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シネマ旅の途上にて

自主映画ウォッチャー、アWorkerのブログ。

スケバルQ <3> 「ドロッピング・ゾーン」 

主水日記。


3/29(水)。
21時20分。
またもドロップシネマ・パーティー、レイトショー。

この夜は<映像俳優コース・夜間部>作品2本立て。
おそらく、映画俳優・女優志願者に演技を付けるコースなのだろう。

古厩智之監督「金町バッティングセンター」(以下、金町)。
松梨智子監督「トレポネマ」。

あえて細かくは記さないが、よくも悪くも、昨今の自主青春映画に見受けられる基本的要素が概ね、この2本には集約されているといってよい。
ただし、2本はまったく対象的な表現法を選択している。

たとえば、題材。

金町・・・・・・男女3人の恋愛告白をめぐる、アドバイザーたるセンター店主と常連客男女達の心優しき交流と、その喚起するさざ波。
トレポネマ・・・劇団内部の配役と死亡事件内偵をめぐる、作家・演出者たる劇団長と劇団員俳優・女優達の心貧しき抗争と、その喚起する荒波。(つるし上げ大会までやっている。)

たとえば、演技のあり方。

金町・・・・・・ごく自然な、肩のこらない日常対話風。
トレポネマ・・・大オーバーな、どぎついブラック・コメディ演劇調。

たとえば、男女間の対話。
金町・・・・・・互いにきわめて静かに接点を探りあい、おっかなびっくりな感じ。
トレポネマ・・・互いにきわめてあからさまに接点を探りあい、同時に腹に一物ある感じ。

たとえば、エロ表現のあり方。

金町・・・・・・女優aはAV出ようかなー、などと言葉で男にほのめかして反応を見る。女優bは自ら下品なギャグを男に演じて見せて、引かせる。
トレポネマ・・・セミ・ダイレクトに男女間、あるいは男と男で純愛ないしは欲得ずくのセックス暗示シーンを演じる。時には祝祭めいてすらいる。


たとえば、状況展開。

金町・・・・・・時間的に互いにすれ違っていた人々が、アドバイスされ、励ましあい、ささやかな心の救いを得てゆく。
トレポネマ・・・年中顔を合わせていた人々が、けなされ、いがみあい、互いの人間関係や自らの才能・将来に見切りをつけてゆく。
(もしや、あの転籍青年は、「毒婦マチルダ2」のあそこに行ってる・・・!?これは外伝か?の声)

そして、何よりも違うのは収束点。

金町・・・・・・彼らの行く手にはそれなりにさわやかな、ほっとする気晴らしのひとときが待っている。
トレポネマ・・・彼らの行く手には見るからに不気味な、画面をも腐食させるおぞましきぐちゃぐちゃの・・・xxxxxxxが待っている。


いやはや、何ともおもしろい組み合わせだった。
どちらかというと、これは明らかに、「トレポネマ」のほうが、人間くささと表現がより具体的かつあからさまで、実におもしろい。
ただ、冒頭の腐って落ちたアレが正直、気色悪い・・・。
それと、あの死亡事件の真相には呆れ果てた。そんなことやって死なすんじゃない!親が泣くぞ、ほんまに。
それにしても、終盤のむちゃくちゃな、ドラマすらふっとばす飛躍を誰が予測しえただろう。すごすぎる。面白すぎる・・・。
特殊造形班の威力が大いに寄与している事は、明記しておきたい。


ああ、おかげでもう、頭がクラクラ。
げに演出とは、演技者とは、おそろしき世界の住人よ・・・と痛感す。


以上。

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  1. 2006/03/30(木) 20:50:06|
  2. インディーズムービー
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スケバルQ <2> 「ダニエル・ゾーン」

主水日記。


28日(火)夜19時過ぎ。
何の因果か、この小生が・・・
新宿・全労済ホールで「葉っぱのフレディ」コンサートにやってきた。
え、ファミリー向けみたいなのに、なぜ?
それはね、フレディー・・・(出た!舞台の唄だ!の声)


というのは、朗読パートを担当するのが電丼・芸社・愚連隊他で知らぬ者はいない自主映画女優、かよさんだったから。
お子様にもゆるりとなじめそうな柔らかい声で、優しく読み聞かせてくれる。

絵本の葉っぱ達が後方にスライドで映し出され、バイオリン・フルートなどを含む男女混合・<サロンオーケストラ>一同が生演奏。
葉っぱ達の会話部分は歌劇になっていて、建畠慶子・池谷京子の歌手コンビが朗々と歌い上げる。
清々しい響き。

「ダニエル~、なぜ、木陰を作るの~?」
「それはね、フレディー、ぼくらの仕事なんだよ~!」
「ダニエル、さ・む・い・よ~!」
「こわくはないよ、フレディー~!」

ああ、まだ耳から離れない・・・。2、3日エコーかかってる。
ひとときの、心洗われ、リラックス。
やっぱり、聴いてみるもんだなあ。朗読劇。

ここは、シネマ愚連隊作品群で音楽を担当された音楽家、桃井聖司氏が演奏を統括・調合(コラボ?)するコンサートなのである。
したがって朗読劇の後は、オーケストラにピアノ奏者大野氏、ドラムス・エレキ&アコースティックギターを加えて、ロックとクラシックの融合コンサートを行なう。
あえてメジャーなビートルズをはずし、レッド・ツェッペリンやビリー・ジョエル、PATIO(?)などに行く、と言うのが知見豊かなる音楽家らしい。(トークによると「バブルの頃は連日作曲が多くて、寝る間もなかった・・・」そうである。よく気力がもったものだ。)
よくコンクールの課題曲になる、きちっと出来てて崩せない、というバッハの難しそうな曲目も、女性バイオリニストのリードで一気呵成に演奏、一同満場の拍手。
よくわからないのだが、レオの円盤生物の<釣り>操演並みに難しい演奏なんだろうなあ・・・と。
目前にでっかいステレオがあるような気分で、生演奏をサラウンドで堪能。
たまにはこういうライブも、いいもんだな。


当然に会場の席には、一般のお客さんに混じって各団体のレギュラーメンバーがちらほら。今にもロビーで自主映画の品評会が始まりそうだ。
ロビーにはフリードリンク。なぜか白・赤のワインだけが多めに残っており、打ち上げより前から皆ほろ酔い気分・・・。小生は翌朝が早いので酒を控えたが。
で、終演後の呑み代が一人3400円。なぜか入場料の3000円より高い。でも盛り上がった。話で十分酔える。
一同語らいの間に、どしゃぶりの雨が降り、帰りにはすっかり上がっていた。
天下泰平、これが一番なり。


以上。

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  1. 2006/03/30(木) 01:07:08|
  2. 音楽
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(新) スケバルQ <1> 「アンバランス・ゾーン」

主水日記。


27日深夜。
三度めの正直。やっと観れた。
フジ系「100人のバカ」SP。
案の定、というか<自主映画バカ>紹介のVTRコーナーが。
(失礼な扱いだよな、考えようによっては・・・でもまあ、あの作品なら放映されればとりあえずOKか?・・・の声)
ミナミユー監督の「ヒャクレンジャー2」、次男、三男・・・が、コメンターに結構受けてた様子。
ごうわく監督の「リアルニ00ンドー」もコメンターにアイデアを買われていた。
それと健在が喜ばしい、さすらいの歩く人間雑誌・中沢健氏。
又、弟子が増えてる。生活大変そうだなー。
「北斗の拳」を力演朗読する人とか、面白い。
でも、ダイナ・アスカ隊員役の人やコメンテーター諸氏の前でハイテンジョンなウルトラ・ライダーポーズ演じた人が、一番・・・
すごい!圧倒された。度胸ありすぎるよなあ。
負けたよ、完全に。お見事でした。


以上。
  1. 2006/03/30(木) 00:43:58|
  2. TV
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さらばスケバルマン、太陽への出発!

特捜調査員・ジェイの報告。

ついに終わりました。「ウルトラマンマックス」。
新聞・雑誌等で{終}マークが無いからあれ?と思った人もいるのでは。でも前週予告編で言ってたから大丈夫か。

カイト、その手でシリーズ最大?の危機を脱するとは!やられた。やっぱり後編への引っ張りだったな。いや、あの状況ではとても正しい処置なんだけど。
DASHチームもエネルギー切れしたマックスのピンチをセブンのガッツ星人エピソード式に救い、大団円。
エリーもすっかり<人間的>になってるな。
その後のエピソードが付いてて、ちょっと驚いた。
つまり次のシリーズとはつながないで完結、ってことかな?
あのメンバーらしく未来に希望を持って、ということで。結構いいラストだった。
とりあえずは、めでたし、めでたし。
次の土曜にミニ総集編?やって終了。
9ヶ月間、おつかれさまでした。


・・・以上、マックス報告終わり。



そして、宇宙人2名、プラス約2名の会話。

ジェイ「さあ、そろそろ君の星まで送ってあげましょうか、スケバルマン。報告に寄るから円盤に乗りなさい」
スケバルマン「え?ちょ、ちょっと待ってくれよ~!まだ地球に居たいんですよお~!こっち楽しいんだもん。帰りたくないっス」
ジェイ「何言ってるの。あなた、星から家出してきたんでしょ?パスポート無いでしょ?」
ビーグル警部「星のご両親から1光年前に捜索願が出てるぞ。帰ったほうがいい」
北町警部補「NASAですか、うちの国際警察は?」
スケ「(駄々をこねる)やだよー!まだいるぜ!」
ビーグル「それにお前、酒呑んでるな。地球の法律では20歳まで酒は禁止だ」
スケ「(ふくれて)いいも~ん、あたしもう、1万7千歳だも~ん!」
ビーグル「それは地球周期換算だ。お前の星の飲酒許可年齢は2万歳だろうが!」
北町「3千年も待つのかよ。見かけ高2位だけどな・・・」
ジェイ「私は2万3千歳ですから飲めますけど」
北町「もういい、何も言うな。呑まんでも頭クラクラしてきた・・・」
スケ「まだ、地球で旅したいんだよ・・・(ぐすん)」
ジェイ「一度故郷へ帰って、実家で謝ってからにしなさい!さ、行きましょ。あなたの星へ出発!」
スケ「いやだあ~!まだ帰りたくなぁ~い!!送るなら京都か福井にしてくれぇ!!」
ビーグル「やれやれ、修学旅行無いのか?あいつの星は」
北町「無えって!!多分・・・」


では、そのうちに又。


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  1. 2006/03/26(日) 18:12:59|
  2. 特撮
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生まれ変われたら何になる、スケバルマン!

