかっているはずだけど?
[秋雨の中で、渡します]の続きを読む
- 2006/09/18(月) 09:28:57|
- 日記
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主水日記。
勘違いからうっかり、一時間も早く会場に到着してしまい、あわてた。
「まだ、一時間もありますよ」
「え!?」
10日(日)14時からのすみだリバー恒例、ときめきチーム上映会(と、いう名の自主オールドファン・メンバーズ再会)。
てっきり13時からだと、思っていたのだ・・・。
かくて時をかけるカブトベルトの力でタイム・クロックアップ、じゃなかった、浅草散策で1時間ゆるりとくつろいでから再来場。
小生としては珍しい誤認ケースだった。
この日はあいにく新作上映は無く、旧作回顧上映と他所の予告編・関係者PRのみ。
旧作は主催者S監督の某超人女?シリーズ、連続再映。
例によって、O田H美&O林N彦的美学路線のオンパレード。
主役や脇役・悪役の女優が交代するたびに、爆死、改造手術で再生、忍者化、マスク変装、脳移植、意識交換事故、脇役クンの主役化、回想録導入、マスコットに敵方封印、イタコ出現、などなどやって、なんとかかんとか続編を仕上げては、引き伸ばし続ける。
某役がシリーズ中に突如降板、劇中に「諸般の事情により・・・」のおことわりナレーション。
これで、約20年・・・。
不死鳥、別人としての再会、鶴の恩返し、といった感じ。
賢きリサイクル・リバイバル。無駄がない。
それらの無理矢理さが、何とも可笑しい。
マスク変装を解くと体格も変わってる、というルパン3世な不可思議さを併せ持つのは、同時上映の同監督、ヒットマン・レディ・シリーズでも一緒、なのだった・・・。
そして後半は、主催者得意の日本映画解説講座。
歴代「時かけ」解説、「メビウス」の眼鏡女性隊員(!)、戦前野球映画から現在にいたるまでの日本映画縦断つながりを、ヒロイン像継承解説講座、という構成でするすると進行。
ひとときの歴史探訪、昼下がりのくつろぎには、実によろしい。
案外、こういう過去と現在の関連性をきちんと言及できる人は今、少ないのではないか。
単体での名画座再上映やDVD鑑賞のみでは抜け落ちてしまいがちな視点だし、すべてをリアルタイム鑑賞の記憶でつなぐのは不可能だが、時代ごとに並べて、リンクの可能性?を再検証、推理してみるのも、これはこれでなかなか面白い。
人間、物事万事、時代背景や若年時代の記憶に、何かと左右・影響されるもの。
勿論、時代にかかわらず単体で各作品を評価するのもあり、だが。
インスパイアの歴史探訪・推論。
こういう楽しみ方もあるよ、という一つのお手本にはなるだろう。
当人は「かつては30年早かったものが、時代が巡って今、追いついてきた」「これから次の30年周期まで、元気に生きていこう!」とのたもうておられる。雄大なる?タイムスパン。
ライダー映画、「メビウス」のマケット怪獣・ミクラス(セブン以来の再登場)等にまで言及してくれたのはありがたい。
あれ、観てないとわからないからね。メビウス、全国に放映してない地域もあるらしいし。
これまた恒例、ミもフタも無き突破発言?連発をさりげなくスコーン、ととばすアシスタント役・S館広報部長女史のハル・ベリー衣装姿。
今回はX-MENガール・スタイル、存外似合ってる。
(ダースベイダーのを改造した?の声)
これは多分に、司会男女コンビの好み・・・?
2人による、これが正に、会合常連客やファンへの、鶴の恩返しなのだろう。
(お前さんも無理矢理じゃ!の声)
でも、できれば、新作も観たかったな・・・と。
帰りの呑み会が、カンカンガクガク、ことの他盛り上がったことはいうまでもない。
平和でのどかな、浅草近辺、休日の午後であった。
以上。
[主水と政、鶴の恩返しに涙する]の続きを読む
- 2006/09/17(日) 11:01:56|
- インディーズムービー
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主水日記。
ついに観たぜ!先週の土曜。
「日本以外全部沈没」。
渋谷の初日は整理券が取れず、翌週の拝見と相成った。
同じ映画館、昼の部が同じ筒井康隆原作、アニメ版「時をかける少女」なのだが、いかにもギャップが大きすぎる組み合わせ、なり。
原作短篇は高校生時代に読んでたから、筋は大体わかる。
さすがに昔とは、ゲスト的登場人物名、変えてるなあ。
国際情勢、微妙な時期にしては結構、遠慮なしだけど・・・はらはら。
日本語で商売する社長役には、笑った!
