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シネマ旅の途上にて

自主映画ウォッチャー、アWorkerのブログ。

雲を見上げて、なごむスケバルマン!

やあ、皆さん、こんにちは。

昨日と今日は、非番で休んでます。
去年と同様、この時期ずっと公私多忙で。気の休まる時が無かったのです。やっとのんびりしてます。

去年の正月から春頃にかけて書いていた、芸社過去スレ部分を読んでいました。こんなにいろいろあったんですよね・・・。
こりゃ、とてもベストテンなんて選べないよ!本数が多すぎる。自分で言うのもナンですが・・・。


しっかし、家で昼間観てるの久しぶりだな。時代劇。くつろげる。

テレ東の「暁に斬る!」再放送。今日開始。
西田健の派手な好色坊主と郎党が女(大場久美子がいる)をいたぶり、北大路欣也と山城新吾にたたっ斬られる。自ら放った炎の中で。
<燃えろ!好色寺>の巻。
ああ、なごむ。(なごむドラマかよ!の声)

わかりよすぎるぞ、東海テレビ「新・風のロンド」の文芸記者・小沢真珠を離さないエロな大作家!男の未練だよ、それは・・・って小生は主婦か。
毎日放送「銭湯の娘!」はコミカル親探しモノ、「時間ですよ」そのまんまな世界だ。

千葉テレビ、日テレ版「西遊記2」は教育ママゴン・分数妖怪の巻。観たなあ、この回も初放映で。
塾で分数のできない子供可愛さに、村人達にとんでもないことをしてしまった母妖怪!三蔵法師、それをかばい自ら身代わりに。猪八戒、またも女には弱し・・・。そして奇蹟が。
「走れメロス」を置き換えた話。
悟空の「分数ができなくても、猿は生きてゆける!!」に笑う。
うーん、やっぱりいい。<心>がある。
でも次の放送、3/13まで無いんだよー!うえーん。


では又。 [雲を見上げて、なごむスケバルマン!]の続きを読む
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  1. 2006/02/27(月) 14:36:13|
  2. 時代劇
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スケバルマン大ピンチ、恐怖の半魚人!

主水日記。

まただ。
今朝、2時間掛けて書き上げた文章が・・・
送信途絶で丸ごと消えた!がっくり。
と思ってたら・・・
後からまた、唐突に文面が出てきて、ダブってしまった。あらら。
は、はじめから、タイムスリップだ~!


若干さかのぼる。

2/18(土)の昼下がり、京橋・映画美学校、第一試写室。
<ゆかいなマリモの上映会>。

ゆかいな、と聞けばどれだけ愉快?と気になる。性分なり。
それとケ・マリモ。
2001年、PFF観客賞で異彩?を放った3人組監督の名がプログラムにあるのも気にかかる。(その作品「虫たち」、浅くゆるいジョークの羅列であまり、おもしろくはなかったが。)
前に観た作品もあったが、とりあえず観に行ってみた。
出品監督・スタッフ・観客とも概ね、早大映研・サークル方面関係者が中心、わかりやすい集まりなり。
司会・佐藤いづみ監督。
こちらも「日向ぼこ」でPFF入賞の監督である。


途中、休憩時間にPV2本流れる。
出演、人気インディーズバンド・<HOPE THE>。
(え・・・それがバンド名なの?落ち着かない。何を望むの?)
藤田誠広監督「satellites」「going down」。
地球儀が出たり、女の子が出たり。まあ普通にTV向きのPV。ノリはいい。こういうのは編集でいかに、ノリが出せるか次第だろう。


当然、プログラムのメインは中盤上映、擬似ドキュメンタリー・タッチの姉妹再会劇「日向ぼこ」(2004年、DV,49分)で、サル山の姉妹ぼやきシーンでまたしても、プッと吹き出してしまった。お互い普段細かい話を言わなくても、言いそうな事は大体わかってる姉妹。マリッジ・ブルーだけは想定外だったようだが・・・。
こういう、よく上質に出来た<擬似ドキュメンタリーのフィクション>作品を見せられるとつくづく、じゃあ本式のドキュメンタリーの価値って一体何なの?という永遠の疑問がいやでも湧いてくる。


それ以外の作品。

若水太郎監督「彼女について」は女性と青年のプロポーズを巡る、男女両サイド・ナレーション付き静止画フォト集。
長谷智恵子監督「sizukurage」は淡い線画アニメ、入浴シーンにちょっとどきっとする。
同監督「ヨルノウタ」はCG童話絵本アニメ。
この辺はほぼ、スタンダード。まずまず基準レベルといっていいだろう。


ケ・マリモ(トリオです)監督「Mr.伸び棒 ぼくは妖精 下心じゃないよ」(うそつけ!あの男はひょうきんストーカーにしか見えんぞ!)および「虫たち`97」(PFF出品作より以前に撮られた、別の短い作品。やっぱりギャグ、ユルユル。セールスの女のみ笑える。風呂借りるのに近所の女をナンパして合コンかよ!その前に風呂屋行けよ、って堂々巡りか)は以前観たもの。
小生はどちらかといえば「スケバン刑事」や「必殺仕事人」シリーズの<技>を連想させる「Mr.伸び棒・・・」のほうが好みなのだが。
女の手からビヨヨーン、としなって伸びる杖の先が怪しい男の額にピタッ、と当たる瞬間!
やりたくならない?あれ。
(あんただけだろ!の声)


今回新作?披露は福士織絵監督「殺戮半魚人」。一部字幕付き。
おお、C級SFの世界。いいぞ。わくわくしそう。
白衣のニタニタ笑う男達にさらわれた女性が人体実験のいけにえになり、赤い卵を生まされる。
その卵から生まれて成長した息子は半魚人。母の敵をとりに研究所へ乱入、マッド・サイエンティスト達を血祭りにあげる。

だが・・・美術の安っぽさ、展開のあほらしさでガタッ、と失点。
卵は見るからにピンポン玉、半魚人の頭部はカムバック!サーモンの全身そのまま。実験室と道具は色彩が明るすぎる。せっかくの不気味さが妙にカルい印象になっている。
あげくに料理人(!)にはあっさりと敗退し、では脱力。これでは盛り上がらない。
子どもの奇想そのままのブラック風味には脱帽する。おもしろいにはおもしろいのだが・・・。シネ秘だったら許容範囲かな。「えー!」の大合唱かも。

なお、この「殺戮半魚人」、サイレントとライブ音楽付き、2バージョンが他の作品をはさんで上映されたが、あいにくとライブ音楽調整と画面のテンポがうまく噛み合わず、ややぎくしゃくし、難儀している様子だった。勿体無い。

意欲的だがやや生煮え感も残る、そんなイベントであった。
めげずに新作を出し合い、ライブも再挑戦していただきたい。



以上。




























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  1. 2006/02/26(日) 17:05:11|
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シャケ弁当、旅するスケバルマン!

主水日記。

その昔。80年代初頭前後。

とある焼酎CMに、カムバック・サーモン!の唄が流れていた。
河川をきれいにして鮭(サケ)を戻せ、というCMらしからぬ唄だった。
CMに出ていたのは、石X軍団の若手(当時)俳優・・・だったはず。
なぜ今頃、そんなことを思い出したのか?
それは・・・フッ。

つづく。(またそれかい!の声) [シャケ弁当、旅するスケバルマン!]の続きを読む
  1. 2006/02/26(日) 14:04:01|
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スケバルマン、明日に向かってまっしぐら!

