今回は、<週間(理想)・自主映画ニュース>という風に綴ってみる。
では、今週の見出し。
1・テアトル新宿「ヨコハマメリー」レイトショー公開終了(6/30)
上映前スペシャルトークゲストにびっくり!だった。
団鬼六氏(作家)&清水女史(夜のカウンセラー)。
最強だ。
団夫人も袖で同席。
和服着流しの団氏「メリーさんにはよく狙われて、早走りで付いて来られた」
洋装の清水女史「好みだったんですよ・・・」
団氏「好みの女じゃないから、毎回、逃げてた。白塗りの幽霊みたいで、ちょっとこわかった。でもテクニシャンだから、(職業上)人気はあったよね」
清水女史「あの人で私が撮ってた映画、現場のトラブルでぽしゃったんです・・・」
団氏「ヨコハマ・伊勢崎町は、戦後の雰囲気がまだ残ってた街だから、あの人があの姿で居れたんだ。東京なら捕まってるよ」
清水女史「恋した一人の人を想いながら、ずっと暮らしてきた人。女としては、寂しかったんだろうと・・・」
この後、団夫人(やはり和服)より中村監督に花束授与。
「まだ通しでは観ていないんだ」という団先生と共に、劇場に残って観てゆかれたのだった。
この場に居合わせたのは、一観客として、何ともフシギな気分だった・・・。
本編は、<メリーさん伝説>を追いつつ、戦後のヨコハマという街の風景、移り変わりを誠実に示してゆく。
<映画>としては、舞台演出家の人が<オフィーリア>の芝居を解説する動作に、一瞬、はっとなった。
観た後、観客の女性達は出口階段の写真展示を見ながら口々に、「すっぴんメイクの方が美人だよねー!」と連発。
正直、小生もそう感じるのだが・・・。
本編中でインタビューされた方々がおっしゃられた通り、往来や日常では殆ど過去をしゃべらなかった、というメリーさんのあの白塗りはいわば、ヨコハマの風景の中で<メリーさん>になるための<仮面>だったのだろう。
そしてコンサートの名物観客。やっぱりフシギな人だ。
2・初日挨拶盛況・メイン2作品も好調(7/1)
福島拓哉監督&P-kraftポレポレ東中野レイトショー
*迷いながらも、「乱歩地獄」映画監督達を撮る・・・!
メイキング・ドキュメンタリー「クロス・ザ・レンズ」
観客としては珍しく、いささか作り手サイドへの羨望をともないつつ、眺めていた。
(だって・・・邦画ファンにはたまらない取材だよ、これ)
狂気を描きつつもどこかクールな佐藤寿保監督の、現場の人らしい発言。
実相寺昭雄監督の、答えられない、と言う五つの質問。
当方との発想的ギャップが、興味深い。
劇中ではオブジェ?と化している緒川たまきが、凝った絵コンテを堪能しつつ、よく笑う。
・出演者挨拶、目にも鮮やか赤・黄・黒色衣装!
煉獄絵巻ドラマの「the point」・・・
女(里見瑤子)をかばい、余儀なく銃弾に倒れて死んだ青年が、死神に会うミニドラマ。
とにかく、富士山ロケで死神達の衣装がカラフルで、目立つ。
画面分割と独特の音楽性、リズムとテンポに乗せられて、運ばれてゆく。
*アWorker談:打ち上げで伝説の観客、と福島監督に紹介されて、照れくさかったです。光栄です。
3・呆然事態!渋谷アンジェリカの傑作短篇特集上映(7/2)
日曜昼間は各回男女5、6人の意外なる不入り
・「作品は皆おもしろいのに・・・!もったいないです」
「特に<イッテ!><GOKUNIN><代々木ブルース>の3本は、エンタメ路線の必見!秀作です。観なきゃ損」
「有料テレビには無い、画面の広がりとくつろぎがいい」
「ノーゲストならば土日は、何かPR工夫を!」
「松梨監督や<猫目小僧>組のPR積極性を見習うべし!」
(アWorker談)
・ 料金設定高い?安い?全7組プログラム前売り7000円券
各プロ3本立てで1500円、朝11時回は1200円
・ 集客はゲスト枠レイト集中?
・ まだまだ宣伝・PR不足?世間的知名度UP策が急務か
作品評は別項にて予定。
以上。
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- 2006/07/03(月) 07:53:57|
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