原作者先生ちょい役登場も、いつものパターンで。やってるやってる。
男・山村紅葉と呼ぼう。(あっちはお嬢様ですけど、ね・・・の声)
で、出来なんですが。
A・ブラック対話劇・漫才調のおかしさ。
あるいは、
B・思い込み強き人間の独自激怒炎上、超人的ドタバタ、大爆走。
これこそが真骨頂の、筒井流喜劇小説。
その映像化はなかなか、難しいものがある。
映画内部に独自の<リズム>を形成しなければ、その可笑しさを観客に伝達しにくいのだ。
対話劇中心の「スタア」(内藤誠監督)は、あまりにも舞台劇そのまんまで、画面的飛躍に乏しかった。
怪しげな文化人達の立て篭もり劇「俗物図鑑」は、豪華ゲスト陣のど素人演技ぶりに無理があった。山城新吾が一番まともに見えた。
小説家志望者独走型の「文学賞殺人事件 大いなる助走」(鈴木則文監督)も、主演俳優のブツクサぼやく好演は収穫だったし、画面のリズムは幾分出ていたものの、全体の出来栄えは、もう後一歩がほしい・・・・・というものだった。
音響が主体のミュ-ジカル時代劇「ジャズ大名」(岡本喜八監督)もチャレンジングだったが、劇映画としてのノリはいまいちだった。
そして、脳味噌の重量が確実に減るほどに(ついていけん、とも云う)軽妙すぎる?おふざけノリ風味で「電エース」「いかレスラー」等の特撮パロディを連発、一部で定評のある河崎実監督を迎えた、今回の「日本以外全部沈没」は・・・?
まず、この映画、明らかに英米産を中心にした古今東西のB級、C級、D級低予算SF映画群の、パロディーを志向している。
チャチさ、ひどさと、見せてくれた敬意?とをないまぜにした、軽めのパロディー。
その証拠に、いかにもそれっぽい怪獣映画のシーンやら、幻の?短期打ち切り映画「xxxxxxxのxxxx」(あえて伏す)の名やらの<くすぐり>が、これでもか、これでもか、とばかりに出てくる。
TVスタジオ時代劇や屋外のパニック、ホームドラマなどの各要素を盛り込みまくったはずの各シーン、印象が実に軽く、安っぽい。
途中から登場する外国人映画スター夫婦(?)ですら、やることなすこと、万事が薄っぺらく見える有様だ。
実際、予算枠の限界があるので、はじめからそうせざるを得ないのかもしれないが・・・。外国人エキストラ、結構多そうだし。
地理上の急激な変化は、CGでコミカルにぺこん、ぺこん、と表現される。
明らかに、初代「日本沈没」へのオマージュ。
だが・・・
なんと、水没シーンが、全然無いのだ!
チャチながらビル街爆発は、あるのに。
画面に出ているのは炎のみで、水が出ない・・・。
沈没ならぬ、没・スペクタクル。唖然。これでいいのか!