主水日記。


2/23(木)19時半過ぎ。
またも、ニッポン放送ファンタスティックシアターに居た。
<AC部まつり>。

なぜか受付嬢コンビが青いはっぴ姿。
入場料1000円払う。
並んで入場すると、舞台両袖に赤い提灯のミニ櫓(やぐら)が。
機材調整嬢が赤いはっぴ姿。どうやらVJ機器を使うらしい。かなり本格的。
いいのか?ほんとに1000円で・・・。

20時よりスタート。
いやはや、解説不能なほどに中身が濃すぎて、クラクラするイベントだった。
それはもう・・・
あの<AC部>3人組プラス、パワフルゲスト1名のせいなり。

何しろ、例の新宿・東京国際ファンタスティック映画祭、去年の見るからにポップコーンはじけてウキウキ!なデザインを担当された、CGアニメ制作メンバーズ3名が主役である。
立体的かつカラフル、特異なデザイン群。
どこか<平均値>とはズレた躍動感あふれるキャラクター達。
ハイテンポでリズミカルな動き。
豊穣満喫は約束されたようなもの。


当会場イベントではおなじみ、司会のニッポン放送アナウンサー・イイダ氏による<AC部>制作スタジオ(アトリエ、というべきか)取材映像で軽く笑わせる。
映像を観る前だと、解説にピンとこない人もいるだろうが・・・
じきに、意味がわかるのだ。観れば。
制作に使うヒップポップ・デザインは殆ど、同一の?ファッション雑誌がお手本らしい。キャラクター用の「最大公約数」なんだそうだ。
それにしては、出来上がる作品群はヒップポップの<平均値>イメージなどはるかに、越えているのだが!?

新宿ファンタのメイン・プロデューサー、いとうせいこう氏のVTRコメント、「見るからに・・・放送禁止の雰囲気がただよう・・・」(ここ、場内の皆、笑う。)
「ある程度撮り続けると洗練されてくるものだけど、AC部はその後も個性的」「個性的であり続けることは難しい・・・」と、当を得た評価にウンウン、とうなずく。

で、引き続き司会と3人のトーク。一昨日から日替わりで違う企画を入れてやっているそう。「少し慣れてきた」と言う3人。

そしてまず、5本一挙上映。
過去にあちこちで観たものが、一気に出てくる。
既にこの段階でオードブル。

DJやダンサーズの腕が関節全回転!し、宇宙をガXXムっぽいメカが踊る「ユーロボーイズ」。
独自に歪んだ?サッカー漫画キャラ、いきいき活躍、試合の勝ち方にあっけにとられる「ストライガー」。(明白にキャXXン・XXサ、だな。しかし、あそこで弁当食っていいのか?)
山下公園、情無用のヨコハマ刑事に卑怯な空手麻雀男達がからみ、容赦無しの最強?対決を繰り広げて笑わせる「麻雀国家」。(渡哲也、かな?)
エロティックさとハツラツ健康美が同居する、美女武道家修行アニメ「マグマ女王」。(スー・シオミ女史インスパイア?の模様)
勇者、ドラゴン、アルプス?のゲームキャラをインスパイアした「ロイヤルドラゴン」。(一番コロコロコミックの影響、という解説どおりだなあ)
こ、濃い。濃すぎる・・・!何度観ても。

中盤上映は、とある有名漫画家関連ですべての<豚まん>大好き人間達に捧ぐラップ調ソング(歌うはジャズオルガニスト・KANKAWA)に付けられたCGアニメ、「Butamanman」。
(これも、一度観た気がする。)
夜道で黒人ドライバー2人が車を転がしながら、リズミカルに跳ねる。なにわ名物らしく大阪風景入り。
途中に豚まんを愛して食する市民達の姿が、少年マンガのコマ入りで挿入される。おもしろい手法。

なお、この曲に合うミュージック・クリップを、3月15日までニフティの映像プロジェクト、<ネオンリパブリック>にてコンテスト作品募集中とのこと。AC部&DJ KENSEI氏推薦の配信映像を、当所で3月下旬に上映予定。面白い作品が集まりそうな予感。

更にこの夜は、<AC部>トリオ、学生時代のデビューCG作品群も上映。
卒業作品中には<文字>を使うように、という課題条件だったそうだ。
なるほど、それでピンク色の文字だけで色っぽい「キッスはまだはやいわ」が出来たのか。納得。
「オレは雀鬼」も夜の街がネオンの文字だらけ、全体は男臭さ充満、麻雀&暴力劇画調。思いっきり爆発してる。
「燃えろエナジー」も文字入り課題だったそうだけど、トークで語られてる通り、文字は、わずかだなあ。殆ど宇宙空間。

漫画、劇画、お色気、麻雀、空手、格闘技、ヒップポップ、と好きなものを何でも突っ込める自由度が、観ていてたのしい<AC部>作品群。
こうした中でお台場向き?F-1の映像だけ明るくクール。かっこいい、と評判。
勿論同じ技術なんだろうけれど、この派手派手な作品ラインアップ中においてはやや異色作?に見えるのも事実なのだった。


後半は、DJ KENSEI氏その人がゲスト。
AC部のピックアップ・ぶつ切り編集・重ね合わせCG映像とDJの音楽をコラボレーション。両者競演でVJライブ。
照明が廻る。音楽が廻る。
画面が果てしなく廻る。
しかもパワフル、ハイテンジョン。
巡る巡って、ぐーるぐるぐる。
場内は数分間、まるでディスコかクラブのごとき状態に。
ところどころ、さっき観た映像や文字、謎のへんてこキャラ等がいきなりしゃしゃり出て、笑う。
もし今ここがクラブなら、踊ってていいのか、それとも画面に見入ってればいいのか、ちょっと迷うところだろう。
何もかも一気呵成に、まっしぐら。


かくて、ライブ終了時・・・
小生はもうクラクラ、ヨタヨタ、サノヨイヨイでグロッキー、なのだった。
今宵はフルコースに満腹。
こういうパッションの夜は、今年そう何度も無いことだろう・・・。

以上。


付記:

帰りに新宿ファンタのポスターを譲って下さった方、ありがとうございます。
これからもぶっ飛んだ面白い映画を、応援してます!





  1. 2006/02/24(金) 22:47:57|
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ひとすじに無敵の、スケバルマン!

政の日記。


「言葉なんて必要ナシ!面白いものはオモシロイ!」

・・・なんてイベントタイトル見ちまったら、おまいさん、どうする?
じゃ、どんなのか観てやろうじゃあねえか、と思わないかい?
実際、そういう内容だったんだよ、あれは。

2/9(木)と2/16(木)。
ちょっくら行ってみたんだ。
ニッポン放送ファンタスティックシアター。
<ドイツ発セリフのない映像世界 Short or German?>。

去年と今年、<日本におけるドイツ>とかいう国際文化交流企画、あちこちでやっててな。京橋のフィルムセンタ-でも昔のドイツ・オーストリア映画特集上映してるんだ。
これもその一環。

ニッポン放送のシアターでは、ドイツで夏の短編映画祭に集まった作品からセレクトした、殆どセリフなしのやつばっかし特集上映、って寸法だ。
音声や音響は入ってるから厳密にはサイレントじゃないのが多いけどな。字幕抜きでも十分わかるのが選ばれてる。

その<ワイターシュタット映画祭>、スライドで説明してくれてたよ。
ドイツだけじゃなくアメリカ、ベルギー、スコットランド、ハンガリー、とにかくあちこちの国から作品持ってくるんだ。
真夏の林の中にテント張って泊り込みなんだってさ。見る人も出す人も。昼間はテント内、夜は星空の野外設営スクリーンで上映会。
オツなもんじゃねえか。行ってみたくならないか?旅費大変だけどさ。

今回は一週目に3本、ソフトのトラブルで上映中止になったけどな。
2週連続で観に行ったらダブってたのもあったけど。
結果的に12本分、観れた。
シンプルでけっこう面白いのが一杯だぜ、このプログラム。