主水日記。

3/25(土)夜、またしても複数の上映企画が重なっている。
熟慮・検討の結果、今宵のみ観れる新作が最も多そうな、テアトル池袋のENBUゼミ<ドロップシネマパーティー>学生作品上映を選択す。

Dプログラム、<映像クリエイターコース>発表会。

例によって学生中心の集客、司会は緑川嬢。出演者の一人。
オール監督舞台挨拶の後、今回は全作品を一挙に上映。
こちらはさすがに画質レベルが夕陽のシーンなどで高く、編集のテンポも良い、出来映えもなかなか良い作品が揃っている。
広い裾野よりもちょっと中腹寄り位、といったところ。
ただ、課題作としての尺が短いせいか、え、そこでもう終わるの?と思った作品も多いのだが。でもそこを各組でいろいろと工夫しているのは好ましい。


荒川尊康監督「オワカレノウタ」は<カルモダン>なるバンドのPV。
縦方向スタッフ字幕を随所に入れて青春ドラマOP式に、ヒロインと青年達をポップなリズムとともにいきいきと見せる。
でもそれが<本編>だった。だから「え、終わりなの?」の所でもう場内に拍手が・・・。早い。
以下、順不同で紹介。

牧田菜美監督「山田さんとチョココロネ」。一番おもしろかった。
ロールチョコパンをカメラマンが擬人化して撮り続け、モデル女優のごとくプレゼン・プロデュースして扱うアイデアがユーモラス、連続ドラマ形式も効果あり。随所で笑う。
オチも唐突だがわりとほのぼの、生まれ変わり願望、でいい感じの締め。

堀口真司監督「妄想満月」白黒作品。夜の公園寝そべって、満月をめでる青年と横になってる女性、「ああ、吸い込まれそう・・・」あ、彼女が消えた?UFO?いや、これは男性独りの妄想だったようで。
ファンタジックに思わせぶり、あっさりと幕。ムードは出てる。

金子高広監督「DVW」、ボート場で一人漕ぐニヤけたひねくれ青年、皮肉でシラケきった心情を延々ナレーション独白、そこへ別のボートから男が寄ってきて「テロしませんか?」と渡りに船でスカウト、って、なんじゃアそりゃあ!!訳わからんぞ。もう、ついていけん。
この青年、思い込みで爆走し出したらこわいタイプかも。

大島加奈子監督「どす。」。
題名から任侠デイリか?と思ってたが違った。
絵が上手く描けなくて不満顔の女性、街中を歩くも気分は晴れず、そんな時ホームレスのおっちゃんに出会い、初めて少しだけ癒される・・・。
全編主役サイレントで通したのは、正解。表情が浮き立つ。

ひらたたかひろ監督「留守電」、最初キャメラが斜めに傾いたまま公園内を映しているので「何だ?」と思ってたら、次第に主役女性の主観視点描写と判明。ベンチで寝ていたらしい。
同居中の彼氏フリーター君を待ちつつ、メッセージを携帯で送る<手>と<足>のみが映され、電話の機械的時刻メッセージ、いらいらした彼女の愚痴の言葉が余計に際立つ。
見えなくても音声で表情が目に見えるようだ。見せ方ひと工夫の勝利。

石川詩乃監督「Link in the Box!」はよくある失恋女性の自問自答型。
ヒロインのノンシャランとした動きがちょっとおもしろい。
主人公兼ナレーターの女性が気晴らしの徒歩・バス・電車小旅行。結構ナンパされてるが、マイペースな行動と自問自答が過ぎて聞き手が皆、いなくなってしまう。
「おいてくなーっ!」って言ってるアンタ、たまには他人の意見も聞いてやんなさいよ。
(そういうお前だって、人のこと言えるんか!の声・・・。)

同・石川詩乃監督「hutarinohanashi-camera」。
アパートに引っ越してきた主人公女性が、何やらいわくつき?の安い部屋で発見した写真フィルムと手紙から、前に住んでいた男性・女性の名前と行方を探る。
そこには女性側の哀しきエピソードが。
彼女が男性を撮って、フィルムに託した気持ちとは・・・。
しかしフィルムの受け取りを拒む男性、届けに現れた主人公との間には心の温度差があった。
ちょっぴり切なく、寂しいお話。明るい陽光シーンがより切なさをそそる。

藤井洋太監督「トワイライト」、受験浪人でイライラ、試験2ヶ月前に机で行き詰まってる長髪青年。
そこへもうひとりのイケてる?サングラス姿の自分が現れ、「見せたいものがあるんだ」と・・・。
赤い夕陽が美しい。ほっとさせられる、お茶一服。
たまには眺めてみなって。

今回の締め上映は・・・
濱本敏治監督「ある日」(「タクシー」より改題)。
バイクでタクシー営業する青年が都内からあちこちへ走る。お客にヘルメットを被せて、今日も出発進行。
スーツ男を送った後に乗せた女性客を、海辺の突堤前まで乗せるが、様子がおかしい。思いつめてるような・・・。
ここでも夕陽が美しい。きらめく海。
主役抜きでちょっと泣かせるラスト、珠玉の一篇。


ちょっと見直したぜ、ENBU新人監督諸君。
これからも頑張れよ!


以上。

  1. 2006/03/26(日) 10:07:22|
  2. インディーズムービー
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ダイナマイトが百本束だ、スケバルマン!

主水日記。


3/20(火)夕方、新文芸坐。日本映画監督協会企画。
(少し前の日に黒沢年男・酒井和歌子出演「俺たちの荒野」を拝見、万国に通じうる青春映画の傑作。後半台詞削り、サイレントに近き効果。泥臭いのにフランス恋愛映画の様な感傷性。)
この日は福島拓哉監督司会のトークのみ拝見す。約30分。
「皆さん、あたたかい拍手を・・・」の催促に微笑す。
各人皆、いろいろな理由で監督になっているものよ、と興味深く聞く。

その後テアトル池袋、レイトショー。
春の<ドロップシネマパーティー>。
ENBUゼミ習作<Bプロ・映画監督コース・夜間部>の作品中3本を観る。

いつも気になるのだが、なぜ雑誌やチラシには「Bプロ、1日で半分本数、2日間でオール6本上映」とはっきり書いてないのだろう?
以前も新宿レイトショーのとき疑問に思った。
監督舞台挨拶は1日目にまとめてやっていて「明日も是非来てください」と言うのだが、日程が2夜連続で空かないと翌日分を観損ねる。
くやしいのだ、これが。
この辺、ちゃんとわかるように表示を是正してほしい。
で、今回も前半のみ観た。

Bプロ
青柳一成監督「蝿」はゴダールが撮ったみたいな、戦争非常時に鬱屈した青年が<時局>らしからぬ女性に出会う話。ラジオ音声効果と変な国旗、中華街の妙な仮面踊りが少し目立つ。架空の時代内閉塞感を表出。

瀬山勇樹監督「劣等」は小学生時代のいじめられっ子が青年になり、以前憂さ晴らしに書いたトイレの落書きに後から電話番号が書かれていた事からかつてのいじめっ子に再会、悲劇が起きる。
暗い、痛い。
ラストの電話先にはどんなやばいサービスが・・・?

「狐の嫁入り」は題名どおり。
田舎へ帰郷中の青年が神社で「ずっと恋した人を待っている」という黄色い和服の女性に出会う。
話に耳を傾けつつ、しばし幸せなひとときを過ごす数日間。
が、やがて彼女の言う人物は青年の亡くなったじい様筋らしいと判明。
そして彼女の<兄>からある決断を迫られた青年は・・・。
ヒロインのいじらしさ、ラストの青年シーンにやや好感。

いずれの作品もアイデアは悪くないのだが、今ひとつ描写に力がなく、編集にリズム感乏しく、どれもやや平板・・・。
1本目で見せる変な中華風仮面演芸踊りと銃弾、2作目の石による復讐殺し、3作目の狐の化身らしき女優の静かな存在感、などにわずかな見せ場あるも、皆、全体におとなしすぎる印象。
どうした新人監督諸君、もっとしっかりやれ!
これじゃ、束になっても新文芸坐の「俺たちの荒野」や「シャッフル」にかなわねえぞ!つなぎ方をもっと学んで奮起せよ!
と、無茶な比較を承知でハッパを掛けとこう。


以上。
  1. 2006/03/25(土) 00:00:06|
  2. 映画(全般)
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花の宴、春高楼(はるこうろう)のスケバルマン!