一事が万事、この調子で。
場内の笑いは取っているし、面白いには面白いのだが、まだまだ帯に短し、たすきに流し、の印象を拭えない。
随所で画面のテンポがゆるみ、間が空きすぎるのが難点なのだ。
出前持ちが丼を落とす反復シーン辺りなど、沈没を暗示しているのはわかるが、もう少し切り詰めてつなげばリズム感が出て笑いが、と。勿体無い。
主婦がTV局の男性にお買い物の苦労話をするシーンなど、その店に並んでいるものを何故、<絵>として一瞬だけ、見せないのか。
それで一つ笑いが、取れるだろうに・・・。
編集次第なのだ、こういうのは。
田所博士の長台詞、舞台だったらもっと、見せ場の芝居になるのになあ。惜しいよ。映画だとどうも、冗長に見えてしまう。
元祖映画に続き登場のライダー1号・藤岡弘、今や防衛庁高官役。
強気の豪快サムライ演技のまま、派手な退場シーンを見せるのがいかにも、この人らしい、というべきか。
結局、劇映画としてのメインは、この突発的特殊社会状況下でいかに、難民として来日、居住した各国の外国人達(全世界の!)が日本列島上における生活力低下と階級的差別、国外追放の危機にさらされてパニックに陥り、困惑するか?という、意地の悪い毒性を含んだあくどさ丸出し、グロテスクな悲哀ドラマ、ということになる。
ゆえに、最初のうちゲラゲラ笑って見ていた人でも、後半部はそんな気分にはなれず、あるいはあくどく描かれる状況の理不尽に怒り、泣けてくるかもしれない。
(いや、マジだって!の声、一部あり)
日本人記者とアメリカ出身人妻の運命など、観ていて気の毒になってくる・・・。
一番目立つ演技を見せたのはこの妻役と、転落するハリウッド男優&女優役の3人ではないか。
だれか、日本映画界から3人に賞を差し上げてほしい。
でも、一番おいしい場面は、ジーコ氏のアレ、かも・・・。
ラスト、ちょっと脱力。
結論。
劇場で観てもいいけど、スペクタクルは、ほんのちょっとだけ。
グロい笑いと人類への皮肉に、耐えられる人だけ、どうぞ。
それでもなお全編笑えたら・・・相当ドライだぜ、と。
以上。
- 2006/09/15(金) 22:00:28|
- 劇場用映画
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竜のぼやき。
TBS系、新昼ドラ「スイーツドリーム」。
OL辞めた3人が、新鮮極上猿の脳みそ・・・じゃない、産地直送新鮮洋菓子の店を起業する話。
主役が元・アバレンジャー・イエロー、リーダーが平成ガメラ女優。
ほんとうに、毎回おいしそうに、試食してるなあ。
しかし案の定、お約束の業界トラブルが。
商品破損に、ブランド詐欺被害に、信用失墜に、業界人のきっついお説教に、お詫びに・・・。
ドラマだからしょうがないけど、あれが無ければもっと、うまそうに見えるだろうに・・・。
もったいないぜ、お嬢さんたち。
お客さんに不粋は、禁物だぜ。ほんとに。
メールでライバル若社長と「君の名は」やってるのが、救いだなー。
おっと、スXXン刑事に組み紐投げ、教えてやんなくちゃな。
正義は僕が与えてあげる。(うそつけ!の声)
じゃ、又な!
付記:
一部、「西遊記2」的スパイスが混じっております。ご了承ください。
・・・と、張り紙しとく。
付記の付記:
いつもまにか、「バック・トュー・ザ・フューチャー」式ドラマ「がきんちょリターンキッズ」が、主役のタイム・スリップで舞台が現代にもどってる。
でも、変わってるはずの過去が一部、そのまんまで。
だんだん、タイム・パラドックスの説明が、つけにくくなってきた・・・。
学校の先生がよく見れば、マジレンジャー・ブルー。
あれ、クワガライジャー?もいる。油断ならない枠なり・・・。
- 2006/09/15(金) 19:41:23|
- TV
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秀の、ぼやき。
ついさっき、一年間続いていた「まんが日本昔ばなし」(大阪・毎日放送制作)のTBS系列(水曜18時55分~18時24分)再放映が、オンエア中途のまま、わりにあっさりと、静かに終わった。
もう「鶴の恩返し」や「猿蟹合戦」をよく知らない子どももいる、と聞いているので、日本にはこんなお話があるんだよ、と知らせるのには結構、貴重な放送枠のはずなんだが。
何だかもったいない気がするのは、果たして、ノスタルジーからだけだろうか?