「FALLBEISPIEL」・・・白い床に野菜が、クギが、米粒が、鶏肉が、卵が、とにかくいろんなものが、バラバラと落ちてくる。その落ちる音が編集の妙でリズミカルに<楽器化>する。ただそれだけ。
4分間の実験映画。ピーター・シュルテ監督、冴えてる。
カットつなぎが映画を作る、という素晴らしきお手本。

「Carnivorous」・・・CGアニメ。ハエを取る食虫植物、上の方の枝葉がエサを皆、獲っちゃうんで下の枝葉が反乱を・・・。結局自滅。いとあわれなり、弱肉強食。

「The Return of Peg Leg PetePete」・・・スコットランド作品。
義手義足の元大海賊キャプテン、今や職安へ通う日々。船は欲しいと夢見るが金は無し。紹介されるバイト先では毎回トラブル、失敗ばかり。やがて・・・。
ちと哀れな眺めだが、周囲の人の腕が飛ぶシーンに、吹き出す。

「Like,You,See」・・・カラーアニメ。バーで呑んだくれる男、ウエイトレスの注ぐ赤ワインにたちまちへべれけ、サノヨイヨイ、女体のくにゃくにゃした幻を見る。ちょっと目が回りそう。

「Instrhumans」・・・「FALLBEISPIEL」と同じピーター・シュルテ監督、ほぼ同じ手法。こちらは数多くの人間の口が出す、パクパクいう唇の音をつないだだけ。それで<曲>めいたリズムが生まれる。

「Ego Sum Alpha Et Omega」・・・白黒漫画アニメ。素っ裸につるつる頭の男。なんとなく道を行くとスーツ、かばん、コートなどを次々にゲット、やがて周囲に住宅地が生え始め、家族と犬と車が現れ、通勤先のビルが仕事するごとに成長する。
日常を不思議世界化してるのがユニーク。

「Biyik」・・・トルコ・ロケ。
男女とも全員に口ひげの映えている国。ある日、勤め人の男が何故か、ひげを失くす。たちまち家族に気味悪がられ、社会生活からもはじきだされてしまった男。クサって盗み食いをしているときに、とあるCFディレクターに拾われ・・・。
結構泣かせるドラマ。今回これが一番好き。

「Fire」・・・ラブ、セックス。燃え上がる男女の三角関係。燃え上がりすぎ。その先はいわずもがな。

「Lebensgeister」・・・水中シーン多し。最初「ジョーズ」かと思った。
海岸で遊ぶ水着の女に2人の男。男の一人がボールを拾いに沖まで泳いで、溺れかける。ブクブクブク!観ていてほんまに溺れてないか?とハラハラ。
で、戻った男は置いてかれたのだった。切ないなー。

「Saitenhiebe」・・・又してもピーター・シュルテ監督!
今度は1本のアコースティックギターから様々な音を拾ってつなぐ、2分半。まるで学生会館の部室棟で演奏練習の音を集めたような。

「Dragon Slayer」・・・CGアニメ。
ドラゴン退治で鳴らした勇敢な戦士。が、ある日子どものドラゴンに会って方向転換。ほのぼの童話。

「Maestro」・・・ハンガリーのCGアニメ。
いかにも歌手らしき鳥のマエストロ、服着せてメーキャップする召使いは楽屋の壁から伸びるマジックハンド。ン?
なんだ、ハト時計か・・・。終わり。


・・・てなもんよ。
なかなか良さそうだろ?
特集タイトルの筋、一本ちゃんと通ってる。

おっと、「八丁堀の七人」チェックしなきゃな。
じゃ、又な!





  1. 2006/02/21(火) 23:44:59|
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君はなぜ戦い続ける、スケバルマン!

主水日記。

前回は思わぬアホをさらしてしまったが。
小生の活動は着実に続いていた。
決して連日、ただ安らかに冬眠していたわけではなかった。
(クマかい!の声)


5日(日)には例年通り、ヨコハマ映画祭に行っている。

ここに書くべきかどうか、実はずっと悩んでいたのだが、意を決して書き記す。

今年は、ある<異変>を察知させられた。
目立って気にかかったのは・・・

1・恒例の審査員挨拶での各氏の会話。
各所の<年間ベストテン>集計に関する様々な問題点が指摘されていた。

「(某誌より)今年からは公平性を書くので、出演作のある人はベストテン投票を遠慮してくれ、と言われた・・・」
「こちらでは自分の出た作品からも入れないと、ベストテンが選べないので入れて、決めた」
「でも結局、今年はこちらでも受賞結果、あまり変わらなかったね?」
・・・等、ぼやく人の多かったこと。

そういえば、どこのコンクールでも「バッチギ!」と「ALWAYS三丁目の夕日」に賞がかなり集中している。
「タッチ」「メゾン・ド・ヒミコ」や「空中庭園」は多少、ばらけてるけど。

この日上映された「いつか読書する日」は地方公開がまばらなので、観ている人が少ないのだろう。ヨコハマ映画祭が評価したのは良い事。

緒方明監督といえば「独立少年合唱団」を60年代<社会革命挫折>青春譚にしてしまい、お台場メディアージュの上品おばあちゃん客達を引かせ怒らせて帰したのだが(当たり前だよ!普通ウィーンみたいなの期待するジャン!)、さすがに今回は人物ドカーン!などは一切無かった。
坂道の多い地方都市で、中年男女の静かに再燃する恋心、それを見守る壮年女性小説家、その認知症気味の夫。
田中裕子の牛乳配達員(兼・スーパー店員)と岸辺一徳の役所職員がなかなか直接出会わず、やきもきさせられる。
虐待されている近所の万引き少年、全てがすさんでいて、哀れになってくる。
スーパー店長と某女性店員のシーンは「どうしようもねえなあ・・・」と呆れる。
一見けだるい、だらだらと続く日常の延長なのだが、時折の事件発生でさざ波が立ち、それらの連なりからに終盤一気にスライディングしてゆく手並みが、お見事。
できれば、もっとハッピーエンドだったら、というのはいささか欲張りだろうか?

横綱級・社会派学ラン青春映画「バッチギ!」については、既にあちこちで語り尽くされていることだろう。
良くも悪くも、これがわれわれ人類の生きている<世界>の縮図、である。
深く痛ましき対立・抗争状況なのだが、随所で身もふたも無い<男性的>なユーモアが救いになっている。<アンコ・・・>には笑ったし、赤電話のシーンにはあっけにとられた。
ほんとうは、まず強烈さが光ってる番長兄さん役の人に、演技賞をさしあげたいんだけど・・・。誰かあげてよ!

(もう一本の上映作「運命じゃない人」については、既述の通り、詳細をあえて書かない。いきなり観て楽しむべし!)


ベストテン選出をめぐる諸問題については「映画芸術」最新号に詳しく出ているので、論戦はとりあえずそちらの皆様にお任せするとして・・・。

多数派のべストテン、というものをあまり信用していない、自分にとってのそれがあるだけだ、と公言する人達も居るのは確かだし。
実際、どこまで客観的な作品評価って、可能なのだろうか?
普段邦画をぜんぜん観ない、業界にかかわらない人たちだけを抽出して10本以上、見せる・・なんてことが可能か、有効か?
そもそも、観客なり、関係者なりがそれぞれの形で何らかの<映画>にこだわり、かかわっているからこその<お楽しみ>(だけでもないか・・・問題作含まれるし)として、その年のベストテンがあるのではないか?
もう、考えれば考えるほど余計にわからなくなり、きりがないので、ここでは止める。疲れてくる。


2・表彰式のとき、前方の席・通路にデジカメ、携帯写真撮影のファンが殺到、一部ゲストにややナーバスそうな?様子が浮かんだこと。
そのためか、式の途中で関係者から「式の間は後ろの席に戻って観てください!」「前方の通路を空けてください!」等の<注意>が入ってしまったこと。