主水日記。


昨夜は珍しく、へべれけに酔って帰った。
なぜ?
酔っているとすれば、君に・・・では舘ひろし。(似合わねえって!の声)
では何に?
それは・・・
それは、それは、愛~ぃ。(里見浩太朗だろ、それは!しばくぞ!の声)
ではなく。いかんまだ酒が抜けてない。
酔ったのは、このイベントに。


3/18(土)夜7時半、またしても池ノ上シネマボカン。
で、またまた来ました。<アウトプッツ8>。
新作も用意、脇の下をこちょこちょくすぐられる短篇ぞろい。
しかし、冒頭で主催者より早くも「団長の作品、落ちました」の報とお詫びが。
(またチキンレースかい!の声)
「大人の事情により、休憩なしで一気に行きます」。
つらいところよのう。
が、とにもかくにも、結構な入りと賑わいで和気藹々、反応も良好にて一安心す。
何事も継続は力なり。ケイゾクは中谷美紀。トリックはクルクルッ。(わかったから!早く報告出せ!の声)


オープニング映像:(1~2分)
とてもお下品な逆さ言葉が・・・。
この際忘れよう。

コタール&川西弘晃監督「大晦日だよVJ祭り ~もうひとつのVJ物語~」(5分)

・・・って今3月なんだけど。
大晦日になって年末TV格闘技観ながらあちこちへ電話、今暇なんだけど一緒に過ごさない?と誘うも全滅。そりゃ、押し詰まってからじゃ無理だって。ご丁寧に時刻表示付き。笑ってる皆さんも案外、他人事ではないかも・・・?
そういや昔、「夏休みだョ!ウルトラセブン」って再放送タイトルあったっけな。TBS系で。午前中だった。


EMIPON.COM「日本名作劇場 桃太郎」(6分30秒)

これもほぼ同名の坂本頼光監督作品が。まぎらわしいのう。
こちらはガングロ・ちびくろサンボ同様の投げやりな一人声優&ナレーション、例のごとくリミテッドアニメ。おばあちゃんと血糊、呑み代溜めた犬・ルチャマスクの雉(きじ)?にボス猿コンビ、とまるっきり吉田戦車漫画あたりの世界。バカウケ。ああ、四コマ枠が見えて来た。


恩田浩監督「話し」(20分)

ほんとうに恩田さんが訪問した友人・知人たちととりとめのない話をするだけの作品。これ、アウトマンの基本形。ラスト近くだけ、すわ?と、どっきり。

赤目監督「東京ぼったくり劇場」(3分)

字のまんま。強盗に入られた男が縛られた手でリモコンを操作すると、強盗のしゃべりが早回し。小生も操作されそう・・・。

ドラ黒ジュ豹トリア(多分、黒豹)監督「幻想キルビル」(3分)

出た!出たねー!と思わず叫ぶ。先週やってた「幻想貴族」パロだが、知らなくても十分笑える。ワインが日本酒に代わってる。2週連続でグラス回しを観てしまった・・・。一番笑えた。

まえかわひろあき&にしきかずひこ監督「デアデビルVSヘルボーイVSキャットウーマン」(5分)

男二人で、また変なことやってるよー。そんなもんで汚れ拭くなよー。あー、やだやだ、とだだこねる。

特別招待作品・高岡晃太郎監督「レイプ・ラ・ゴン」(12分)

なんちゅう題だ。赤塚マンガの「レッツラゴン」のもじりだろうけど。
世界が謎の新霊長類?の仕業で滅亡寸前、どうせ死ぬなら俺達で地球最後のxxxを・・・と野郎どもが意気込み、博士が人間型ロボットに女をかっさらってくるよう命じるが、連れてきたのは・・・脱力。
しかもその後、役所のXXX承諾書(あるかよそんなもん!の声)とタイムトラベルがからまり、更にややこしい状況に・・・
頭こんがらがってきた。もう、ついてゆけん。
相変わらず画面つなぎが素で?変てこな魅力、だよなあ。

新津東ニ監督「映画やろうぜ!」(30分)

女好きな監督が知人の女優に「脱いで出ない?」などと口説きつつ、2人で劇中劇のひねたシネマ群を観る。
何だかひねた作品が多い。セピア色をところどころ効果で使用。
1本ずつ観るごとに「ちょっと違ってない?」とコメントする女優。
地球を救うために人間を殺している、という皮肉でブラックな殺人犯が不気味。
星空と銀河鉄道のアニメだけが、すがすがしい。
終盤、虚実が軽く混乱するのがいかにも<芸社>組らしい発想。これもあり、でしょうね。当然に。
<映像温泉芸社>の色きわめて濃い、映芸関係者続々出演作品。


団長様、新作完成待ってます!
以上。





















  1. 2006/03/19(日) 14:38:17|
  2. インディーズムービー
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ホームランか三振か、スケバルマン!

主水日記。


ドリーム・チーム<王ジャパン>、初盤は大分苦戦していた様子だが。
メキシコが根性でアメリカに1勝して、状況は一転。
日本は準決勝進出となった。
半ば羨望の眼差しで眺めている。
スポーツ・エリートの共演。
あそこまで実際に行ける人間が、どれだけいるだろうか?


実は、野球映画が結構苦手である。
サッカーやバスケットの映画などもそう。
ああいう機敏なチーム・プレーをする運動神経が自分にはまったく無いから、選手役の気持ちになってシンクロしにくいのだ。

草野球すら殆ど、子供時代・中高生時代にした覚えがない。
体育授業が苦手な者を呼ぶチームはまず無い。
運動会で走るのも苦手で、障害物競争以外はあまり、競技参加に気乗りがしなかった。
普段から速い者が得に決まっている。

毎年、前夜密かに祈った。
雨よ降れ!風よ吹け!
中止になれ!延期になれ!
せめて番狂わせで混戦しろ!
皆泥んこ、ぐちょぐちょで勝負なんかうやむやになれ!
と念じていた。

そして翌朝いつも晴れた。きれいなまでに真っ青な空。
ちっ、つまんねえ。
(お子様のいる方、ごめんね・・・の声)(注1)

それとああいう映画では、負けて敵や周囲に捨て台詞言われてるシーンとかが、すごく嫌だ。
ドラマ上の<溜め>なのはわかっているけれど。
そのたび、世間とは現金なもの、概ねああいうもんだ、と嘆息をもらしてきた。
スポーツマン・スポーツレディーの人生も大変そうだな、と。
体育会系の人々の活躍と周囲の一喜一憂を、いつも文字通り<外野の外>から眺めてきた。
そのくせ、TVのオリンピックは人並みに入れ込んで観るのだから、小生も現金か・・・。
国際スポーツ試合報道のたびにウーロンハイを呑みながら、原酒&原酒のまろやかさ、チャーリー・ブラウン、などとつぶやくような人間なのだから、察していただきたい。(注2)


野球の出てくる劇映画はたまに観るのだが、印象に残る作品はごく少数。
洋画では「がんばれベアーズ 日本上陸」に「ナチュラル」、「フィールド・オブ・ドリームズ」と「メジャーリーグ2」(「3」も観た)位なのだから、お粗末な程に見聞範囲が狭い。
(以下、前にも過去スレで書いたかもしれないが、改めて書いておく。)

「がんばれベアーズ・・・」は1作目とは違うやつ。
トニー・カーチスのお調子者プロデューサー(兼監督)がアメリカの少年野球チームを引き連れて来日、一山当てようと奮闘。
フジテレビに現れ、萩本欽一司会の家族歌合戦番組(日曜夜8時にやってた)でごちゃごちゃやるのが可笑しかった。
日本側チームの監督はなんと、若山富三郎。
トンボきりとか逆手斬り打法をコーチしそうだ。
高層ビル街建設ラッシュ直前の西新宿周辺が観れるラストでは、ニンマリ、とした。

「ナチュラル」はスカッとさわやか、ロバート・レッドフォードが八百長試合の是非に悩まされるバッター役。
小説と結末が違うのは例によって、ハリウッドのお家事情によるものだろう。
「フィールド・オブ・ドリームス」は文字通り大リーグ・ファンの夢、そのものだろう。
絶対にありえない名人達の競演!なのだから。これもさわやか。

「メジャーリーグ2」を観たのは勿論、チャーリー・シーンと石橋貴明の共演を観るため。
あれで、いわゆるアメリカン・コメディー向きな演技、というのを学んだのだった。
向こうにも<ジャイアンツ>なるプロチームがある、と初めて知った。
確か、来日大リーガーが主役で高倉健が監督のアメリカ映画があったような・・・?中日だったっけ。


日本では篠田正浩監督の「瀬戸内少年野球団」があるが、あれは終戦後世相とヒロイン役・佐倉しおりの映画で、野球試合のシーンはそれほどのウエイトでもなかった。
郷ひろみと夏目雅子はお兄さん、お姉さんって位置で。
生き生きしてたのは少年子役の2人だったな。

あ、もうちょい賞のがあった。岡本喜八監督の「ダイナマイトどんどん」。時代考証が多少気になったけど・・・。
後、こないだの岡本監督特集で只一本、上映できなかった作品が、戦時出兵した野球児達の話だったな。


ウッチャンこと内村光良・初監督の社会人軟式野球映画「ピーナッツ」(注3)も突出、というほどに飛びぬけた出来ではなく、脱力感もあったが、映画学校組らしいウェスタン風の主役登場や軽いツッコミが入る会話など、堅実な撮り方には概ね好感が持てる。

地方都市によくありそうな地域再開発構想、立ち退きがらみの話ながら、展開は「シムソンズ」とどこか似かよっている。
そのスタンダードなハートフル度合いが世間一般的人気になったのだろう、渋谷でロングランしている。<寅さん>や「釣りバカ日誌」シリーズと近しいものがある。

ただこの話、テレ朝のTVスペシャル枠にしたほうが向いてないか?との疑問もやや残る。予定調和的な空気からの突出、がないのだ。あまりにもきれいに収まりきっているのが、ちょこっと、不満。
内村自身がジャッキー・チェンさながらに、得意の身軽そうな動作、仕草とともに<伝説のプレー>を見せる辺りが見どころ。そこらをもう少し見たかった。

やっぱり、「ドッジボール」は観とくかな・・・。


以上。


追記: 

その後WBCでは、19日には日本が韓国に3回戦目で勝利、キューバと日本が決勝戦へ、という逆転劇がほんとうに起きてしまって、仰天!
これだけは、映画はかなわないなあ・・・。


更に追記:

21日、王ジャパン、10対6で本当に優勝!
朝、試合前にTVでデーブ大久保が小倉智昭に「圧勝ですよ!」と。
言い切っちゃって大丈夫か?とまだ心配だったが。
外出していて観れず、帰り道に結果を知って、「うわー、そのまんまだった!」、と。いや、今回は素直に嬉しいです。
とりあえずは、おめでとう!世界の王。
再映してくれ!「BIG-1 王貞治物語」。


(注1)勿論、花見や遠足のときは逆だった。でも大抵晴れた。少なくとも自分が雨男でないのは確かなようだ。
(注2)昔、そういうウイスキーのCMがあった。ロバート・ブラウン。
(注3)勿論、同名のコメディー自主映画とは別の映画です。







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  1. 2006/03/19(日) 02:08:36|
  2. 劇場用映画
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空だけは自力で飛べない、スケバルマン!