ついこの間、「河童の雨乞い」などの哀しい回をたまたま観直していて、テンポはゆっくりだがくつろげる感じだった。
NHK教育テレビ以外で、こういう手描き感覚たっぷりの民話絵本的アニメを、ゴールデンに30分間もやれる局は、今、あまり無いだろう。
かつては土曜19時台で長期放映、一時は土曜朝に移って、やっていたっけな。
(はるか昔、NETだった頃のテレビ朝日でも一時期、白黒の「もちのまと」などの民話人形劇・テレビ紙芝居ものを再放送していたけれど、かなりお寒い出来だった記憶が・・・。)
ラストOAがコミカルな「しょうじょう寺の狸ばやし」、ナンセンスの極致!な「たにし長者」と、明るく笑える話だったのは救いだった。
久しぶりに大笑いさせられた。
早速、番組HPを見てみた。
やはりというか、
「なぜやめるの?」
「こどもにもっと見せたかった」
「昔、熱心に観ていた」
「塾にはない、いろんな事を学べた」
「親子3代で会話できる番組なのに・・・」
等の意見が、メッセージ欄に殺到していた。
他の、顔つきが均一化したTVアニメよりいい、という意見も。
さもありなん。表現の多様性は、あったほうがいい。
「桃太郎」の回が特番等で放送されなかった地域もあるようだ。
終了は放送枠の都合らしいが、折角だから全国のファンのためにもう半年位は、一定枠で続けてほしかったな・・・と。
そういや、新宿文化の映画館、金曜で残りの2館も、閉まっちまうらしいな。
(スカラのほうじゃなかった・・・一部で間違えて言ってた、ごめん。)
で、近くに建設中のシネコン、一体いつ出来るんだ?
あ、三百人劇場も、終わっちゃってた・・・。
今日のぼやき、終了。
[俺も主水も、夢ん中]の続きを読む
- 2006/09/13(水) 20:18:07|
- TV
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最近、気づいてびっくり!
「魁・ボグワーツ」「ねぼすけ亭主」などに出演の、さる御方が・・・
今、英会話のNxxAのCM、出てますよ!見逃すなかれ。
もひとつ。
以前、八丁堀リトルシアターで2日間掛かっていた「恋鎖」が、9日からシネマアートン下北沢でレイトショー公開中です。
もういっちょ。
「日本以外全部沈没」で、ジーコ内山氏が・・・!
(あえて詳細を伏す。作品自体については後日、ゆるりと。)
まだひとつ。
15日夜まで、テアトル新宿レイトショーで富永昌敬監督作品、特集中。ちょっと行けそうに無いけど・・・。
「ピクーニャ」「亀虫」など佳作短篇を以前、ロフトプラスワンで観てます。
「ピクーニャ」のパズルみたいな構成が、特に面白いです。
未見の「京マチ子の夜」って、どうなんだろう・・・?
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- 2006/09/11(月) 07:39:13|
- インディーズムービー
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ゼルディアの、つぶやき。
自衛隊出身、でもやっぱり女の子。
ガラスの靴を餌に、女性達を自分の世界へ誘い込むワル王子を、コテンパン。
「自分の王子様は自分で・・・捕まえます!」とロープを握る。
風水盤騒動で七転八倒、対策の運気グッズだらけ、案山子(かかし)みたいな?レッドを助け、敵に<色合わせ>で大逆襲。
映画でもレッドの父役、「闘え!ドラゴン」・倉田保昭に対し、
「お父様?!」連呼の状況からしても・・・
多分レッドは、もう、逃げられない?!
「ボウケンジャー」のクール・ビューティ、ボウケンピンク。
姫、ならぬミサキーヌを追い回してる、純真王子?サソードに続き、
ついに、ひよりまでも、ワームに変身した!
カブトとガタックの仲が、又、微妙に。
やっぱり、555やブレイドと、展開が似てきた?
早くも来年が、気になってきた・・・
「仮面ライダーカブト」。
最後の2回を観損ねた!
でも多分又、主役がまとめの演説してる・・・
「下北サンデーズ」。
無念、低視聴率で一週早く終了。
細かいツッコミ台詞が結構、おもしろいんだけどな。
その昔、「おれたちひょうきん族」で
漫才師達が水上レースしてた!