大会終了時挨拶にても「写真撮るだけじゃなくて、映画も観ていってください!」とのコメントがあった。
(勿論、こちらはそれがメインではるばる来てるんですが・・・。)

例年以上の大入り状況からそうなったのだが、客席の小生は正直、後味が悪かった。去年はなごやかな雰囲気で終わったのに・・・。
最早、写真無断流用禁止の御願い、だけではすまなくなってきたようだ。マナーの問題である。
こういうことはデジカメ・携帯を売っている所では、売れればお構い無し、なのだろうか。
相互に気持ちよく楽しい撮影、って無理なの?と悩んでしまった。


3・フランス映画祭の会場がだしぬけに、横浜・みなとみらいから六本木に移されたこと。
しかも6月だった時期が3月に繰り上がっていたこと。

市に予算の余裕が無いので、その場合は会場を六本木へ移転、という話は前々からあったそうだが、フランス映画の委員会は横浜市・関係者への事前連絡無しに、いきなりプログラムを発表した、というのだ・・・・。

帰ってから地方新聞記事のサイトで知り、仰天した。
これがもし本当ならば、長年開催に協力してきた人々や、横浜寄りの映画ファンに失礼ではないか。事前のおことわりを入れるべきだったのでは・・・。
小生としてはむしろ六本木のほうが地理的には近いが、今からでは時間的にもう予定が殆ど取れない。がっかりである。
予算だけ六本木方面から出して、会場は横浜で、ってわけには、いかないのだろうか?あっちのほうが肩が凝らずに観れるんだけど・・・。


2つの映画祭、映画は東京だけのものじゃない!からこそ、ずっと存在意義があったはずなのだ。
早くも来年が、心配になってきた。
取り越し苦労であってくれれば、いいのだが・・・と祈る。


以上。



付記:

今回は一映画イベントファンとして、あえて苦言を呈させていただきました。
楽しみでなければ、多くの熱心なファンにとっての<祭>じゃないよ!と。
いい映画を味わって観る、という<心>を皆さんに無くさないでほしいから・・・。
なお、会場係員の皆様は全体的には観客に大変、親切な対応をされていた事を付け加えておきます。

では又。

  1. 2006/02/21(火) 22:37:23|
  2. 劇場用映画
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スケバルマンVS闇の帝王!

主水日記。


あまりにも公私共に多忙すぎて、身体に反動が来た。
ああ、昨夜は録画セットもせずにぐっすりと・・・寝過ごしてしまった。睡魔という名の帝王に負けた・・・。
フジ系深夜の「100人目の馬鹿」再放送をチェックしそこねた事には大いなる後悔が残っている。
せっかく、トリウッドの名付け親、と伝えられる関根勤氏の番組だというのに・・・。無念。
「アタマイザー5」や「ヒャクレンジャー」が出たはずだが、視聴者のウケはどうだったのかな?
面白さは保証します!ということで。

(かよさんの声とロボの「まー!」発音、脳内エコー)


以上。
  1. 2006/02/21(火) 21:03:43|
  2. インディーズムービー
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スケバルマンVSヤヌスの鏡!

主水日記。


先週、やっと「ミラーマンREFLEX」を観た。
公開終了寸前だった。

何を隠そう、元のフジTV系ヒーロードラマ、70年代にリアルタイムで観ていた。
放映時間が柴俊夫(のち「西部警察PART3」「必殺仕事人・激闘篇」他レギュラー)主演の日テレ系「シルバー仮面」と重なっていて、家庭用ビデオ録画など存在しない時代だったから、毎週どちらを観るのかでかなり悩んだ記憶がある。
まさか35年も経って、CGとVTRで新作が出ようとは・・・!

TVシリーズは異次元侵略者・インベーダーのダークでクールなイメージ、エネルギーが切れると主役の体内爆弾が、とか、飛行戦艦ジャンボ・フェニックスとか、博士の「われわれには科学が在る!」が印象的な異次元SFだったが・・・


PFF出身、平成「ウルトラ」シリーズ常連、小中和哉監督の今回は設定を一新。
ズバリ、オカルト和風味。
TVシリーズのイメージとはやや違うのだが、これはこれでなかなか惹かれる?設定。

元・自衛隊ライダー・G4氏が主人公役。元傭兵の深夜短波ラジオDJ。
変身に用いられる鏡が丸い。ヤマト古墳仕様。
男の兄(俳優は初代・ミラーマン役!)の伝言に従い、その娘である助手の少女(出したがるんだよね、円谷プロは・・・)を守りつつ、<神の降臨>術をめぐり敵対する謎の人物達と戦う。
少女が夜道で鏡を掲げ、彼は緑色の光線から成る輪をくぐり西洋風の鎧武者姿に変身、剣と刃物(ブーメラン式)で戦う。巨大化も可能。
単独でも変身は可能だが、身体に負担がかかってしまう。ちょっと不便そう。
夜のシーンが多く、都市部に潜む<闇>の危なげな魅力はしっかりと表現されている。これは正解。

女性考古学者による古代文字暗号解読。ライダークウガもそうだった。
上司の博士、台詞回しがどうも・・・。(「キャバレー日記」の頃から変わらない人だ。)
発する特定の言葉自体がパワーを持つという<言霊>(ことだま)、死者の暫定的<再生>、不老不死術、神が降臨(!)する祈祷、などなど、オカルト色がかなり強くなった。降臨術の増幅設備などは多少SF寄りだが。

「これ、特撮ヒーローじゃねえじゃん!」とつぶやく観客も。
いや、オカルトドラマも、半分は特撮ドラマなんだけど・・・。
そう考えるとこれは、近年やや供給飽和状態の和製ホラードラマを、別な方角からアプローチしてみたもの、と、とらえるのが妥当かもしれない。「ウルトラQ」にも近い世界だし。
小生、「必殺」めいた画面には結構、好感を持った。
その一方で、登場する巨大怪獣は旧作のデザインを踏襲していて、ほくそ笑む。セールスをしやすいからだろうか?

そして、またしても新宿、お台場、秋葉原が登場。今や渋谷と並んでファンタジー・バトルの<聖地>、なのだった。
このパターン、当分続きそうだな。

で、長さでいえば、この約2時間の劇場版ドラマ、一時間SPを2本つないだ、という印象。
<前篇・彷徨>と<後篇・降臨>みたいに見出しで区切ってみたらどうか?と。
ある人物ががらりと、変わって出てきますから。儲け役はこの人かも?


以上。









  1. 2006/02/19(日) 16:38:03|
  2. 特撮
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スケバルマンVSホームラン王!

鉄の日記。

「BIG-1 王貞治物語」観に行ったぜ。
吉田喜重監督の特集、アンコール上映でさ。
「戒厳令」「エロス+虐殺」「人間の約束」「鏡の女たち」みたいな生真面目そのものの作品群に混じって、このドキュメンタリーがあったんだ・・・すごくないかい?