特捜調査員・ジェイの報告。

ついに始まった新戦隊「ボウケンジャー」。

悪人の手に渡ると危険なお宝を、5人のトレジャーハンター・チームが集めて廻る設定。バックにはどこかの財団が。
レッド・ブルー・ピンクの既存チームにブラック・イエローの見習いコンビが新規参入。リーダーのレッドにブラックがトレジャーハンターとしてのライバル心を見せるのがドラマ初盤の特徴。
イエローはなぜか、過去の記憶喪失。敵組織の家来にまで尋ねてて一時はスパイか!?と間違えられる。
(怪しまれる行動はやめましょう。)
元祖・メカロボ路線に戻って、快調、快調。
ロボの武器がツルハシとスコップ。発掘にも使えそう。当然、剣になります。
随分久方ぶりの、怪人男性顔出し幹部登場。
アメリカでパワーレンジャーに加工しにくいので、女性幹部以外はずっと、省かれてたらしい・・・。
前作のウルザードも顔出しは、あっちの俳優になるんだろうな。
今なら、番組の終わりに「ゴレンジャー」以後の過去シリーズ・データが出てきます。
もう30作、よく続いてるなあ・・・。


「仮面ライダーカブト」には2号ライダー・ザビー登場。
本来、最初から新ライダー候補のはずだった人物。
ワーム掃討部隊一個を指揮、スタンドプレーを嫌う。部下の信頼も厚い模様。
料理もカブトに負けず劣らず、のっけから勝負!してる。
頼もしいやつだが唯一心配なのは、組織人間ゆえ指令に絶対服従なこと。
何と、カブトが捜査で協力せず、共に戦わない気ならば抹殺せよ!などと命令されているのだ・・・。
どうも例の<父>が関与している様子。
どう考えても、好条件を出してカブトを味方に引き入れたほうがベターなのに・・・。大丈夫なんか、ゼクト上層部の判断力は?
今後は仲たがいを越えて共同戦線を張るのか?
それともずっと、555(ファイズ)とカイザみたいに戦闘時以外はごちゃごちゃ、でいくのか・・・?
(その公算が大だねえ・・・の声)


さて、「ウルトラマンマックス」の次は、「ウルトラマンメビウス」に決まったそうですね。
同じCBC制作、ただし以前同様、土曜に夕方に戻るようです。
何でも、ウルトラの父が久方ぶりに登場するとか・・・
過去の怪獣を復元した<人形怪獣>も出るとか・・・
正に歴史は、巡る。

そうなると設定上当然、初代マンからセブン、帰ってきたウルトラマン(のちのジャック)、A、タロウ、レオ、80(エイティー)などともダイレクトにリンクするはず、なんですが。
気になるのはセブンやレオとのリンクを、どうするのか?です
何しろTVシリーズのセブンは、レオの時、円盤生物のせいで・・・!
オリジナルビデオシリーズでは<ウルトラ警備隊>の代替わりしたその後、という設定で続いてますが、世間の人々は知らんでしょうから。
さてその辺り、どうなるのか?気を揉みつつ、放映開始を待つとしましょう。


マックスもいよいよ大詰めに近づいてきました。

その後、少女バルタンのまんまハリーポッター?な活躍、ミズキの素早い状況納得(多いね)や、隊長の指示で宙に浮いたままアンドロイド・エリーに<瞳で合図>出して独占状態(!)になるコバ隊員のおかげもあって、強硬派バルタン星人騒動はどうやら停戦、終結。

金子修介監督再登板の回では、お子様二人(姉と弟)がおとなしいミニミニ怪獣を見つけて「殺されたら可愛そう・・・」とかくまい、DASHから隠そうとする。
でも餌のことなどで質問電話したから、カイトとミズキが調査に来ちゃった!さあどうする?というお話。
こちらもこじんまりと解決。

いたずらっこミニミニ宇宙人・シャマー星人、今度はよりによってレッドキングを引き連れて来襲。
ピンチを伝えにいきなりDASH基地にピグモン出現、なんとエリーと一体化。するとどうでしょう、普通の女の子みたいな性格に。いつもがいつもだから、普通の口調でしゃべるのは珍しかった・・・。

更に、ミズキ隊員の心優しき過去エピソードが登場。
子供の頃、星を眺める男(童話作家らしい)と会っていた影響があって、DASHへ入隊するきっかけに。
その恩人が怪獣とコラボして、再びミズキの前に・・・。
これも希望を残して、割とおだやかに解決。

が、しかし終盤を迎え、2人に最大の危機が・・・!?



続報:3/18(土)

地上環境破壊に怒った地底人との戦争をやめさせるため、地底へと2人が向かったが・・・
DASH基地、早くも大破。
え、ミズキ隊員、もしや殉職?!
エリーが予測データで一年後の生存率42%、なんていうからだ!
ライダーライア2号の称号授与を検討中。
(だから、占い師じゃないって!の声)

次回、最終話。



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  1. 2006/03/16(木) 22:17:20|
  2. 特撮
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ひそかに祝う、スケバルマン!

さて、今頃こっそりと・・・

大分前の話で、本人HPでもう気付いてる人も多いのでしょうが。
5日(日)の調布映画祭のショートフィルムコンペティションで、山内洋子監督の「濡れないジョロウ蜘蛛」(過去スレWho are you?篇No.17既述)が{奨励賞}を受賞されていました。
審査員にはあの、女池監督が。
作品イメージ的には、割とぴったりかもな、と。

とにかく、めでたいことです。
本当はもっと早く言いたかったんだけどね。
じゃ、又。




  1. 2006/03/14(火) 23:06:15|
  2. インディーズムービー
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伝説の騎士と、スケバルマン!

主水日記。


3/11(土)、池ノ上シネマボカン。
今回はイベントタイトルが、長い。
<濱田轟天プレゼンツ>
<映像温泉芸社inシネマボカンvol.15>
<宇宙からのメッセージ2006>
<ドラクル・ジュピトリア監督特集>。

整理券番号、16番。入場の列に並ぶ。
5分遅れ、18時50分より客入れ。
いつもの芸社ファンに加え、初登場のちょっとイケメン風、ドラクル・ジュピトリア(以下DJ。名前はドラキュラの父方面から、らしい)監督の知人・ファンらしき人々がどっと押し寄せ、30人以上がすし詰め、立ち見まで出た。
19時過ぎ、開始。

上映開始前に、例によって<イチゴちゃん>衣装姿の松梨智子監督「映画監督になる方法」PRあり。
合間の休憩時間に謎のインターネットTV組(女子プロレスラー?を含む)、アウトマンラボ組、などのイベントPRをはさんで、この夜上映された作品は・・・。

オープニング・DJ氏についての簡略プロフィール解説(ロッカー出身らしい)
DJ監督「幻想貴族」
同監督「幻想庭園」「幻想貴族外伝(仮)」および「幻想狩人・予告編」
伊勢田勝行監督「聖ジェルノン ハーケンK(カッツェ)」
同監督「スタックジェイド」(ただし時間の都合で一部のみ)
クロージング映像

・・・さて、これらのシリーズ、いったいどのように解説したらいいものやら?


連作「幻想」シリーズの基本構造は、どれも殆ど同じ。

まず、ドラクエ・RPGゲームのごとき、<妖精世界><帝国崩壊><妖魔復活><勇者>など、物語世界の設定、ストーリーが白文字で、小説そのままに延々と、述べられる。で、やっと一通り終わったな、と思ってたらしばらく置いてすぐ又、次の段落が延々・・・。
(場内、またかよー!の笑い声)
見せるというより、読ませる上映。文庫本のよう。
その繰り返しが何度か続いた後にようやく、民家や屋外の公園や往来で撮られた実写の軽い芝居シーンが、流れる。

宝塚歌劇団か「ベルサイユのばら」みたいな伝説の騎士?やドクロ・ウサギ・カエルの仮面を被った謎の男達、白馬に乗った王子様?スタイルの男性、妖魔ハンターらしきヒットマン、金髪のカツラをした子役、ハチマキをした赤いTシャツの青年らが次々と出てくる。
というか、大半のキャラが皆、唐突に出現理由もよくわからぬ内に現れては、画面を瞬間的に、無定見に横切っては、又去る。あるいはあっさりと消される。
同録の台詞が音量の小ささや風の音でさえぎられるために、よく理解できない箇所があるので、各キャラ登場シーンが余計に意味不明めく。

しかし衣装といい芝居といい、なんとも、薄い・・・。
悪役剣士の黒いマントは見るからに塩化ビニールで、安い。
それを補うべく、主役の王子や騎士たちはそれっぽい<所作>を強調する。これがおもしろい。
会食のシーンでは騎士制服の青年が延々、ワイングラスをぐるぐると回し、いやが上にも貴族らしさを強調してみせる。観ていたら誰でも覚える程、頻繁にやる。
ヒットマン風妖魔ハンターに狙われた人物が、肩をすくめて見せる仕草に笑う。様になり過ぎ。こういうのは似合う人でないと、絵にならない。