開会挨拶で誰かえらい人が。
「本日はお日柄もよく、ほんとうに、レガッタ!」
で、皆ずっこけてた・・・
ちなみに漕ぐ掛け声が「ひょ~きん、ひょ~きん!」だった。
こちらも一週早く終了、青春ドラマ「レガッタ」。
第7話が午前10時半の再放送枠廻し!観損ねてしまった!
遊び人ドラマ「新・桃太郎侍」。
最終回までもう、ドタバタ、躁状態、
やけっぱちのむちゃくちゃだった。
高島政宏の2役と、
富田靖子のタンカきる江戸っ子矢場女房ぶりだけが、
まともな見せ場だった・・・。
あの紙吹雪は、どこから降ってくるの?!
左とん平が、まいてるの?
まさしく、桃太郎マンタロウ、だった。
でも、こんな感じの、結構多くなかった?
昭和の<ご町内青春>ドラマって。
まさか氷川きよしが、テーマソング歌うとは、思わなかった!
タロウの人間姿はやっぱり、出ないのか?
公開目前、劇場版「ウルトラマンメビウス&ウルトラ兄弟」。
待ってるよ!
以上、ゼルディア、独り言。
(一部特定ジャンル越えてます、ご了承くださいませ・・・。)
9/10(日)付記:
ついに今週明かされた、天道とひよりの大秘密、その1!
一部設定が映画版の世界と、やや近づいている・・・?
では、あの牢内仮面男は、まさか・・・?仰天。
こうしてみると、「リュウケンドー」チームが一番地道に成長、パワーアップしてきてるんだなあ・・・と。つくづく。
- 2006/09/08(金) 20:34:59|
- 特撮
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主水日記。
「UDON」、思っていたほどには、巷ではいまいち、ヒットしてないようだ。
公開一週目、平日のシネマでは20代女性メインで、40名ほど入っていたし、反応もそう悪くなかったのだが・・・。
食わず嫌いは勿体ない。
市民を巻き込む嫌な犯罪がらみの予告編で、観る気が失せた「踊る大捜査線」スピンオフ・シリーズなどよりは、よっぽど、楽しい映画なはずなんだが・・・?
(それ、食わず嫌いやんけ!の声)
別チームながら同様に<TVスペシャル・ドラマ>的演出世界の「県庁の星」では、文字通り無駄を省いてさっぱりすっきり表現、テーマをくっきりと示すスタイルをとっていた。したがって<映画>としての過剰さにはやや欠けていた。
その欠けていた部分を「UDON」では、フルコースでたっぷりと盛り立てていく。
主役達の出会いを過剰にコメディ演出したり、ドラマとドキュメンタリーの混濁、あわいを意図的に混ぜたり、画面も多重に細分割したり、架空漫画ヒーローのCGアニメを出したりと、とにかくあの手この手で表現アラカルトの過剰さが目立つ。
かなりの大サービスで、もう、お腹いっぱい。
(そのくせ、観終わった後につい、カップうどんが食べたくなる・・・!の声)
ややTVドラマくさい?演出や画面が多少、気にはなるし、過剰なエピソード群のおもしろさがやや拙速に流されている感もありだが、全体としては結構、おもしろい仕上がりになっている。
「ゲド戦記」に行く位なら、こちらにしたほうがよろしい。
祭りとブームの終わりは、必ず来るもの。
その後に地域密着型産業ゆえの、じんとくるエピソードを持ってきたのが、なかなかニクい展開なり。
いかにもファミリー層向けだが、いい話。
ところで。
周囲の自主映画イベント・ラッシュは、今年の5月に有楽町シリーズを休止した頃までをピークに、その後はPFFや単発企画はあったものの、一時期と比べればどうやら沈静化してきた模様。
祭の季節は、終わったのだろうか?
映画館やイベント会場の景色も、あれから随分、変わった。
今や新宿ファンタも休止、松竹会館は建て直し中、東宝系もシネコン進出と引き換えに2館が閉鎖決定。
三百人劇場も年内で取り壊しと聞く。
「トレポネマ」やENBUゼミ作品など、数々の自主レイトショー祭りを観てきたテアトル池袋も、ついに終わった。
シネマキャバレーにいた人々の姿を、その周辺に見る事は、無かった・・・。
かつて各所の名画座や自主映画イベントで見かけたり、お会いしたりした後、最近、消息を聞かない、あの人々は・・・
みんな、今、どうしているのだろう?