いや、おそれいったね。もう超満員だ。補助椅子や座布団が出てたよ。
どうやら、これだけが今までDVD化されてなくて、めったにかからないせいらしい。野球ファンよりそっち目当てのお客さんが多かったな。
さすがに古いフィルムでピンク色ががってたがね。

77年頃の映像記録だって。
ほら、巨人時代に756号ホームランかっとばしてハンク・アーロンの記録、越えた頃のだよ。
あれをいろんな角度からとらえなおして見よう、って趣向。

自宅から車で出勤中に、運転してる王選手にもうインタビューしてる。
9月3日のその朝、周囲の応援を見てどんな感じがしたか?とかね。
通り道の国鉄(のちのJR)工場の人たちが手を振ってたシーンの再現までやってる。海外のTVにそういうのよくあるよな。
試合や客席の表情、TVのお祝い会見、結婚記者会見。
王のご両親やお兄さん(白衣の医師)にもインタビュー。
中国との往復移住に震災に東京大空襲に、とお父さん随分苦労してるよね。子供達の将来にも心を砕いたんだろう。

打たれたスワローズの鈴木投手にも、故郷へインタビューに行ってる。
読売の制作なのによくシーンOK出たよな・・・。
協力団体の中に<週刊少年ジャンプ>が。よくタイアップで野球漫画出してたからな。
「侍ジャイアンツ」とか「アストロ球団」とか。俺達年代の男の子はあれや「巨人の星」でなじみがあったから。後、お菓子のCMで。
公開は東映で。吉田監督は松竹出身なんだけど。ヌーベルヴァーグ組だから出てった頃の仕事かな。

「それを打つのは、4000分の一秒の世界」「正に、幻のホームランだった・・・」「われわれはそれを見ては、いけなかったのではないか?」なんて具合で竹脇無我の文学的ナレーションが入るんだ。
聞いててちょっとオーバーな感じもしたけどな。
でもあの説明で、プロのホームランってどんなに物理的・確率的に打ちにくいもんなのか、よくわかったよ。すごい打者だったんだな。
一番印象的なのは、鏡の前で王が黙々と素振りしてるシーン。
静かに訴える肉体、とはこのことよ。シビレるぜ。これぞプロ。

涙は、引退の時までとっておきます、という夫人コメント紹介。
記録更新を続けるプロの苦労を一番わかってるのは多分、夫人とご両親なのだろう・・・。

それにしても。みんな若いなー。
後ろ向きで写ってる吉田監督は派手な長髪でトレンチコート着てるし、長島もナベツネも黒髪。
スポーツとは別な意味でも、貴重な記録だったな。

「こんなにすごい人だったんだ・・・」って、ロビーでも20代男女が身を震わせてたぜ。今はホークスの監督だからな。それが彼らに伝わっただけでも、撮っといた意味はあったよ。
吉田監督。えらいぞ。


以上。



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  1. 2006/02/16(木) 00:00:55|
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スケバルマンVSお京のビー玉モンスター!

主水日記。


本来ならば2/5(日)の<ヨコハマ映画祭>について先に言及すべき所なれど、これに関しては各所にてこの時期盛んな、いわゆる<ベストテン集計>、その他に関するいくつかの問題点に触れる必要があり、一気には書けない。
したがって記述の順序を多少、前後させていただくことにする。(いつもじゃん!の声)



ひとことでいえば、2/11(土曜・祝日)の通称<芸社本祭13>は・・・

常連スタッフ・マエダ氏の司会とコメンテーター・黒豹氏のリラックスしたトークに運ばれながら客席の興奮と大受け、爆笑の渦、大成功のうちに4時間半強のイベントを終わった。
(あの状況下では、越坂監督の真面目ドラマ風な新作がむしろ、異色に見える・・・!)

野方区民ホール、開催中に空席が次々と埋まり、スタッフが場内誘導、席をつめる様にお願いしていた。
例によって遠方からの観客来場もあった。
ロビーでの交流も和気藹々(あいあい)。
後半部には消防法上ぎりぎりの200席の超満員。
ついに、ステージ上にて「満員御礼」の布地が掲げられた。
(裁判の「全面勝訴!」みたいだ、との声も・・・。)
これはもう、記録ではないか。
いっこうに(日本人的には)盛り上がる気配を見せないトリノ五輪中継などを観ているよりもよほど、楽しい。
参加スタッフ氏さえもが「お客さん達と一緒に、観たかった・・・」と振り返るほどであるから、保証していい。

今回、長丁場の通し舞台芝居は無し。作品を見せる事に特化した。
その分さくさくと進行する。

開催回数にちなんで前半、随所で「ゴルゴ13」ごっこを盛り込んでいる。ただし後半はやや薄れ、ゲストの黒豹氏が<自主映画界のヒットマン>的設定を司会者に再確認する一幕も。
アイキャッチ(つなぎ映像)的に所々で、ゴルゴの<目つき>入り目隠しをした男が「マxxク・・」などと毛筆で書くのが笑わせる。


恒例、各所予告編あり。
電丼上映会予告篇は毎回ほのぼのムード、今回は久方ぶりの<天使の羽根>連作シリーズ、「震災のメリークリスマス」がまずは注目作。
・・・で、「ドスレンジャー」本編はいつ観れるの?
「イチモツ」、昭和ゴ0ラ・ガ0ラ映画風でかなり凄そうだけど、今度こそ完成版観れるの?
一等すごいのが本格的公開を間近に控えた、松梨智子監督の新作「映画監督になる方法」。予告篇の様子ではかなりギタギタした松梨流テイストが帰ってきてるようだ。本編が楽しみなり。
<悪魔人間>シリーズ・パンフCMもしっかり掛かってる。もう場内観客バカウケの渦、ツッコミの嵐。

いつも、待たされてじらされるよね・・・楽しみに待ってるよ!

その上映後に見られた舞台の目玉は、新作PRで来場の松梨監督扮する<イチゴちゃん>衣装姿とご存知<悪魔人間>氏(無論予告編はバカウケ!)、のツーショット風景。
すごい。絵になる組み合わせ、とはこの事だ。


休憩ロビー、コウさんのメイド衣装姿も定番となった。今やユニフォームといっていい。
そのロビーにはお客さん達に混じって何やら、大きな赤い塊のような生物?が。
札幌より?お越しのどーも君、じゃなかった<赤犬>さんが・・・
寝てる。
お腹の上に<起こさないでください>の札が。
思わずその前に立ち、眠れ、眠れ、と小声で軽く歌ってしまった。

そして、これまたご存知ごうわく監督が演じてみせる「リアルニxxxドックス・どうぶつのもり」撮影風景。
なんと、なつかしのベンハー・スタイル(それ、ほんとはバイキングなんだけど・・・の声)で登場、これまた芸社イベントでは最近出番が少なかったゴリラ君を撮影。ご丁寧に<もり>も出てくる・・・。面白い。
それにしても。
今回も又、ご存知の・・・<かよ>さんの参加した作品群が実に、多い。
一体、いつ休んでいるんだろう・・・?
くれぐれも体調管理に気を配って、頑張っていただきい。
なお、打ち上げがまれに見る規模の盛会であったことは、言うまでもない。


今回上映作品中、

「リアルニXXXドックス(1)」(3度目。真似したい衝動が!)
「ミサイル三郎」(秘宝館お披露目では生ライブ状態に!)
「チビクロサンボ」(アウトマンラボ上映の必殺<虎>刺客!)
「寿し刑事」(<刑事まつり>に、びっくりどっきりメカが出た!)
「百人戦隊ヒャクレンジャー(1)」(孫悟空も呆然!)

については、以前既に解説している。
ただし、「ミサイル三郎」に関してはあれから<音入れ>により、印象がよりコミカル寄りに変わって、ラストの反応がより大きく、良くなっていた事を明記しておく。

また、高岡晃太郎監督「泣くな!高岡先輩」「恐怖!脳みそゴードン大帝」については、<夢>・<ぐるぐる>・<循環>というキーワード以外に、再度の?解説がきわめて困難な内容のため、これも省略とする。
(なんでよー!の声)
ただしこれら2本も、キメがお見事すぎて大笑いさせられた事を、明記しておく。


更に厄介なのはVJコミックカット氏による<お好みリクエスト>企画、<ショウXンver.2.0>で・・・
場内では株式市況や<せり市>のごとく、かなりの盛り上がりを見せた企画なのだが。
諸事情により殆ど、ここにその内容を書けない。(こんなんばっかだ・・・!の声)
あれだけのリクエスト対象を選択肢ごとに複数、あらかじめ用意するとは大したものだ、とだけ言及しておく。


