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シネマ旅の途上にて

自主映画ウォッチャー、アWorkerのブログ。

スケバルマンVSお京のビー玉モンスター!

主水日記。


本来ならば2/5(日)の<ヨコハマ映画祭>について先に言及すべき所なれど、これに関しては各所にてこの時期盛んな、いわゆる<ベストテン集計>、その他に関するいくつかの問題点に触れる必要があり、一気には書けない。
したがって記述の順序を多少、前後させていただくことにする。(いつもじゃん!の声)



ひとことでいえば、2/11(土曜・祝日)の通称<芸社本祭13>は・・・

常連スタッフ・マエダ氏の司会とコメンテーター・黒豹氏のリラックスしたトークに運ばれながら客席の興奮と大受け、爆笑の渦、大成功のうちに4時間半強のイベントを終わった。
(あの状況下では、越坂監督の真面目ドラマ風な新作がむしろ、異色に見える・・・!)

野方区民ホール、開催中に空席が次々と埋まり、スタッフが場内誘導、席をつめる様にお願いしていた。
例によって遠方からの観客来場もあった。
ロビーでの交流も和気藹々(あいあい)。
後半部には消防法上ぎりぎりの200席の超満員。
ついに、ステージ上にて「満員御礼」の布地が掲げられた。
(裁判の「全面勝訴!」みたいだ、との声も・・・。)
これはもう、記録ではないか。
いっこうに(日本人的には)盛り上がる気配を見せないトリノ五輪中継などを観ているよりもよほど、楽しい。
参加スタッフ氏さえもが「お客さん達と一緒に、観たかった・・・」と振り返るほどであるから、保証していい。

今回、長丁場の通し舞台芝居は無し。作品を見せる事に特化した。
その分さくさくと進行する。

開催回数にちなんで前半、随所で「ゴルゴ13」ごっこを盛り込んでいる。ただし後半はやや薄れ、ゲストの黒豹氏が<自主映画界のヒットマン>的設定を司会者に再確認する一幕も。
アイキャッチ(つなぎ映像)的に所々で、ゴルゴの<目つき>入り目隠しをした男が「マxxク・・」などと毛筆で書くのが笑わせる。


恒例、各所予告編あり。
電丼上映会予告篇は毎回ほのぼのムード、今回は久方ぶりの<天使の羽根>連作シリーズ、「震災のメリークリスマス」がまずは注目作。
・・・で、「ドスレンジャー」本編はいつ観れるの?
「イチモツ」、昭和ゴ0ラ・ガ0ラ映画風でかなり凄そうだけど、今度こそ完成版観れるの?
一等すごいのが本格的公開を間近に控えた、松梨智子監督の新作「映画監督になる方法」。予告篇の様子ではかなりギタギタした松梨流テイストが帰ってきてるようだ。本編が楽しみなり。
<悪魔人間>シリーズ・パンフCMもしっかり掛かってる。もう場内観客バカウケの渦、ツッコミの嵐。

いつも、待たされてじらされるよね・・・楽しみに待ってるよ!

その上映後に見られた舞台の目玉は、新作PRで来場の松梨監督扮する<イチゴちゃん>衣装姿とご存知<悪魔人間>氏(無論予告編はバカウケ!)、のツーショット風景。
すごい。絵になる組み合わせ、とはこの事だ。


休憩ロビー、コウさんのメイド衣装姿も定番となった。今やユニフォームといっていい。
そのロビーにはお客さん達に混じって何やら、大きな赤い塊のような生物?が。
札幌より?お越しのどーも君、じゃなかった<赤犬>さんが・・・
寝てる。
お腹の上に<起こさないでください>の札が。
思わずその前に立ち、眠れ、眠れ、と小声で軽く歌ってしまった。

そして、これまたご存知ごうわく監督が演じてみせる「リアルニxxxドックス・どうぶつのもり」撮影風景。
なんと、なつかしのベンハー・スタイル(それ、ほんとはバイキングなんだけど・・・の声)で登場、これまた芸社イベントでは最近出番が少なかったゴリラ君を撮影。ご丁寧に<もり>も出てくる・・・。面白い。
それにしても。
今回も又、ご存知の・・・<かよ>さんの参加した作品群が実に、多い。
一体、いつ休んでいるんだろう・・・?
くれぐれも体調管理に気を配って、頑張っていただきい。
なお、打ち上げがまれに見る規模の盛会であったことは、言うまでもない。


今回上映作品中、

「リアルニXXXドックス(1)」(3度目。真似したい衝動が!)
「ミサイル三郎」(秘宝館お披露目では生ライブ状態に!)
「チビクロサンボ」(アウトマンラボ上映の必殺<虎>刺客!)
「寿し刑事」(<刑事まつり>に、びっくりどっきりメカが出た!)
「百人戦隊ヒャクレンジャー(1)」(孫悟空も呆然!)