新宿のビートたけし展で出会って、亀有名画座が閉じてからはどこかの田舎へ引っ越していった、常連客の大先輩・Sさん。
そこのロビーでミニコミ誌の感想を訊いてきた、編集コンビの方たち。
ちょっと気持ちが落ち込んでるときに呑み会で<ゴールデンエクストラフィルム>時代のお話をして、元気付けてくださった、Aさん。
未完成に終わった作品のロケで、休憩時にタップを踏んでいたCさん。
現場に半日?遅れてきた助監督、他ではチラリ出演もされていた、Iさん。
シネマキャバレーで、数多くの監督・出演者を招き、特集上映を企画・運営されてきたS監督や、打ち上げ会御出席の楽しき皆様。
ある作品上映会では作品評価が合わずに激論となり、またある会のとある作品では意見が一致したりした、いろんな方々。
あの人、この人、あんな人・・・。
やっぱり、祭りの終わりは、いつもどこか、寂しいもの。
人との別れがあるから。
それじゃあ、又、といいながらも。
彼等との再会の日は、又あるのだろうか?
いつの日にか・・・。
ささやかな祭は、これからも時折、あるのだろうけれど。
以上。
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- 2006/09/05(火) 22:41:03|
- 劇場用映画
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ご無沙汰してます。
主水日記。
この夏、暑さがこたえる上に、公私ともに予定変更だらけで、かなり、へばっていた・・・。
身体は正直。さすがにもうそろそろ、ギリギリダッシュでのハシゴ映画はきつくなってきた。
ラピュタ阿佐ヶ谷では恒例怪談特集、荒木一郎出演特集レイトショー、などの刺激的なリバイバル映画にも一部行ってきた。
「花嫁吸血魔」(1960、新東宝、並木鏡太郎監督)は池内淳子主演。スター女優の卵達をめぐる出生争いが不幸を招く話。変身した魔物がもろに男で、剛毛雪男造形。ちょっと拍子抜け。当時の撮影所が写っていて楽しい。
「呪いの館 血を吸う眼」、岸田森の吸血鬼も久々に堪能したし。
モノクロ映画「怪談蚊喰鳥」(1961、大映京都、森一生監督)で船越英二のずうずうしい弟按摩役(生真面目な兄按摩と二役)、見事すぎる演じっぷりには、あっけにとられる。文字通り陶酔。
納涼にはちょうど良かった。
レイトでは基本的に「映画秘宝」記事方面の延長上トークだったが、一部激ヤバ<諸般事情>内容も。
(つまり、とてもフルで書けない。ごめんね。)
荒木一郎氏が特別ゲストの夜、
「映画でNG出すとフィルム代がかさむので、嫌がられる」
「長いシーンの演技プランを立てて撮影中に、終わり寸前でやばくなって、とっさに服をぱっと動かしてつないで、OKになったことがある」
「脚本がきっちり完成度高いと、それ以上の事を見せないと何だアレは、って言われるから演技が難しい」
「ゆるい脚本だとアドリブをかませてつなげるから、いろいろ演じやすいんだ」
とのたもうておられたのは、何となくうなずける気がした。
中島貞夫監督「まむしと青大将」は菅原文太のお人よし出所やくざと弟分のミニミニ組長・川地民夫コンビにからみ、トンビに油揚げさらう知恵者イカサマギャンブラー役を荒木が飄々、独特の軽味で好演。詐欺作戦仲間は川谷拓三に、貯金大好き風俗嬢の緑魔子。
荒木の呼び名が<ベビーフェイス>、笑う。
唐突な最期に唖然。殆ど主役といっていい。
同じく中島貞夫監督、「ポルノの女王 にっぽんSEX旅行」はスウェーデン女優クリスティーナ・リンドバーグの密輸旅行者を荒木一郎の内気な爆弾魔青年が京都で監禁する話。女優出演契約の都合により急遽、3日間で撮り上げたそう。
サスペンスがやや希薄、大雑把で、張りの無い出来だった・・・。
リンドバーグがスウェーデンの国情を語る字幕シーンは興味深かったが。腹芸シーンには満員の場内、皆、笑った。