邪道舞台カラオケ芸人<ヨロ昆布>氏のショーは少し長い感じだが、やけっぱち風べらんめえ調しゃべり、講演設備を利用したおふざけが絵的に面白く、客いじりの旨さは相変わらずプロ。
彼が出てくると野方のホールが新宿コマ劇場化する。三度笠、ひとり旅の唄がよく似合う。

又、おなじみ静止画像の「芸社通信」パートは、米国映画で愚作に付く匿名たる監督呼称<アラン・スミシー>のもじりらしい<亜乱陶氏>名義。
<13>という番号にまつわる映画タイトルの話に花を咲かせる芸社企画者一同。「気に入らないやつ撃つヒットマン呼ぼう」なる物騒な提案も。おいおい!コワいぞ。
「クレーマーもお客さんだからな・・・」という発言には思わずニンマリ。何でもあり、自主上映イベントの本質、裏表をよくわかっている芸社一同。あなどれない曲者揃いなり。

・・・と、あれこれ突き詰めてくるに、今回最も語るべき<初見>作品は・・・3作ある。


1・越坂康史監督「グリーン・デイズ」

女子高生2人が、とある目的で夏休みのヒッチハイクへ。
それを映像学校卒業予定の男女3人組が車で追って撮影取材、というドキュメンタリー想定のVTR劇映画。要するにロードムービー。TV番組にありそうな感じで描かれる。
ヒッチ開始のきっかけ質問、キャメラ預けての室内撮影、状況解説字幕、ナレーション、取材スタンスの反省会、夜中のトラブル、続行有無の相談、とドキュメント撮影時にありがちな様々の展開アラカルトをスタンダードに並べて、スイスイ進行。
したがって驚きには乏しいが、堅実な作りにはおおむね好感。
途中で存在が明らかになるある人物、終盤の登場が棚木監督の某作品を想起。
あの辺は心理説明ナレーション、いらないのでは?
言わなくても主役の2人には(そして観客には)十分伝わっている、と思われる。
<旅の途上にて>字幕、たまたまなんだろうけど、ちょっとうれしかった・・・!微笑ましい。
(ところで前作「できちゃった結婚」のその後は、どうなってるの・・・?気になる。)


2・さとうさん監督「キャメラ」

上映前に司会より「なにぶん未完成なもので・・・画像の交換で3回、黒くなります」旨の説明あり。途中でその通りになったので「あ、ほんとだねー」の声が架け替え中客席にちらほら。

芸社イベント等で毎度おなじみ、<かよ>さん主演のいわゆる、コミカル・アイドル映画。
かつての映画研究会仲間が集まる。
そこへあの頃、海辺・絶壁の事故?で亡くなった映研ヒロインの幽霊が出てくる。妙にやたら明るくはしゃぐ幽霊。
「さあ、私の一番好きなのは誰・・・?」
「ちゃんと答えないと、死ぬよ・・・!」
などと、とんでもない事を言われて脅かされ、戸惑う男性一同。
のんきな冗談をぬかしつつ、大学映研にありがちなパターンの思い出を(先輩達の話に、微苦笑)語らい振り返りつつ、質問への解釈法をあれこれと探っていった一同は・・・。
まあ、小生は中盤で大体察しがついたが。さもありなん。
エピソード群の配列が若干未整理のまま投げ出され、場面進行のメリハリが緩いために、やや冗漫な感じが残るのは惜しい。台詞も一部で聞き取りにくい。撮り方自体は間違ってないのだが・・・。
完成版ではもう少し細部を刈り込んで「アートマン」の様なテンポと自主映画界に対する批評性の冴え、キレを見せて欲しい。(というか、「アートマン」の出来が突出して、良すぎる。)
ラストの顛末ナレーションに、仰天。それは、予想だにしなかった・・・!
待つ、完成版!


3・中村犬蔵監督「メカデンキネコ逆襲」

いわずと知れた、自主CG怪獣映画の人気大作シリーズ。最新作。
ゴXラ・モXラ・キXグXXラ・メカXXラ等の巨大怪獣に相当するモンスター達が、スクリーン狭し!とばかりに日本各地で跳び回り、暴れまわる。(昭和後期の漫画調会話!笑った)
国連と<ご町内>商店街で結成?されている撃退チームがこの苦難に敢然と立ち向かおうとするが、メカロボットの操縦候補者はある理由で、どうもあんまり乗り気でない様子・・・。
劇中の日本人(および地底人?)は皆、猫。額の身元証明文字がユニーク。一部外国人は人間のままなのが可笑しい。唐突にフレンチ・ロマンス風描写が入り又、大笑い。
何故かX宝・X映の垣根すら越えて?トラック野郎猫までニクイ助っ人で登場。
バトルフィールドに<聖地>?が出たのは納得。元祖ゴXラも観光名所に寄って進撃してるし。(注1)
よく見れば隠し味で芸社常連におなじみの名称・用語頻出。くすぐられる。(あっ、はxxくさんの看板が!かよさん、またまた声の出演。)
端から端までネタ充満で楽しめる。ちょっともたれる位・・・。
ここまでやられたら、もう、言うこと無しなり。
又続編やるのかな?


以上。



(注1)「ミラーマンREFLEX」でも同じ<聖地>が、ちらっと出る。
最早定例化しつつあるのだった。
















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  1. 2006/02/13(月) 20:06:49|
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いざ行け、戦えスケバルマンA(エース)!

特捜メンバー・ジェイの報告。

何ということだ。この私としたことが・・・。

新番組「仮面ライダーカブト」第2話を観損ねた!
しかし、1・3話はしっかと見届けたから、状況設定は概ね見えたぞ。

冒頭でいきなり、渋谷を宇宙からの隕石が直撃、一帯は壊滅、立ち入り禁止区域に。そして7年後の世界、という設定。
どうやら隕石の影響でワームと呼ばれる怪人生物たちが大繁殖し、人間社会に紛れ込み、通り魔的な悪さをしている様子。
出合ったり殺したりした人間の姿を借りて、そっくりに化けて記憶もコピーして逃亡。ルパン3世も真っ青の早業だ。同じ顔の奴が並ぶと「どっちを撃つんだ!?」となる。(3話では<ITセレブ男>を狙う女、元・デカレンジャーピンクが・・・。)

<ゼクト>と呼ばれる怪人退治専門組織があって、警察とも裏でつながっている模様。その割りに連絡・連携がなってなくてドタバタなのだが。どうも組織自体の認知度がまだ低いらしい・・・。

アリコマンドみたいなマスクした黒い制服の掃討部隊が出動。
ネクサスのナイトレイダーのごとくワーム怪人を取り囲み、バババババキューン!と一斉攻撃するが、逆にボコボコやられて戦死者続出、歯が立たない。
しかも怪人の周囲に一般市民が居ようが、お構い無しに発砲。無茶。
ショッカー配下軍団みたいに見えてしまい、気の毒だ。一応ええもんなのに・・・。

で、業を煮やしたゼクト・チームは強化新兵器、ライダーシステムの投入に踏み切ったというわけだ。赤いカブトムシ型のバックルを腰のベルトに装着、変身。メタルヒーロー式で2段階変身可能。
マスクはライダー・ストロンガーに似ている。
デザイン的に新味はやや薄いが、見た目は丈夫でパワーはありそうだ。


はっきりいって今回、主役青年2人の性格がどうもあまり好きになれない。

片や、7年前に友人たちを失ったらしき、鬱屈を抱えて育ったスーツ青年、加賀美。
組織・ゼクトで使い走りにされ、肝心なときに限っていつもあたふた、ドジを踏み、仕事仲間のきっつい女メンバーにひっぱたかれてるヤサ男。
一度は自ら上司に志願して<緊急ライダー変身>しようとするが、カブトムシ型バックルが彼でなく元々変身候補だった?もう一人のベルトへ飛んでいってしまった。バックルに<選ばれなかった>のだ・・・。
おいしところはいつも、そのバックルに<選ばれた>喧嘩仲間(兼相棒)に持っていかれたり、カバーされたりしてる。結局毎回彼のバックアップと騒動の尻拭いの日々・・・。
なんだか観ていて気の毒になってくる。力なき正義の典型。

