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シネマ旅の途上にて

自主映画ウォッチャー、アWorkerのブログ。

シネマ人・愛でる(眼鏡女優篇)

主水日記続き。


10/9(日)、後半。

場内にぎにぎしく大盛況の<ガンコン10>授賞式終了後、ただちにロフトプラスワンからは目と鼻の先にある小さなお店、ネイキッドロフトへと移動。ミニスクリーンとカウンター、表にはビニールシートで仕切りの簡素な飲食店イベント会場。

こちらでは19時より歌手・O田H美&O林N彦監督ファン&可愛い子ちゃん女優御用、の自主映画団体<ときめきチーム>による2日またぎのミニトーク付き上映会の最中なり。
この日は後半部の<眼鏡っ娘まつり>。
主催者の繁田健治監督とイエロー・チアガール衣装姿の名助手・ひさこさんが、すみだリバーサイド会場時同様に例によってのほほん、のびのびと司会トーク。
過去の繁田監督作品群も一部、再映された。傾向一目瞭然。

会場は20代メガネっ娘?と自主イベント常連・関係者で既に超密度の満杯。あちこちで人にぶつかり「あっごめん!」状態に。場内滞在が非常に困難に。しばらくは息を潜めて潜伏する他は無かった。
(土曜の<トラック野郎まつり>では同会場内は文字通り中高年トラッカー・ファン層の歓声で充満していた、と後に伝え聞く。同じ主催者ですごいギャップだ・・・。)

スクリーンには、眼鏡の娘と紙袋を被った謎のエレファントマン?が女の子の部屋やシーソーで遊んでいる、きわめて平和でのどかな小品が映写されていた。直前まで観ていたガンコンのド派手なダイジェスト映像とはまるっきり、無縁な世界だ・・・。

やがて少し以前に池袋SCUM<シネマキャバレー>でも2話まで上映された劇団アナザーサイド制作、仮想連続変身ヒロインドラマ「鈴木マン」が4話まで連続上映。

主演眼鏡OL役・シネマキャバレー司会でおなじみの、トック嬢。
上司の全身体当たりなセクハラに悩まされながら、公園の一般市民のため、又はつきあっている恋人のために、いかにも怪しげかつ時代劇ががった台詞回しの「うひゃひゃ!」な悪行三昧の白タイツ怪人(村田青年!きれまくり演技が可笑しい)と戦う正義のOL戦士・鈴木マン。
<バリアー>演技のわざとくささ、男子・女子の差異ゆえ陥るピンチに強引変身!などが笑える。必見、爆裂必殺技。

当然に場内バカウケ。
一番笑っていたのは<シネマ秘宝館>の、あの御方だった・・・!

正直、3・4話は設定慣れした分ややパワーダウンしていたのだが。中途半端な打ち切り方に見えたのが惜しい。

Gプロジェクト制作「親指サイボーグ」も本当に親指からライトセーバーを出してたり、結構派手にミニチェア都市破壊シーンを撮っていたり、なかなかに凝っている。(呼ばれたのは顔に包帯したヒロインが眼鏡掛けてるから、らしい。)

今回自主上映作品の目玉は、何といっても繁田監督の最新作だろう。
(タイトルは「真夜中が待ち遠しくて」、でいいのかな?)

高校教師(繁田)が温泉宿にて卒業生同窓会。元教え子(ひさこさん)達3人に自室での奇妙な出来事を語り始める。
なんと、夜な夜な眼鏡を掛けた女の幽霊が出る、というのだ。しかも我が物顔でくつろぎまくっているという。最初は戸惑っていた先生だったが、馴染むにつれて心境に変化が・・・。
サービス?ショットや猫耳など、可愛く笑えるシーンが一杯。ずっと眼鏡掛けっぱなしなのが可笑しい。キュートな珍奇作ナリ。

後半は司会の2人による、<邦画におけるメガネっ娘の歴史>探訪講義。
古くは戦時下中の慰問喜劇映画「勝利の日まで」における高峰秀子の眼鏡メイド姿、戦後は初代・2代「青い山脈」ヒロインの眼鏡っ娘友人役(舘ひろし主演の三代目には出て無いらしい)、さらに下って昭和ガメラ・平成ゴジラ映画の眼鏡ヒロイン群、そして今では「いま、会いに行きます」の竹内裕子まで・・・と話題に事欠かない。
<ときめきチーム>監督の深いのか浅く広いのか、とにかくその豊かなる博識を楽しませてくれた一夜であった。