悪の幹部らしき中年女性が目立つマスクをして、ムチを振るう。
歴戦の勇者なのに、路上であっさり暗殺されてる剣士もいる。
ハンターが夜道で標的の王子に後ろから密着、シンクロ歩きしているのもおかしい。
「幻想貴族」で見せ場も無くわずかに出ただけの人物を主役にした「外伝」では、刺客にやられた荘年男性が死を前に延々、ヒーロー・フェニックスマン?に長ーく、3色戦士伝説の由来話を語りこむ。なかなかガクッ、とならない。(巻物にでも残しとけよ!の声)
赤の戦士がスカウトしたブルー戦士(Tシャツの色分けが判り易い)は芝居が比較的に長くあるのに、グリーン戦士の姿だけ負傷してフェニックスマンと歩み去る後ろ姿のみだったり、なんだかあちこちでおかしい。突っ込みどころだらけ。

ひとことで言えば、基礎工事の発想が普通の<映画>と逆。
もう、なんでもあり、の状態。
<完成度の高さ>を前提とするプロとは違うスタンスの自主映画ならではのおもしろさ、というのが確かにここにはある。
撮影・編集の一般的常識がことごとく、拒否されている。
正に出来は無茶苦茶なのだが、それゆえに同時におもしろい、ともいえる。現に、観客達は至極ご満悦で「あー、やってるねー」と笑いあいつつ楽しんでいた。
他所の上映会で発見した、という司会の芸社関係者達が「上級者向け」と呼んだのはあながち外れてない比喩。あんたこの映画どう思う?笑える度量あるか?と観客が試されるのである。
自主映画の表現自由度には<幅>がある、われわれの見知らぬ世界・宇宙がまだまだあるのだ、と、とりあえずはプラスにとっておこう。


これらを観た後に比べると、伊勢田監督が大学周辺とオール神戸ロケで撮り続けている手製ヒーローシリーズ・第15弾(らしい・・・あっぱれな持続力なり)「聖ジェルノン・・・」は意外にもわりと、正統派に見えてくる。変化球の後のストレート。
騎士風主役ヒーローとヒロイン姫や明治維新風剣士(またも!)が対話シーンでは明らかに別撮りで、苦労のあとがうかがえる。
若い二人が「おーい!」とスローモーションで走るなど、ご愛嬌。
味方の剣士が魔法で猫にされ、人間姿の主役と対話するシーンは明らかに主役が猫をあやしており、笑う。
映画ってやつは、つくづく、つなぎ方次第で面白くなるものだと再認識した。


時間が押したため、伊勢田アニメの新作「スタックジェイド」は第一話の途中までの部分公開となった。時間切れで場内「えー!!」の嵐。
これまた、西洋風ファンタジー剣士コンビと幼馴染のヒロインが登場。神戸効果?
今後の展開はどうなる?続きは次回の機会に・・・。


ああ、何だか風月堂行きたくなってきた。
以上。








  1. 2006/03/12(日) 22:27:05|
  2. インディーズムービー
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事件の真相に迫る、スケバルマン!

主水日記。


3/9(木)。
非番。

暖かい。
やっと、春が来た。
啓蟄。春一番が吹く。

まずは花粉症対策。
今年も又、マスクと常備薬の世話になる。

春眠暁を覚えず。
とにかく、何かと、眠い。
日中も、夜も。

上映中でも、対話やトークの最中でも。
自分の意思や映画の内容とはまるで関係なく
唐突に、眠くなってしまう。
この時期はこれが、悩み。
あわててもう一回、同じ作品を見返すことさえある・・・。
大いなる眠り。

・・・したがって、たとえ上映中に寝入ったとしても、それは、決して作品のせいとは限らないことを、明記しておく。


でも、本当に眠くて困った映画が、残念ながら、ある。
渋谷の外れ、円山町に引っ越した新生・ユーロスペースでやっていた・・・
「ギミー・ヘブン」。

とにかく各シーンが、無駄に長くサスペンスを欠いたまま、つながれている。
ある人物の死のシーン、都電内のシーン、すべてが皆、長すぎる。
観ていてハサミを入れたくなる。編集マンでもないのに。
プロなら、カットつなぎを学んでくれ!とぼやいたのだった・・・。
<共感覚>による視界のズレとのぞきからくり商売、を題材にしたミステリー仕立てなのはユニークだが、人物・意匠描写が全般に無機質な上に、かんじんの筋が・・・。サスペンスが中盤で引っ張れず、緩んでしまった。
ラストは結構それらしく締めかけてるが。あれって何?再生?よくわからない。
これじゃ、役で得をしたのは宮崎あおいだけじゃないか。
折角の題材なのに勿体無い。誰か再編集してくれ!


これに比べれば、同じユーロスペースでやっていた「カミュなんて知らない」は、大学内中心のこじんまりした話しながら、すこぶるサスペンスフルで、面白い。

冒頭にほぼ、一気撮りの人物紹介。これで既に、全体の流れがキマッテル。
映像コースの一同がキャンパス内で(立教大学ロケ、というのがいかにもそれらしい)現代の<理由無き殺人>をテーマに映画を作ろうと準備する、その過程で起きる<ありがち>なすったもんだを、明白にフレンチ・ヌーベルバーグ調を意識的に行ないつつ、洋画・邦画のオマージュ描写や知識ネタを散りばめつつ、概ねゆったりと綴ってゆく。
若手監督をめぐるフリーすぎる恋模様・・・。しょうがねえやつだなー。天罰だよ、ありゃ。
助監督女子学生もあれ、結構きついぞ。山男にゃ。
え、この俳優(中泉英雄)が映画の代打主役でいいの?と最初は戸惑って観ていたが、後半で結構、やるやる。
吉川ひなのや黒木メイサの女性像はやや古風な感じがするが、彼女達なりの恋情ないしは欲望を表に出し、男達にぶつけてくる。監督も教授も、たじたじ。もろにフランス映画。
周囲の映画漬け学生達の対話はリアルだ。柳町光男監督、実際に先生として、多くの学生気質を眺めてきた賜物だろう。(これは、映画になるぞー!という視点も、おそらく含めて。)

おいおい、あの「十九歳の地図」の柳町光男監督がフレンチ・ラブロマンス調かよ・・・と最初は苦笑していたが。
どっこい、殺人心理解釈をめぐるハードな議論や再現・実験シーンなどに柳町節はしっかりと、マグマのごとく生きていて、噴出した。演出中、とわかっていても迫力ある場面にはゾクッ、とくる。
これは柳町にとっての「光の雨」なのだ。
画面の流れはゆったりしているが、サスペンスは終始ちゃんと持続しているのだ。こうでなくちゃいけない。
ラストの解釈?どっちかな・・・。どちらにもとれるように締めてるから。小生は幕は下りた、ということで。


さて、この明暗分けた2本と同時期に、同じユーロスペースでは・・・

はるか北欧の氷の国から来た特集上映、<アイスランド映画祭>が行なわれていた。
その為か、ロビーにはゲストらしき人々の姿もちらほら、見うけられた。
掲示資料によると氷河・火山・温泉が3点セットの島国。
人口数十万、アフリカなどからの移民も多いらしい。
国産映画は年に5本とか。映画人口を考えたら多いほうだろう。
ビョークの出た地としても知られている。

今回時間的に観れたのは、バルタザル・コルマークル監督のデビュー作「101レイキャビク」1本だった。
2000年、アイスランド・デンマーク・ノルウェー・フランス共同制作。実話が原作・・・だそうだ。
もしそうなら、まったく、とんでもねえ実話だ。

冒頭から冬の海が見える丘の上で、雪に埋まりかけた青年が出てくるので「なんだ、どうしたんだ?」と思わせる。
(場内のポスターもこのシーン。)
その訳とは・・・。

レイキャビク、島国アイスランドの首都。
ロンドンやパリほどの大都会ではないから、主人公の青年が週末にダンシング・バーやホームパーティーで顔を合わせるメンツは、大体決まっている。去年と代わり映えがしない。
セックス関連では周囲が皆<兄弟>、とナレーションでぼやく青年、ヒリーヌル君。半ばあきらめ、やけっぱち。
ナイトライフの乱交パーティーでは大麻を吸い、他人のセックスを冷やかし気味にからかい、うっぷん晴らしの毎週。
呑んだくれの父は離婚されて外。
自宅には購入局(そういう役場があるらしい。島国だから?)に勤める母親と2人暮らし、暇さえあればPCとにらめっこ。
自称<ひきこもり>だが、週末セックスする彼女がいるから、ちょっと違う気が・・・。
今やレズビアンとなった母の通うカルメン・ダンス教室には、母の恋人女性がいる。その恋人女性(青年より年上)が年中、家に出入りし、母といちゃちゃし、そのマイペースぶりに振り回され続ける青年を閉口させる。
(テーブルのすぐ横、ソファーの下に風呂桶があるのって、向こうの家じゃ普通なのか?あの家だけなのか?あそこ可笑しかった。)

だが、ひょんなことからそのレズ女性と寝てしまった青年。
本来の彼女との仲もこじれる。
ついにレズ女性に妊娠騒動が発生、彼女は青年の母親と2人で育てると言い出す。ドタバタの目に遭う青年。
万事が嫌になって、一時は凍死自殺すら試みるが・・・。(それで雪に埋まっていたのだ!)
で、母と女性は生まれた乳幼児を洗礼へ。
俺は父親で兄で、母は子供・兼・孫を持つのか・・・とつぶやく青年。(アア、こんがらがってきた。ややこしい!)