片や、そのバックルに<変身>装着者第一候補に認められた男、天道。
身体鍛錬を欠かさぬ体育系。
表通りで運んでいた豆腐入りのボウルを宙に投げ、ひったくり男を手刀・足蹴にて倒し、ボウルをキャッチ、財布を持ち主に蹴り返す。運動神経は抜群。某局スポーツ対決番組に出れそう。
家も立派でアンティーク。暮らし向きはいい様だ。
料理が得意で食通で鯖(サバ)が好きで妹思い、までは良かったが。
「おばあちゃんの遺言どおりだ」「天命は俺を待っていた!」「俺こそが世界を救う!」「世界の中心は俺だ!」などど日頃より俺節ほざいてる。
いかにも自信満々、知恵はよく回るが徹底的にマイペース、自己中心的な無責任野郎。
他人(妹と料理人以外の)に対する配慮や思いやりに著しく欠ける。これでは相棒も周囲の知人達もクサる。
自分のバイク・タイヤが傷んでいるのを一般市民少女に指摘されてる始末。マシンにも愛情薄くないか?(しかもバイク一台、ゼクトからかっぱらってるし。)

2人とも所属組織の内情・全体像はよく知らない様子。これからだんだん明らかになるんだろう、ブレイドのときみたいに。
しかし大丈夫なんだろうか、1年間このゼクト凸凹コンビで・・・?。およそ考えられる限りの、最悪コンビではないか!
今後ぶつかり合いながらも名コンビ、に成長してゆくことを希望する。
でないと、きわめて・・・心もとない。



マジレンジャー、無事最終回まで完了。
世界破滅を狙うラスボス、真っ赤になって大暴走。
でもインフェルシアの支持者減って離反・改心組続出。よほど人望が無かったのか。今回は初期幹部復活無し。
魔法使いファミリー&中堅師匠方、素顔で大集合。猫とあと一人だけ違うけど。スフィンクスの素顔もできれば見たかった。
終盤、まさかマジブルーと先生が・・・・・するなんて!
ああ、そこまでは読めなかった。
劇場版だけに出ていた大魔女様も、しっかり登場。実質的にトリ。
ラストの修行衣、あの中では目立つね。
1年間おつかれさまでした。
さあ、出でませ、ボウケンジャーよ!


ウルトラマンマックス、さらに意欲的に進む。

なんと、旧作「ウルトラQ」ロケ中に洞窟でキャスト・スタッフが垣間見た?地底怪獣が今頃地上に現れ、番組でレギュラーだった元・万城目(佐原健二氏)や元・一平氏が元・ユリ子(勿論今はDASH科学者)と怪獣現象を解説、という回も。
そこまで新作で<発掘>するとは・・・。しかし、今の子供が興味を持ってくれたらそれもいいかもな、と。

初期怪獣再登場(元・イデ隊員も再登場!)に続きまたしても、宇宙工作員来襲。
アンドロイド・エリーを拉致、データ侵入・ハッカーしDASH防衛機能をストップ、ミサイル基地をぶつけようと企む。
DASH基地ってこんな弱点があったとは。結局、エリーでもってたのね・・・。
コバ隊員とは人間とロボットの違いを越えて、見舞いまで持参するいい仲?の名コンビぶり。もしや最終回では、まさか・・・?

そしてついに今、真打・バルタン星人が前後編で登場。演出も初代バルタンから劇場版コスモスの子供バルタンまで作ってる飯島敏宏監督氏が再登板だ。(あいつ、まだ地球人とメル友なのかな・・・?の声)

今回は巻貝形UFOに乗ってきたミニミニ・穏健派バルタンが地球では女の子に変身(ハリーポッターみたいにホウキに乗る)、漁村の男の子と交流しつつ地球攻撃派バルタンの目を掠めてひそかにカイト隊員との接触をはかるため、少年と交番警官に連絡させたり、重力コントロールで落ちない紙飛行機の群れを浮かせたり・・・。
いや、直接DASH本部に行ったほうが早いと思うんだけど。女性教授も<集団錯覚>扱いでぜんぜん信じてくれないし。
カイトとミズキはパトロール車内で「いまだに、宇宙人の存在を信じない人達、多いからなあ・・・」などとぼやいてるが、おいおい、先週までに一杯出てきてるじゃないか!ウルトラ世界観的におかしいぞ、その発言は。いったい、どうなってんだ?
と、気になるところもありますが、ずるいほど巨大化する攻撃派バルタンに苦戦中のマックスを眺めつつ、とりあえず次回に続く。
なお、元・アラシ&フルハシ隊員、毒蝮三太夫氏と元・レオ役、真夏竜氏もちょこっと、出てます。




以上、中間報告終わり。



付記:
8日夜、「ゴジラ」シリーズを含めて数多くの東宝SF特撮映画音楽を作られた伊福部昭氏が亡くなられました。
マーチ曲の大家、という印象です。
謹んでご冥福をお祈り申し上げます。 [いざ行け、戦えスケバルマンA(エース)!]の続きを読む
  1. 2006/02/12(日) 10:28:20|
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初代スケ、王様レストランでバルマン!

主水日記。


三谷幸喜監督、といえば「ラジオの時間」に「みんなのいえ」。
その道のプロどうし、あるいは素人どうしの行き違い、良くも悪くも人間くさいぶつかり合い。そこから派生する様々の<悲喜劇>シーン。
人生は決して甘くは無いが、でもそんなに辛口ばかりでもない、と気づかせてくれる味な台詞の数々。
そうした規定路線の延長上に、今年は・・・
「THE有頂天ホテル」を持ってきた。

劇中でも示されている通り、洋画「グランド・ホテル」の日本的コミカル年越し版。篠原涼子の衣装などイメ-ジそのままだ。
(ただし原典は古い映画でおそらくは白黒、かすかなイメージの記憶しかない。一度スクリーンで通しで観てみたいのだが。DVDではなく。)

基本的には映画、というよりは大掛かりな<舞台劇>。
舞台は玄関先や通用口近辺を除き、殆どホテル内から出ない。
そのホテルの中は完全に、おなじみの三谷流人生街道ワンダーランド、なのだ。端から端まで。

未見の方のために詳細は伏せるが、隙の無い緻密な構成で年末年始の同一高級ホテル内に出入り、ないしは追いつ追われつ徘徊する人々を巧みに交通整理している。よくぞまあ、と感心。
息を抜く所が少ないのと若干長いのが気にはなるが、全体のワイワイ感と勢いはいささかも揺るがない。
複数の人間ドラマが交錯、彼らどうしの出会いやすれ違い、疾走は随所で<状況の笑い>を生む。

役所広司と戸田恵子のツーカー・コンビと生瀬勝久のてきぱき?ぶり。
篠原涼子、石井正則らの水先案内人ぶり。
往生際の悪い佐藤浩市の迷走ぶり。
松たか子、角野卓造、伊東四朗らの<秘境探検>ぶり。
オダギリジョー、香取慎吾、麻生久美子、近藤芳正、西田敏行、津川雅彦の(筋への)からませ方もうまい。考え抜かれている。
そして原田美枝子、YOUらが過去作品(どれとはいわんが・・・)とは比べ物にならぬほど、輝いて見える。こういう好ましい出し方があるじゃないか!

オールド・ハリウッドの真似だって?
それがどうした文句があるか。(演歌かよ、の声)
スピリッツがちゃんと継承されていれば、ええんじゃ。

ああ、これ以上は何もいわん。
各人、劇場でしかとその目を凝らして、フルコースをじっくりと味わうべし!