以上。
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  1. 2005/10/19(水) 21:10:25|
  2. インディーズムービー
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シネマ人・駆ける(疾風怒濤篇)

時折、時間が前後しますが・・・
主水日記。



10/9(日)

映画以外の諸用により前夜飲酒、体調戻すため昼間はぐっすり。
夕刻ようやく起き上がり、新宿ロフトプラスワンに向かう。
18時過ぎ、到着。
既に本年度<ガンコン10>(ガンアクション・ムービー・コンペティション、第10回)各賞ノミネート作品群の本編上映は終わり、表彰式に突入するところだった。
参考のために代表者(監督、他)およびタイトル、主な受賞のみを記す。


前田智弘・「fake」
高橋亨・「痛快エロ坊主」(インターナショナル版)
「焦燥の果てに」十一十三・「BAY CITY COP IN KOBE」(ガンコンバージョン)
弥勒(ミロク)浩二・「神戸遊戯2-THE KOBE GAME2-」
石井光司・「TOKYO LAST BATTLE」(ガンコン版)
辻村浩司・「PHANTOM PAIN」:(グランプリ受賞!)
笹井隆男・「6OWOMAN8MAN」

・・・などなど。正式各賞の他にも細かい賞があり、該当者達はビデオテープ等を受け取っていたのは昨年同様。(詳しくはガンコンHPをご覧戴くとして・・・。)
「重ね撮りでなく、新しいテープで作品を送って欲しいんです・・・」の審査員関係者発言に場内、爆笑の渦。製作団体の予算的苦労がしのばれる。

なお今年は採点が厳しく、編集賞が該当者なし!だった。

又、主演女優賞は去年も来場していた和田じゅん嬢が受賞した。
黒い衣装に男っぽい派手な乱射・アクションシーンが最もよく似合う女優だろう。(場内より結婚・現場引退を心配?する声も・・・。)

小生としては格別に喜ばしいのがいつもよりカジュアルな?「エロ坊主」松本航平氏、そして「60WOMAN(MAN」出演の上村愛香嬢、深紅のドレスが映える。ガンコン常連、渋い魅力のアクション俳優・酒井宏幸氏(功労賞も受賞)とともに3人で演技賞受賞、壇上にあがる。
で、お約束のモデルガン試射。やっぱりド派手・・・!!
(くやしい、銃の種類が全然判らん!場内でこだわりを語り倒す押井守監督がちょこっとうらやましい。)
酒井氏と松本氏は安定ポーズでバババと射撃、上村嬢は「反動があった」旨。
そういえば松本氏は新版「戦国自衛隊」でエキストラであったなあ・・・!
そもそも素手の喧嘩中心である「痛快エロ坊主」が何故、ガンコンに?といぶかったが、よく考えたら劇中でバズーカ撃ってるから条件はクリアーだったのだ。いいコンペだなあ、ガンコン。

なお、グランプリ授賞式のときは副賞のモデルガン(ライフル?ソルジャー銃かな)のビニールを押井監督自ら壇上で開封、いとおしそうに眺めているので司会者から「あの・・・御自分が欲しいんじゃ?」の突っ込みに場内即時納得の爆笑。微笑ましき光景なり。

俺達にゃ、テロも戦争も要らないぜ。面白い映画と笑って死ねる?愉しき人生あればいい。頑張れ<ガンコン>!


後半へつづく。


  1. 2005/10/19(水) 20:01:53|
  2. インディーズムービー
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シネマ人・走る(中間報告篇)

やっと回線修復しました。本文再開です。
しかしまあ、2003年の芸社スレ時代初期からずっと、こればっかりだなあ・・・まったく!やれやれです。
(あ、そういえばその頃の過去スレもいつの間にか繋がりが切れてるけど、何があったんだろう?と・・・。)
気になりだしたらきりがないですね、もう。

