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主水日記。
10/16(日)
朝10時前、新宿ミラノ座前に着く。
10時10分より<新宿ファンタ・デジタルショートアワード600秒・驚き部門>入場。
席、4分の3位埋まる。去年より入りがいい。
いとうせいこう氏・塩田時敏氏、他の進行により、スムーズに進行す。
本年度のコンペ上映も4本。
松本邦雄監督「海とユニットバス」は最初、ただの「チュー!」好きな男女のノロケ告白タイム話、かと思ったら「なぜ死んだの?」の一言でヒロインの元彼氏は既に<足のある幽霊化>していたことが判明、でも一番地味な印象を拭えなかった。
台湾のリン・タイ・ジョウ監督「BARDO NO.1」は中世の中国大陸らしき村で人々が旱魃(かんばつ)に干上がり、飢えに苦しみ、腐った果物をほおばり、木の枝をかじり、子供の飼う犬を殺して食し、仲間の血さえすすり、物資を略奪しあい・・・と荒れ放題、ひたすらリアルに血生臭く殺伐とした光景の連続で、気分が滅入る。いたたまれなかった。ラストの降雨シーンで少し救われる。
新垣善広監督「ゆうれい」は沖縄地方らしき島国、沖合いで小船を漕ぐ2人の少年、「もし、漁をしていて靄(もや)のかかる海上に幽霊達の葬列を観たら・・・」という伝承の話をしていたら、そこへ・・・という怪談。題名と前半から内容が読めてしまうのは困りものだが、水中シーンはかなり・・・。力作。
ラスト、高野雄宇監督「マンイーター・イン・ザ・ウッズ」は幕末、人食い怪物?出没に難儀しつつも森の中へやって来た侍と若き鍛冶青年の物語。伝説の刀鍛冶たる老師に面会を求めるのだが・・・。
人を斬る者、人斬りの刃をこしらえる者、求道者ゆえの哀しみと決意のドラマが、胸を打つ。ちょっぴりシネマファンの批評好きの道に似てなくも無いかも、とふと想う我在り・・・。小生はこれが一番良かった。
場内アンケートに記入してボランティア係員に手渡す。
集計の間、招待作品の粟津順監督「惑星大怪獣ネガドン」上映。25分。
全編超密度のCG近未来アニメ。立体的でいかにも昭和の東宝特撮怪獣映画っぽいレトロなビル街や世界観、名優らしさを湛えた人間臭いキャラ達が映える。その辺に平田昭彦や大滝秀治がいるのでは、と錯覚しそうな世界。「宇宙戦争」さながらの怪獣、対するロボットの重量感。CGながら手作り感充満。
これだけやっちまうと俳優も大規模セットももう要らないんじゃ?といろんな業界方面の人々が不安になる事請け合い。只、これは短篇だから<有効>なのだろう。(「ファイナル・ファンタジー」公開のときもそんな噂が立ったが、あれは長いし、ゲームキャラみたいに自由に動かせないんだよなあ・・・。)
11月5日より池袋にて公開予定、と監督挨拶にてPRあり。TV・映画特撮大好き人間は必見。損はしない。
その後、コンペ結果発表。
笑い部門グランプリが金子大志監督「解けない結び目」。(ピンク・自主映画双方で活躍の里見瑤子出演。予告だけ観た)
驚き部門グランプリは・・・「ゆうれい」に決定。
相当な力作なのでもしや<600秒>3日間の総合グランプリもか?とも思われたのだが・・・
総合グランプリは15日(土)の泣き部門グランプリ、井端義秀監督「夏と空と僕らの未来」(未見。全編が青春漫画誌をパラパラめくってるアニメ、だそうな)にあっさり、持っていかれたのだった。
ちょっと拍子抜け。(会場では予告篇しか観ていない作品。)
審査委員・いとう氏いわく「僅差だったが、タイトルからゆうれい、では驚きが少なかったので・・・」とのこと。やっぱりそれか・・・。
後、今年は去年のような女性の受賞候補者が見当たらなかったのが、なんとも寂しかった。来年は是非奮起してほしいものなり。
なお、脚本コンペ(ワード部門)では「イェイ!イェイ!」なる脚本が入賞した模様。どんな映画になる話なんだろう・・・?
16日・朝の部、以上。
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- 2005/10/20(木) 00:01:39|
- インディーズムービー
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