主水日記。
「功名が辻」第一話<桶狭間>と「風林火山」を立て続けに観ていた。
1本目・・・ヒロインが主役のドラマと見ればまあまあなんだけど、奇襲作戦ならではの、不意打ちの緊迫感がいまいちのような・・・
でも柄本明のワル智恵<さる殿>ぶりはまずまず。
で、2本目の「風林火山」が・・・
ごめん、2時間半、まるで・・・いつかの、デビ0マンだった・・・・
アンバランス・シーンだらけで。
今、大いに困惑している。
武田信玄の智恵者参謀・山本勘助が主役で、最初の内はかなりの冷徹ぶりを発揮してみせる。
だが。
中盤以降は殿の正妻や側室の姫達に振り回されてたじたじ、のシーンがやたらに長い。名参謀というよりはお付きのじいや風で、笑わされてしまう。
正妻が側室姫に菓子を勧める下りなど、やばそうな空気なのにただ、見てるだけで終わり。
男の合戦と女の意地の張り合いパート、配分と流れのリズムが崩れていて、何とも全体にまとまりが無い。
それと、正妻は貫禄十分で怖い位だが、父の敵に側室にされた姫様が・・・
あまりしゃべらせるのではなかった。時代劇の芝居になっていない。綺麗なんだけど。
これ、「大奥・風林火山」とすべきだったかも。
後、信玄が思いのほか好演で、だんだん豪快に見えてきたのは救いだったが。
川中島の合戦中、大将の陣地前にがらんとした空間が開いてて人気がなさすぎるのは何故?援軍が遅れてる理由は何故?など妙なシーンだらけ。
戦術家としての勘助も描ききれていない。「新撰組・・・」SPの土方のほうがちゃんと説明できている。
おそらく、2時間半以内に収めるために細部の説明部分を大幅にカットしたせいだろうが、ちょっと大雑把すぎた。
合戦時代劇は手慣れているはずの斉藤光正監督も、この原作・脚本と配役ではさすがに手に余ったようだ。
あれを観ていた人は(少なくとも男子は)大半が、ほぼ同意するであろう、と。
まだ、脳波が乱れている・・・。
以上。
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- 2006/01/09(月) 01:36:14|
- 時代劇
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