とまあ、こんなむちゃくちゃな<実話>がシニカル・コメディータッチで軽快にテンポよく、あくまでも明るく?前向きに展開する。
もう、随所で、つい吹き出してしまう。
ヘアーも男女ともノーカット。おおらかだなー、と妙に関心す。
他の作品も、観たかったなあ・・・。


以上。












  1. 2006/03/12(日) 10:46:57|
  2. 劇場用映画
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ひとときの休息、スケバルマン!

わりと最近の、ある日。


有休、平日の午後。
一日だけ、映画館の無い、ちょっと遠くの町へ、出た。
(そんな心の余裕すら、ずっと無かった。)


電車が来るのは一時間に、一本。
駅前の人通りもあまり、ない。
商店街は小さくて、遊ぶ所など無い。
スーパーも、パチンコも、ゲームセンターも、無い。

観光客も全然、来ていない。
文字通り、ひっそりとしている。
たまにどこかで聴いた子守唄が、
スピーカーからゆっくり、流れる。

コンビニが2件。
大衆食堂がちょびちょび。
金物屋には鍬や鎌が、並ぶ。
井戸と酒蔵があった。
井戸の水は結構、うまい。

城跡や寺は山の上。
杉林ではマスクが要る。
地元の話題は花粉症。
たまに猪や、マムシが出るらしい。

丘の上、見晴らしはかなり良い。
眼下に、町と田畑と、梅の花。
夕陽に鳴く、ウグイス。
ぽーっと、眺めている。
なんてひろびろ、パノラマ風景。

地元の人には、いつもの季節の景色。
多分毎年、ずーっと、ずーっと。

のどかなような、寂しいような、この町。
きっと多くの人々が
ここから大きい街へ、
時折、出かけてゆくのだろう。


さて、帰るか。
良くも悪くもお祭りだらけの、
あのにぎやかな都会へ。
そして又、シネマの旅に・・・。




  1. 2006/03/10(金) 23:25:54|
  2. 日記
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スケバルマン、諸国漫遊中!

今期の「水戸黄門」も、終わったなあ。
もう1回スペシャルあるけど。


暮れの<刀の鍔職人親子>の話と、野川由美子出演・女金貸しの回は観ました。<脚本・吉本昌弘>と公式・HP等、予告にあったのです。
鍔職人の話は、ああ、何だかうらやましい親子だなあ、と。
時には行き方の選択で反発しあっていても、同じ職業だから話が通じやすいんだろうな。
惚れた女性を助けようと、野良仕事を始めるシーンが、泣けた。
やっぱり、うらやましい・・・。
野川回は、ワルをバックに人も金も動かせる女が、生き別れの娘の消息を知るも・・・という。なんという運命の皮肉。
はっはっはっ、が無い回って、あるんですね。哀話だから入れられないんでしょうね。助さん格さんが乱闘でいつもより怒って見えた。
過去にはあるんだろうけれど、小生は初めてだったです。

ほんとうは、原田龍二で又、「大江戸を駈ける!」みたいな線も観たいんですけれど、ね。OPでゴスペルやったり。
(それよりまず「かげろう忍法帖」だろーが!の声)

「大岡越前」、次のスペシャルで一応、終わるそうですね?
どういう話になるんだろう。

では又。 [スケバルマン、諸国漫遊中!]の続きを読む
  1. 2006/03/08(水) 11:16:30|
  2. 時代劇
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<特別番組をお送りいたします>

「時間ですよ」「寺内貫太郎一家」「ムー」や向田邦子ドラマSPの名匠、久世光彦ディレクターが亡くなられました。
享年70歳。


当方、TBS系連続ドラマ「ムー」「ムー一族」の斬新なコミカル演出でハマったのが最初でした。基本は涙と笑いのちゃぶ台ホームドラマだが、一味違う。
OP映像がぺらっ、とめくれてレギュラー一同がゴーゴー(ディスコやクラブみたいなダンス)踊ってたり。仰天しました。
今週は生放送でお送りします、と池部良の板前が台詞で言ってたり。
その回の再放送では<生放送です>と<再放送です>のテロップが同時に出たり。おもしろかったなあ。
直接は観てないけど、「時間ですよ」で森繁が寝言で「ウルトラマン・・・」とつぶやくシーンがあるそうです。
(そういや、TVガイドの表紙でホームドラマ「肝っ玉かあさん」の京塚昌子と「帰ってきたウルトラマン」の新ウルトラマンが並んでたのがあったっけ。同じTBS系だから。)
「時間ですよ ふたたび」では番台のとんねるずが女風呂に進入して「メンズムース、いかがですか~!」。(売れねえって!の声)
もう、そういうのがきりなく出てきました。
いってみればあれですね、「タイムボカン」シリーズですね。お約束のパターンが随所にあるやつ。昭和40・50年当時の週1ドラマは半年から一年が普通だったからパターン化が可能だったんですね。
(3ヶ月って<打ち切り>だったんですよ・・・!今と違って。それを考えてもすごいことなんです。)

最近は文芸や終戦記念企画の2時間ドラマ演出が多かったです。
テレビ東京系「夫婦善哉」(めおとぜんざい)など、渋い文芸路線中心になってきていた。
TBS系「いとこ同志」など、「天城越え」の田中裕子にはぴったりだった。
たまに「坊ちゃん」で郷ひろみと樹木希林に往年の、<おばけのロックンロール>時代のやりとりを入れたり、茶目っ気を出してましたが。

TBS系で山口智子が向田邦子になって料理する作品など、よくぞ撮ってくれた、と感心。(「時間ですよ」や「あ・うん」脚本での漬物のかじり方、向田の女性的生活視点がないと出てこない。)
「華岡青洲の妻」では小泉今日子が、コワいような目つきで魅せた。
NHKで本木雅弘主演、「地上」の大正作家・島田清次郎の行く末を描いた作品は(金子成人の)脚本が大胆で、よくOKが出たなあ、と驚かされた。
テレビ東京で宮沢りえ出演の、廻り舞台入りのスペシャルドラマがあって。筋は一族崩壊の話で好きじゃなかったけれど、TVでこういう演出はおもしろい。
現時点での最終OA作でも、夏目漱石夫婦って晩年はこうだったのかな、と老いへの感慨にじーん、と。

生涯バリバリの現役、大往生といえるだろう。
今のテレビの弱い所をちゃんと、叱れるとしたら、まずこの人なんですけれど・・・。

また昭和が遠くなったなあ、と40年代に少年時代を、50年代に青春期を送った昭和原人の小生めはつぶやくのでした。


謹んでご冥福を御祈り申し上げます。


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  1. 2006/03/08(水) 09:35:33|
  2. TV
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あの男(ひと)につづけ、スケバルマン!

主水日記。


JR亀有駅、南口側。
ここで下車しなくなって、随分経っていた。

亀有名画座のあった商店街あたりを、先日散歩した。
道路拡張で跡形も無し・・・。
あの頃にロビーで語り合った人々は、今大半がここに居ない・・・。
あな寂しや。
東映アニメフェアのときだけ掛かる「ドラゴンボールZ」観に、チャリンコで来てたこども達ももう、すっかり大きくなっていることだろう。
今年のピンク大賞、どうなるんだろう。気になる。

すぐ近く、環七の向こう側に、かなり大きなショッピング・センターが出来た。
そこの3階に、シネコン・亀有MOVIXが開店。早速行ってみる。

ここにも、知人達の姿は無い。殆どが近所のファミリー層とボーイズ&ガールズ。おいちゃん、おばちゃんも結構いる。
番組は今のところ、「ドラえもん」、「ワンピース」などお子様向け番組が入り優勢。当然だろうな。
もとより、ピンク映画がかかるはずも無し。

向こうの玩具売り場で、派手にガチャガチャいう音が。
お試し用の00テンドーDX(2種類あるらしい)にハマってる、大勢の小学生達。
売り切れ続出御免!の札あり。時代だなあ。
こちら側には「こち亀」ゲーセン。係員も中川の夏服?みたいな衣装。横の駄菓子屋に麻雀牌のキーホルダーが。両津には似合いすぎる。
どの店も大変な賑わい。また名古屋万博に来たみたいだ。

とにもかくにも、これで青戸・亀有の名画座が消えて以来スクリーン・ゼロ地帯だった葛飾区に、映画館が帰ってきた・・・。
いささか、複雑な気持ちではあるけれども。


なお、駅前北口にはケータイで、銅像の両さんと記念撮影する人が絶えないのだった。

以上。


付記。

ご当地らしい、というか。
今週の平日、亀有MOVIXへ夕方行くと、3Fのシネコン、朝の9時50分と18時55分の回で東映実写版「こち亀」が観れるぞ!少なくとも金曜までは観れます。特別料金・500円です。約90分。
アニメ版「こち亀」と「男はつらいよ」シリーズも一部作品が、500円でかかってます。今週は10日(金)まで、4作目「新・男はつらいよ」。
スケジュールは亀有MOVIXのHPでご確認の上、どうぞ。
(MOVIXのまわし者かい!の声)


実写版「こち亀」は、1976年東映、せんだみつお主演。
角刈りじゃなくて、やや長髪の両津巡査長だ。
30年前の地元商店街が観れるのが貴重。銀行の位置でわかる。
原作では最近出番が少なくなった戸塚が、大活躍。副主人公といっていい。喧嘩相手が上官だろうと目じゃない、威勢のよさ。
寺井が原作より渋い、元ドリフの荒井注。気の毒にも女房に逃げられてる。手馴れたベテラン警官の風格を見せる。
中川巡査もいるが、麗子は出てこない。
課長は龍虎。
由紀さおり、今の童謡ライブからは想像できぬムード歌謡曲を歌う。(あの頃はあのイメージで、ドリフのコントに出ていたのだ。)
歌を聴きながらバクバク食べてる両津が可笑しい。とにかく派出所メンバーは皆、食い意地が張ってる。
田中邦衛がカマっぽい浮浪者。汐路章が珍しく大ドタバタを演じる。「笑点」座布団男・山田隆夫もお調子者になって、はしゃぎまくる。
原作初期の荒っぽい、ぶちきれドタバタ調で万事進行。ボヨヨヨーン、の軽いエロ・シーンもあり。(家族連れはちょっと恥ずかしい?でも子供達は結構喜んでる・・・。わはは。)
間に女優志望の上京ヒロインをめぐる涙話も入る。
ゲストの<Gメン>登場が唐突で、笑わせる。しかもそこだけマジ芝居になる!(TVと同じ山口和彦監督だから当然か。)
これぞ、東映映画。軽妙洒脱、おもしろいぞ。


以上。






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  1. 2006/03/07(火) 17:28:35|
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氷の伝説にきらめく、スケバルマン!