後、テアトル新宿・渋谷アップリンクの石井輝雄監督追悼企画に寄れなかったのは、つくづく悔やまれる・・・。
さて、ついさっき、テアトル池袋、最後のレイトショーを観てきた。
ここのロビーの、黒い床タイルともついに、お別れの夜が来たか・・・・。と、若干しんみり。
ラストプログラムは、細田守監督のアニメ版「時をかける少女」。
映画界で評判が良いという。まだ観ていなかったので、ちょうど良かった。
恒例の非常階段並び待ち行列も、今夜が最後。8階の扉後方から順に、下の階へ螺旋状の列が続く。座り込んで作品談義に花が咲く人々。20代・30代中心、男性通人グループと女性2人組ファンが半々位。
そういえば、北野武監督が来場した時はこの列が一階まであって、ついに入れずじまいだったなあ・・・。
千葉真一先生のときは、整理券を取れたので何とか立ち見で入ったが、「新・影の軍団」(第三部)上映中は足腰がつらかった・・・。
今夜は整理券も無し、全員当日券入場のみに。
場内、座席をとれた。座布団も出る大盛況。
ロビーから入場時に、係員女性からペットボトルのお茶を渡された。
上映終了後に乾杯するために、飲み残しておいてください、との場内アナウンス。
カメラ取材が入るので、舞台挨拶は撮影ご遠慮を、との指示も。
確かに一台、入っている。
上映前に最後のゲストたる細田監督が進行案内めいた挨拶、上映開始。
噂どおり、かなりの前向き、即行動派ヒロイン登場。
男性2名にはさまれて、行動・突進・転倒を繰り返す。
原作・旧作の<和子>らしき人物も登場、その後の話ととってよかろう。<魔女>扱い?なのはちと気の毒だが・・・。
過去の記録の扱い方が旧作と少し違うのにちょこっとだけ、ひっかかった。これも平行世界と思えば問題なし、だろうか。
主人公のもろに前のめり、スーパーボウルな?猛烈ダッシュ、疾走感、泣き笑いぶり。それこそが、画面に勢い、弾みをつける。随所で爆笑。
町を写す風景の立体感が、くっきり出ている。
切り絵のような処理が、上質。
舞台はどうやら、京成電鉄沿線、参考らしい。
ビル・マーレー主演のとある洋画に似た、人間関係のズレ、そして修正作戦の連続。この脚本がよく出来ている。
「ゲド戦記」の20倍以上はすばらしい。(「UDON」は10倍位か?)
画面に躍動感と笑いと、恋と友情の切なさがみなぎる、現代的青春映画に仕上がっていた。
お見事、というべし。
当所最終上映が終わり、一同、拍手。
上映後、アロハ姿?の細田監督と角川書店のワタナベ氏(元・アニメージュの編集長だそうです)による乾杯の音頭。
全員で起立、ボトルを掲げ、26年間営業したテアトル池袋に「おつかれさま!!」記念ポーズ。
引き続き当館の思い出トーク。
細田氏、ここの周防正行監督特集で昔、「シコふんじゃった」を観たそうである。帰りに呑んだ屋台のおやじさんにもすすめた、とか。
映画はビデオやDVD、csでも観れるけど、劇場で観るとあの日あの時どんな状況下で観たか?が記憶に残って感慨が全然違う、と監督。
まったく同感なり・・・。
ここでは、あまり劇場にかからないOVAも、スクリーン上映していたそうだし。それは大きいスクリーンのほうが、やっぱり印象深くなるもの。
「時かけ」は今後も新宿タイムズスクエア、他にもムーブオーバー決定、とのこと。
未見の方は是非。
かくて23時10分過ぎ、すべてのイベントが終了。
皆、思い思いに、記念撮影。デジカメや携帯が大半。これも時代ナリ。
又、映画ファンの、心の故郷が一つ消えてゆく・・・。
以上。
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- 2006/09/01(金) 01:57:48|
- 劇場用映画
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