後、できたら内田けんじ監督の「運命じゃない人」も、ね。
(PFF出身のこの監督、「WEEKEND BLUES」観ただけでも相当シニカルな人間不信派?とみた。)
あれは脚本・構成がすべてなので、えぐいもんだらけ、という以外の事は一切、ここに内容を書かない。
なるべくなら、まずスクリーンで・・・。
エンディング・ロール後など、「スクールデイズ」の数倍ナイスですから。


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  1. 2006/02/10(金) 19:59:29|
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スケバル星人、サガラヤ・セブン!

主水日記。

最近は、ひどい映画によく当たる。
又、観てしまった。


その1・ロブ・マーシャル監督「SAYURI」

原題が<ある芸者の生涯>。
戦時下の京都らしき花街の<芸者>出世競争と恋愛こじれの・・・まあ、昼メロドラマである。

<英文学劇>なので基本的に英語の台詞なのだが、途中で唐突に「さけ~!」「ありがとうございました」などと日本語になる。
不自然すぎる。
だったらなぜ主役少女が大声で「ミスタータナカ!」と叫ぶんだ?「たなかさ~ん!」でいいじゃないか!
戦後のシーンで初対面の米軍人と芸者がいきなり流暢な英会話してるのもおかしい。一体いつ習ったんだ?
渡辺謙や役所広司までが全員、終始この調子なのだ!日本の観客としては苦笑せざるを得ない。

昼メロだからして当然、先輩後輩やライバル同士のみにくい出世争いとなるわけだが、<半玉>精進までの特訓修行をハイテンポですっとばしてしまった。まるっきり「ロッキー」や「チーム・アメリカ」のモンタージュ・シーンだ。
「ほら、だめ!ビシッ!しっかり!もう一度!」「ハイッ、教官!!」みたいな大映ドラマ的<溜め>が無いと、昼メロ調に盛り上がらない。日米ドラマ感覚の差異だろうか。
それにコン・リーの芸者(「HERO」あたりの剣劇女にしか見えない)が主役・チャン・ツィイ-へのライバル視ぶりを男性客の前であからさまに見せすぎる。あんな露骨に嫌味なのがどうして<人気NO・1芸者>なんだ?嫌われるぞ、あれじゃ。
衣装・アートに凝ったお披露目舞台もまるでフランスのファッション・デザイナー・ショー。八百屋お七が雪女してるみたいで、いただけない。アージエンスのCMじゃないんだから!
とにかくもう、やればやるほどめちゃくちゃ。

子役以外の日本人女優が桃井かおりと工藤由貴だけ。
他はオーデションの<レベル>に達しなかったのだろうが、正直出なくでよかった。
中国では「日本の芸者を中国人の女優がやるなんて!」と怒って上映禁止になったらしいが、あれはハリウッドのジャパネスク・イメージで作られた映画なのだ。(「ラスト・サムライ」は幾分ましだが、あれだって細部はかなり変なのである。)
日本ではOLが「これ京都と違うじゃん!」「ヘンな花街だよね」と失笑している事を、外務省は彼らに伝達すべきだろう・・・。


その2・青山真治監督「エリ・エリ・レマ・サバクタニ」

入り口で「作品中で大きな音がしますので・・・」との注意書きを見た時、いやな予感がした。
(「ブレア・ウィッチ・プロジェクト」公開のときも、船酔いに似た感覚になる場合があります、などと貼り出されていた!)

砂漠を思わせるオープニングは荒廃しきった世界観を暗示してナイスだし、浅野忠信と中原昌也の音響実験(最初のほうはきれいな心地よい音)で流行する謎の自殺病抑制を、というSF的発想も興味をそそられる。
俺の人生は何だったんだ?と悩む筒井康隆の富豪、一見投げやりながらも死の予感におびえる宮崎あおいの孫娘、気楽そうに調査をこなして付き合う探偵、人生とは何ぞや?を自分なりに悟りきって安心感を与える宿の主・岡田マリコ(漢字が出ん!)も好演。
と、そこまではよかったのだが・・・。

いかんせん、ライブシーン(複数)でガンガンぶちまけられる、かんじんの<実験>大音響が・・・
ひどい。
ジャイアン・リサイタル。騒音そのもの。
拷問に等しい。ぶちこわし。
しばらく耳を押さえざるを得なかった。
他の部分が生死の無常観を含んだ、悪くない出来なだけに・・・。
これから観に行く諸君、まず耳を覆う準備をして赴くべし!


が、しかし。
上記の2本には奔放すぎるまでの<表現の自由>を他人がどこまで許容しうるか、というきわめて意欲的な実験の結果が壮烈な失敗作だった、という共通点がとりあえずは見い出せる。
実際、「SAYURI」を観て普通に切ない運命のメロドラマとしてハマれる人だっているかもしれないし、また「エリ・エリ・レマ・サバクタニ」にしても観る人によっては、あの物凄い轟音の嵐にクラクラしつつもひたすら耐えていく内に、嵐の通過後にはある種の快感に打ち震える、という可能性が、全く無いとはいえないのだ。

それらに比べれば・・・直前まで封切っていた、あれは・・・困ったもんだ。


その3・「スクールデイズ」

暗い。
連続TV青春ドラマのパロをネタに、いかにも業界の裏側でありがちそうな不快なエピソード群を要約した筋と展開が、それこそ凡庸な出来のTVドラマそのものの描写で、凡庸につづられるだけ。
ああいうのは日頃、バラエティ等で散々見せられている。
映画を観た後は当分、ああいうドラマを観たくなくなる、という効果があるのみ。
ブラックコメディー的演出も後半は効果が薄れて、つらいだけの眺めになってしまった。「逆にー」連発する田口トモロウのディレクターには少しだけ笑ったが。
田辺誠一扮する<先生俳優>の「いったい人生の何を捨てたんだ?」と思わせる軽妙な演じっぷりが無かったら、相当救いがたいものになっただろう。
とにかくもう、こういうのは、いいです。不粋です。やめてくれ・・・。


以上。





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  1. 2006/02/09(木) 23:32:22|
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帰ってきたスケバルマン!

わ、わからん。

今頃・・・なぜ突然やるんだ?
深作健太監督版「スケバン刑事」。
しかも、松浦亜弥。
なぜ、新人主役じゃないんだ?!
又どんどん、原作漫画のピシッと強そうな姐御が、遠ざかってゆく・・・
誰かスケバンに見える女優、連れて来い!
「BLOW THE NIGHT夜をぶっとばせ」のときは連れてきただろうが!
あー、今から心配だ。

以上独り言でした。 [帰ってきたスケバルマン!]の続きを読む
  1. 2006/02/09(木) 00:00:35|
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しばしの別れ、ビーグルGメン

通称・ビーグルGメン本部。


ビーグル警部「(丹波哲郎の声まね)どうしたんだ北町?ハードボイルドが心情のお前さんも大分、へばっているようだな」
北町警部補「すみません警部、お察しの通りです。この所しばらくシネマ世界がらみの難事件が続き過ぎて・・・あまりにも」
ビーグル「そうか、そうだな。よし、Gメンより3日間の休暇を与える。間違っても無理して単独機密捜査に行くんじゃないぞ」
北町「ハイ、<有頂天ホテル>でも観てからゆっくり考えます」
ビーグル「いや、だからつまりだな・・休むんだから。この前のあれだよ、あれ」
北町「あれって、もしや・・・?」
ビーグル「・・・もう、何もせんほうがええ!」
北町「それが言いたかったんですね・・・やっぱ、あのホテル、泊りてえな・・・事件のことは忘れてのんびりと・・・」
ビーグル「(低音のまま無理矢理、一平の声まね)姉さん、事件です!」
北町「だからもう、いいって!」


と、いう訳でしばらくお休み致します。
では,いずれ又。
  1. 2006/02/04(土) 01:17:30|
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