主水日記。


3/4(土)。
「シムソンズ」、気晴らしに渋谷で観た。
レイトショーであんなに、主婦や女性層が男性に混じって一杯入ってる映画も珍しい。
(だって、こないだ「ミラーマンREFLEX」観た劇場だよ!)

オール北海道チーム、一色な映画。
トリノ五輪が終わった今頃になってようやく、カーリングのルールが納得できた。CG解説がうるさくない程度に入る。あれ位がいい。
映画自体も「ウォーターボーイズ」や「スウィングガールズ」よりも実話色の強い、結構ストレートな地方青春友情物語ながら、じつにおもしろい。
あっちではああいう事を皆悩んでるんだねえ、と。何となくこのままよくある予定軌道行ってていいのか?って。
主役の加藤ローサ、デカレンジャー・レッドさながらの牽引キャラクター。振り回されながらも付いてくるにわかチーム一同。
よくあるよなあ、こういう強引さから起きるトラブルって・・・。ご苦労さんです。
主人公のミーハー度?と行動性から来るユーモアが、程よく利いている。追うのが松重・山本コンビ。意外に空気と合ってる。
メンバー達のコミカルなツッコミがいちいち、笑える。「渋い!」に又、笑う。
しかしチーム名、あんな由来だったとは。元のアレ、TV観たことあるのかな?
(可愛いだけのもんじゃないぞ、ありゃ。)

展開、テンポも快調。
勝負で気が張ってるといつしか、初心を忘れてしまうもの。
何でも勝ち組ならいいのか?と日頃悩んでる諸兄には、是非おすすめ。
「水曜どうでしょう」の大泉さんが、いい加減なようで、意外にも?頼もしい男に見えたのは、決して、小生だけではないはず・・・!見直したぜ。
やっぱり前向きな映画って、気分がいい。
ウィンタースポーツが苦手な人も、まずは観とくべし。


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  1. 2006/03/07(火) 14:09:19|
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スケバルマンVSあすか組VSケータイ刑事!

順之助の日記。


タイトル、何となく並べてみました。
「ウルトラマンA」の<怪獣対超獣対宇宙人!>の巻みたいに。
不可能だな、こんな無茶な三つ巴タイトルマッチ・・・。
<ヤヌスの鏡>と<セーラー服反逆同盟>も、呼ぼうか?


・・・え、「ケータイ刑事THE MOVIE」ですか?
ええ、観ましたよ。一応。姉妹3人で謎に挑戦するやつ。
あの歳で警視正、って無茶だ。黒木警視正と並ぶのか?Gメンの。

うーん、学習雑誌付録のなぞなぞブック、みたいなもの、かな。
おもしろいにはおもしろいんだけど、いわゆる<映画>の面白さでは、無かった。テレビのコントだ、こりゃ。
ダジャレと展開は、かなりの脱力が。
それとちょっと、終盤とつながってないところがあって。
(ボバさんは目立ってたな。)
でも草刈正雄の刑事がらみで、皆が大笑いしたトリビアが。
おっとと。これ以上言えねえ。一応推理ものだし。
折角、必殺技と決めポーズ持ってて、見栄切ってるんだから、バトルシーンも少し入れて欲しい。
まあ、レンタル待ちでもいいかな。あれだったら。

同じ<BS-i5周年>企画なら、去年の暮れに有楽町ラ・セットや渋谷ラ・セットでやってた単発もの上映(明らかに80年代角川映画の延長上をやっている)や<スパイ道>シリーズ(「刑事まつり」のスパイ版)のほうが余程、1本1本が<映画>してるよな。
大手メジャー系の看板・稼ぎ頭と質で魅せる独立系映画の組み合わせ。
ミニミニ・邦画界化してるなあ。BSドラマも。
(多分、最近のハリウッド映画もね。)


こういう事を書いたのは他でもない、去年の秋に観た「チャーリーとチョコレート工場」に正月観た「スパイモンキー」、と洋画系の<こども映画>2本を覚えているからである。

ティム・バートン監督の「チャーリーと・・・」は、ファーザー・コンプレックスと業界内謀略のせいでかなり屈折した半分大人・半分子供の工場主青年ジョニー・デップの視点と、それにマッチさせたとおぼしき工場内の照明の薄暗さとがあいまって、筋にも画面にもこども映画らしい生き生きした弾み方があまり見られず、感情移入抑制のフィルターのみが目立つ。
それが子供たち自体がドタバタの運動体として弾むはずの<こどもシネマ>を楽しむ心理効果を、抑制し減じてしまっている。
要するにこれは、よくいる(おそらくティム・バートンにとって)不愉快な、小憎らしいタイプのこどもを嫌いな青年が、彼らに仕返しをして「ざまあみろ!」と言い放つための映画なのだ。
彼はドラえもんのいない、のび太なのだから。ただし特種才能のあるのび太。そして寂しがり屋。
あの引きこもるようなラストに、すべてが象徴されている。


その一方、「スパイモンキー」は「チャーリー」よりはるかに小粒な、もろにC級な漫画的スパイ・アクション映画ながら、徹底的にくだらない設定の下、主役のスパイ猿と相棒の元スパイ男、その娘である天才小学生、助手役のサーカス団員達がマッド・サイエンティストを相手に縦横無尽に動き回り、いきいきと画面内をアクションしてみせ、素直に運動体としての<こどもシネマ>そのものとして、存分に楽しめる。
東京のホテルマンやパット・モリタの忍者集団と延々、会釈するシーンに大笑いした。
あきらかに、こどもシネマとしての面白さでは「スパイモンキー」に軍配が上がる。
こどもと大人の間にある「ケータイ刑事」キャラも工夫次第では、これくらいには動くようになる、と思うんだが。




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  1. 2006/03/03(金) 22:14:49|
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スケバルマン、大いに戸惑う!

北町蘭四郎、報告。


2/25(土)、毎度おなじみの佐倉・電丼上映会報告。


今回は疑問だらけの大会。そういう印象が残った。

まず、開催時間が14時半の予定が数日前、急に5分繰り上がって、慌てた。
この日、午前中は仕事なので、時間の余裕が無いのだ。少し遅れそうだ。
HPでは事情もよくわからぬまま、当初予定より2本早い電車に乗った。
14時過ぎ会場着。どうやら間に合った。

待ち時間中に、会場施設のPRを兼ねた上映予定作品紹介VTRが映し出される。消火設備や緊急連絡電話、消火訓練機器を操作し、煙にむせびながら作品解説する女優さん、なんか変な感じだ。
(そんな状況じゃないだろ!と・・・の声)
その次に、打ち上げ会場の居酒屋紹介CF。猫を探すダンディーな探偵業にも女連れでここでの休息が必要、というもの。いや、それだったらバーボンの店なんじゃ?と又つっこむ。(なぜか探偵、「どめくら」の人・・・。なぜだ?)

14時25分、字幕で<司会を拍手でお迎えください>の表示映る。皆、笑う。
TAT氏、時間繰り上げの事情説明。撤収時間の都合らしい。
なぜ、ゆっくり撤収する時間の余裕が無いのか?
(最近そういうホールが多い。行政改革の余波がきたのか・・・?)

もう一つ、ごく若干名、上映中におしゃべりをやめない客がいて迷惑した。外でしてほしい。観るならマナーを守っていただきたい。

・・・とまあ、普段に比べて謎だらけ?な状況下ではあったが、未見作をちゃんと観れたので、とりあえずほっとした。

ホラーかサスペンス?らしき「キャメラ」(この前のとは別。違う監督の作品)予告篇に引き続き、作品上映。
過去の当所や<Born in the 5>等で既に拝見した作品も多いので、ばらつきはあるが<ハートフル>な品質は、保証できる。

「教室のフシギ」(以前観た。スパイダーマンみたいに隠れてるシーン、可笑しい。大ウケ。ろくな仕事してない卒業生だらけだなー。あの謎の青年は一体・・・?)