については、以前既に解説している。
ただし、「ミサイル三郎」に関してはあれから<音入れ>により、印象がよりコミカル寄りに変わって、ラストの反応がより大きく、良くなっていた事を明記しておく。

また、高岡晃太郎監督「泣くな!高岡先輩」「恐怖!脳みそゴードン大帝」については、<夢>・<ぐるぐる>・<循環>というキーワード以外に、再度の?解説がきわめて困難な内容のため、これも省略とする。
(なんでよー!の声)
ただしこれら2本も、キメがお見事すぎて大笑いさせられた事を、明記しておく。


更に厄介なのはVJコミックカット氏による<お好みリクエスト>企画、<ショウXンver.2.0>で・・・
場内では株式市況や<せり市>のごとく、かなりの盛り上がりを見せた企画なのだが。
諸事情により殆ど、ここにその内容を書けない。(こんなんばっかだ・・・!の声)
あれだけのリクエスト対象を選択肢ごとに複数、あらかじめ用意するとは大したものだ、とだけ言及しておく。


邪道舞台カラオケ芸人<ヨロ昆布>氏のショーは少し長い感じだが、やけっぱち風べらんめえ調しゃべり、講演設備を利用したおふざけが絵的に面白く、客いじりの旨さは相変わらずプロ。
彼が出てくると野方のホールが新宿コマ劇場化する。三度笠、ひとり旅の唄がよく似合う。

又、おなじみ静止画像の「芸社通信」パートは、米国映画で愚作に付く匿名たる監督呼称<アラン・スミシー>のもじりらしい<亜乱陶氏>名義。
<13>という番号にまつわる映画タイトルの話に花を咲かせる芸社企画者一同。「気に入らないやつ撃つヒットマン呼ぼう」なる物騒な提案も。おいおい!コワいぞ。
「クレーマーもお客さんだからな・・・」という発言には思わずニンマリ。何でもあり、自主上映イベントの本質、裏表をよくわかっている芸社一同。あなどれない曲者揃いなり。

・・・と、あれこれ突き詰めてくるに、今回最も語るべき<初見>作品は・・・3作ある。


1・越坂康史監督「グリーン・デイズ」

女子高生2人が、とある目的で夏休みのヒッチハイクへ。
それを映像学校卒業予定の男女3人組が車で追って撮影取材、というドキュメンタリー想定のVTR劇映画。要するにロードムービー。TV番組にありそうな感じで描かれる。
ヒッチ開始のきっかけ質問、キャメラ預けての室内撮影、状況解説字幕、ナレーション、取材スタンスの反省会、夜中のトラブル、続行有無の相談、とドキュメント撮影時にありがちな様々の展開アラカルトをスタンダードに並べて、スイスイ進行。
したがって驚きには乏しいが、堅実な作りにはおおむね好感。
途中で存在が明らかになるある人物、終盤の登場が棚木監督の某作品を想起。
あの辺は心理説明ナレーション、いらないのでは?
言わなくても主役の2人には(そして観客には)十分伝わっている、と思われる。
<旅の途上にて>字幕、たまたまなんだろうけど、ちょっとうれしかった・・・!微笑ましい。
(ところで前作「できちゃった結婚」のその後は、どうなってるの・・・?気になる。)


2・さとうさん監督「キャメラ」

上映前に司会より「なにぶん未完成なもので・・・画像の交換で3回、黒くなります」旨の説明あり。途中でその通りになったので「あ、ほんとだねー」の声が架け替え中客席にちらほら。

芸社イベント等で毎度おなじみ、<かよ>さん主演のいわゆる、コミカル・アイドル映画。
かつての映画研究会仲間が集まる。
そこへあの頃、海辺・絶壁の事故?で亡くなった映研ヒロインの幽霊が出てくる。妙にやたら明るくはしゃぐ幽霊。
「さあ、私の一番好きなのは誰・・・?」
「ちゃんと答えないと、死ぬよ・・・!」
などと、とんでもない事を言われて脅かされ、戸惑う男性一同。
のんきな冗談をぬかしつつ、大学映研にありがちなパターンの思い出を(先輩達の話に、微苦笑)語らい振り返りつつ、質問への解釈法をあれこれと探っていった一同は・・・。
まあ、小生は中盤で大体察しがついたが。さもありなん。
エピソード群の配列が若干未整理のまま投げ出され、場面進行のメリハリが緩いために、やや冗漫な感じが残るのは惜しい。台詞も一部で聞き取りにくい。撮り方自体は間違ってないのだが・・・。
完成版ではもう少し細部を刈り込んで「アートマン」の様なテンポと自主映画界に対する批評性の冴え、キレを見せて欲しい。(というか、「アートマン」の出来が突出して、良すぎる。)
ラストの顛末ナレーションに、仰天。それは、予想だにしなかった・・・!
待つ、完成版!


3・中村犬蔵監督「メカデンキネコ逆襲」

いわずと知れた、自主CG怪獣映画の人気大作シリーズ。最新作。
ゴXラ・モXラ・キXグXXラ・メカXXラ等の巨大怪獣に相当するモンスター達が、スクリーン狭し!とばかりに日本各地で跳び回り、暴れまわる。(昭和後期の漫画調会話!笑った)
国連と<ご町内>商店街で結成?されている撃退チームがこの苦難に敢然と立ち向かおうとするが、メカロボットの操縦候補者はある理由で、どうもあんまり乗り気でない様子・・・。
劇中の日本人(および地底人?)は皆、猫。額の身元証明文字がユニーク。一部外国人は人間のままなのが可笑しい。唐突にフレンチ・ロマンス風描写が入り又、大笑い。
何故かX宝・X映の垣根すら越えて?トラック野郎猫までニクイ助っ人で登場。
バトルフィールドに<聖地>?が出たのは納得。元祖ゴXラも観光名所に寄って進撃してるし。(注1)
よく見れば隠し味で芸社常連におなじみの名称・用語頻出。くすぐられる。(あっ、はxxくさんの看板が!かよさん、またまた声の出演。)
端から端までネタ充満で楽しめる。ちょっともたれる位・・・。
ここまでやられたら、もう、言うこと無しなり。
又続編やるのかな?


以上。



(注1)「ミラーマンREFLEX」でも同じ<聖地>が、ちらっと出る。
最早定例化しつつあるのだった。
















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  1. 2006/02/13(月) 20:06:49|
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