「ユウナのちいさなおべんとう」(既述)

「母への手紙」(既述)

「まさとの夏休み」(既述)

「国民映像祭・ふくい2005受賞レポート」O林N彦監督のシーンやや長い。もっと周辺地域の状況やスタッフ・参加者の声を聞きたかった。

「わかなちゃんのバレンタイン」こういうてきぱきしたつなぎ方だと、くすぐられる。白黒サイレント調も正解。ユニーク女優も、子役のスマイルには勝てんなあ・・・。


今回、一番評価に悩んだのが新作「震災のメリークリスマス」。
問題作、である。


突然街を襲った大震災、避難所に住んでいる人々の中で元気にご飯を知らせて廻り、弟達の面倒を見ながら、情報掲示板を眺めにゆき、帰らぬ父を待つ小学生少女が主役。
その避難所にはかつて、若い頃に震災に遭い、からくも生き延びた、というおじいちゃんがいた。もしおじいちゃんの言うとおりなら、私達にももしや、と考える子供達だが・・・。という話。

心優しき市民映画としての仕上がりは、申し分無い。子役やエキストラが多いシーンは撮るのがさぞ、手間がかかったことだろう。自主枠でよくぞ、と言うべき。上出来の部類に入るだろう。

とはいうものの。
その一方で何か、釈然としないものが一つだけ、残った。

ファンタジー短篇連作シリーズ<天使の羽根>の一本だから、白い羽根をめぐる奇蹟?がからまるのは、わかるのだ。
だが・・・。うーむ。

これは、ファンタジーにして扱って、いいものなのだろうか?
被災地の人たちは、一体、どう受け取るのだろうか?
・・・という疑問が、観ている間、頭から離れなかった。

いや、勿論、監督が彼なりのきわめて真面目な、被災地への思いをこめて撮りあげたことはよくわかるし、それは後半の字幕にも明示されている。人々に立ち直ってほしい、という<メッセージ映画>であることは明白である。
しかしそのことがこの映画を、ある種の想定観客層にとって、一種扱いづらいものにしてはいないだろうか。
題材のもつ具体性。若干ながら案じているのはそこである。

阪神・淡路大震災のとき、関東にいたので、おもんばかることしか出来ないのだが・・・。
当時関西方面に居た人々、今でも生活している人々の<実感>とこの映画本編のファンタジー性とは、あるいは相容れないものなのではないか?という心配がある。

あの日以来長きにわたり、関西地域では連日、安否情報や水・食料・日用物資・都市再建などの具体的情報が流され、毎年その時期には慰霊祭が執り行われ、大きく報道され続けているはずである。
多くの人々は、忘れていないはずなのだ。具体的記憶として。
その記憶・ショックをいまだに抱えつつも、今日を生きよう、としてきているはず、なのだ。
この冬、異常な豪雪で災害に遭った人々も、おそらくそれに近い状況なのだろう・・・と。
(実際、一部の知人に年賀状を出したらある人より、今、豪雪でとても困っている、という返事が来て、うーむ、とうなってしまった。現地の人間でもなく救助隊員やボランティアでもない小生には、つらいところなのだった・・・。)
だから・・・その認識度のギャップが、心配なのだ。
(はず、ばっかりでわかった気になるな!と仮に言われたとしても、反論しづらいのだが・・。)

このことがあるので、いままで上映会の感想をどう書いていいのか、ずっと悩んでいたのだ。
これは最早、映画画面の運動性云々の枠のみでは扱うことが、不可能である・・・。

これ以降の議論については、いわゆる<社会派サイト>の範疇に属するべきもの、と判断されるので、ここでのこれ以上の議論は、遠慮させていただくこととする。



なお、打ち上げは大変盛況であり、交流会として楽しいものであったことを、追記しておく。
知人が多いとつい、濃すぎる対話になるのだが。それも又良きかな。


以上。





















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  1. 2006/03/03(金) 18:54:17|
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スケバルマンVS花のあすか組!

長文を入れられないので。短いのを先に書きます。
主水日記。

新作が出る、とHPにある。
観たい。
ほとんどそれだけの理由で、行った。
2/28(火)19時、なかのZERO・地下ホール。
客、10人。

河野和男監督、一年がかりの力作「夜明けまで」は・・・

一年365日、春夏秋冬、東京周辺。
ひょんな事から新宿にてばったり出会った4人の上京男女、
つましき日常よりの飛翔を求め、
にわかにバンド結成と、その後の彼らの物語だよ、お立ち合い。

春にはあの日の女に惚れて、
度胸つけるぜ、ナンパ入門。
偶然の、ラブコメ出会いに、笑い出す。
夏には都会で出来る目標、
探して、見つけて、大はしゃぎ。
秋には切なき別れあり、
それでも一夜のお祭りが。
帰郷、逃亡、喧嘩に再会。
やがて寂しき冬が来て、
又、桜木の春が来る。

目頭も、ちと潤む。
ありふれきった話、のはずなのに。
それでいて、粉末ソーダ味のさわやかさがいまだ失われない河野流、味覚の程よさ。
海も出るぞ。(海風のさえぎった言葉、きっといい台詞。)
バイト・コンビ青年達と自称<ぼったくりバー>マスター、いい雰囲気出してる。
「押す!」にも軽く、クスリ。

だが、誰より一番目立ってるのは・・・?
そうです、またしても鈴木明日香、その人!だったのだ。
スタンダードな上京・帰郷物語の中で、突出。
とにかく彼女の出てくる所、画面が、弾む、弾む。
もう、誰にも止められない。


主題歌も基本形ながら、じわっ、とくる。
今後も公開あり。必見です。
一見長そうだが展開は、いつしか、スイスイ。
黙って静かに、ゆっくりと観よ!

なお、今回、おまけ映像付きでした。
都会から実家への帰郷って、相当、照れくさいんだろうなあ・・・と。
ああ、微笑ましや。


以上。
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  1. 2006/03/01(水) 17:46:59|
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江戸の谷間の暗闇に、スケバルマン!

短い目の、試験通信。

ついさっき、「必殺仕業人」観たら、霊感が働く?仏師をめぐる回。
第26話・「あんたこの心眼をどう思う」だった。
何とこの老人、主水の裏稼業までお見通しだった!そして自分の死まで予言して、果てた・・。(ああ、ライダー龍騎にもそんな男が一人いた!ライダーライア、という名の占い師が。)
・・・あれ、レギュラーのやいとや又右衛門、大出俊だけが出て来ないぞ?
シリーズごとに終盤では初期「必殺仕掛人」以来、こういう人数少ない回がよくあるのです。おそらく予算等の関係でしょう。
放送回数の一回調整で、大出氏と制作局の契約回数をはみだした為に、次の第27話はやいとやが後ろ向き姿のみ、とか聞きますが・・・。
一人居ないと何だか、仕置シーンが寂しいな。
次の千葉テレビ放送、3月29日まで、おあずけです。それって、デジタル化直前じゃん!
又、県議会とか中継が入るらしいです・・・ね。あーあ。
後2回で終わるけど、次、何が来るのかな?


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  1. 2006/03/01(水) 15:58:59|
  2. 時代劇
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<おしらせです>

<著者の都合により休載いたします・・・編集部>

PCの故障により、長文が送信不能です。
調整中ですので、しばらくお待ちください・・・。
  1. 2006/03/01(水) 10:23:38|
  2. 休載のおしらせ
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<観客道>を往く、スケバルマン!

特別おさらい篇。

シネマ人、<観客道>心得ノ条。新版。


1・映画自体を観ようともしないで、外からの印象のみでその映画を酷評しないこと。
(よくいるんだ、こういう人が。せめて観てから云ってよ。)


2・しかしながら、題材・広告・予告篇その他の事前情報から察して、精神的に相当きつく、間違いなく不快になる、と判断される映画・イベントを無理に選択しないこと。
(タフな人でもやりすぎは禁物。ひきずる場合がある。)


3・複数の上映会が日時的に集中ないしバッティングするときは、行く、という確約は基本的にしないこと。
(無理すると絶対に翌日以降、バテる。健康によろしくない。)


4・上映開始前までに、トイレは軽く済ませておくこと。
(長い映画だと、後半はつらくなる。)


5・床の平らな会場で自由席が混んでいるとき、直前の席が空席の所は、できれば避けること。
(よく、上映開始直前になっていきなり、座高の高い人が前に入り、視界をふさぐ。ため息。かくて上映終了まで身の不運を嘆き、首を左右に動かす羽目になる・・・。段差がある劇場やホールではこれが無いので楽。)


6・上映中にバリバリ、食物の包み紙の音を立てないこと。貧乏ゆすりもやめること。どうしても咳払いするときは、遠慮がちにすること。
ただし、笑うべきところで可笑しければ、大いに笑うこと。
(音響効果の妨げになり、周囲の人々の気分が壊れることは避けたいもの。マナーである)


7・上映中に、ロビーや表通りで話せば済む話を、周囲の迷惑も考えずに延々としないこと。
(あるんですよ、これが。最近も、そういう目にあって、ひどく憤慨している。何しに会場へ来ているのだろうか?)


8・上映前には必ず、携帯をOFFにすること。
(都内の映画館でも「誰だ、いま鳴らしてたのは!」「しかも通話してるし!」という怒号が上映終了後に飛ぶケースも・・・。いたたまれなかった。札幌芸社イベントみたいに「神が降りてきた!」では済まされないのだ。)


9・上映にかかわる舞台映挨拶時におけるゲストの写真撮影については、許可の出ない場では行なわないこと。
(全面禁止とか、デジカメ・携帯はダメでフィルムのみOKとか、ケース・バイ・ケースがある。トーク中の進行を妨げる過度のフラッシュも遠慮すべし。)


10・映画の感想・批評に普遍性を求めるのはいいが、すべての人にとって当てはまる基準値などまず無い、と心得ること。
(「マトリックス」の<スミス>の世界ではないのだから。みんな好みが同じだったらむしろ不気味。たとえ自分の気に食わない、大嫌いな映画があったとしても、そういう映画が好きだったり、意義深かったりする人もいるんだ、ということを常に心に留めておくべし。)


11・その他、他の観客の快適な鑑賞・交流をむやみに損なうような、不粋な言動は可能な限り避けること。


12・映画・イベントを快適に観る機会を与えてくれた人々に対し、常に感謝の念を忘れないでいること。
(作品内容への感想は、それとはまた別次元のこと、ではありますが。)


上記の十二か条を守れる人、あなたはきっと、シネマ旅の良きお友達になれることでしょう。
小生自身、過去に多くの先達の方々よりマナーの基本を学んできており、半ば自省の念をも込めて、ここに記しておくものであります。


以上。

  1. 2006/03/01(水) 01:29:18|
  2. 映画(全般)
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