さて。
ここは、仕事人達の隠れ家。


主水「このブログもやっとこさ、3ヶ月経ったな」
鉄「あれれ、意外に進まないもんだな。牛歩のごとく、だぜ」
勇次「でも時の流れは、どんどん早くなってる感じなんだけどな」
秀「八丁堀、ずっとあわただしかったみたいだからな。用事多くてさ」
竜「で、どうなんだ?最近観た上映イベントは」
主水「うーんと、な・・・順、記録読んでくれ」
順之助「ええと、ですね・・・
9月23日が中野ZERO視聴覚ホールのおなじみ<えーぞーふぁんたじあ>、24日が池袋SCUMで通称<ひきこもり>自主俳優の村田君出演作特集上映、26日が渋谷アップリンクXで林由美香さん追悼VTR上映会。
10月は5日が京橋のフィルムセンターで「勝利の日まで」「三十三間堂通し矢物語」の成瀬特集、9日が新宿ロフトプラスワンで<ガンコン10>表彰式の後で<ときめきチーム>主催の<めがねっ娘まつり>、10日がどんぱちプロ・小原総帥の<自主映画難民監督上映会>、13日夜と16日朝・夜が新宿ミラノ座の<東京国際ファンタスティック映画祭>に、あとその合間に京橋の映画美学校で<Born in the5>新作5本一斉御披露目会・・・ですね」
竜「な、なんだそりゃ。短期間に詰め過ぎじゃないのか?」
主水「他所の用事とか日時バッティングが多くてな。これでも泣く泣くかなり減らしてるんだ。ズラしてほしかったのがかなりあったんでな。少々へばってるよ」
壱「その間ずっと、ブログ本文が繋がらなくて、書けなかったんだな?」
政「フッ、とても一口にゃ全部語れねえよ、そりゃあ八丁堀でもな」
主水「まあ、なるべく初めて観た作品を中心に、ぼちぼちといきますよ」


主水「でも、一刻も早く書きたい分は一部だけ、脇のコメント欄使って外から書いちまったけどな。<えーぞーふぁんたじあ>の客の入り方の極端さとかさ・・・」
商売人のお加代「初めの初公開作組だけ観て帰ったお客さんが多かったんだよねえ。残って観てけば初めて観て面白いの、いっぱいあったのに!」
錠「そういうお前だって、途中の第二部は抜けてただろーが!」
お加代「だ、だってさ、殆どがもう前に何度か観た作品ばっかしだから・・・ねえ」
政「まあ、でも<ロフトプラスワン映像祭>とか、長時間のイベントは大抵そんな風だからな。みんな自分の目当ての監督・作品だけ観て帰ってく」
鉄「同じ会場で再映作品もいっぱいで、条件が近いはずの第2回<自主映画難民監督上映会>では終始、知人や初見客で40人以上の入りだったのにな。途中から入ったんだけど反応もすごくよかったし」
錠「あれは・・・イベント自体のタイトルがケッサクで、自主映画ネット界隈でも人目を引いてたからなあ。大分浸透してきてる」
秀「挑発的だよな、企画者の小原総帥本人が。自分でヒロシです、のパロライブまでテレながらやってたし」
政「最初から初めての人を呼び込むべく、入門篇的企画にしてマメに積極的対外PRし続けてきた手間隙掛けの賜物からなあ。作品選定の水準もかなり、高い。あの会なリの品質保証だよね」
お加代「以前から十数年ぶりの再映作品、とか面白い旧作の掘り起こしもやってるしね。<はばかりあん>や<コーちゃんが・・・>の線」
主水「今回は山本拓監督<全滅野球軍><バッタ>か。時間あればちゃんと観たかったなあ」
壱「ずっと予告編だけの例の新作、いつ観れるのかな・・・」
竜「それに、白川幸司監督の<マチコのかたち>もあったし。小原総帥、かなり気に入ってたよね」
お加代「本屋で客が読む本の中の世界になってて。変に凝ってるカラフルで毒々しさとゲイっぽさとヨーロピアン?な濃い感じのレストラン作った美術が既に独特。最初はちょっとヤな感じで始まったけどさ。あのエンドラみたいな自称魔女、焦ってる愛人娘の女心をよーく見抜いてる。ミュージカルまで出してて、観ててもう、ワクワク。舞台見てる様だった。結構シビアな展開なんだけど、最初ぱっとしなかった眼鏡の娘がだんだん、可愛く見えてくる。恐れ入ったよね」
主水「ラストのアレ、女の涙は・・・よくわかんないけど、ただの括弧くくりよりはずっと余韻残る締め、だよな」
壱「枯れない海のようだ、とか言うなよ!」(注1)
主水「伊刀嘉紘監督の<イマジナリーライン>も、久しぶりにちゃんと観れたな」
竜「舞台が21世紀へのカウントダウン年またぎ時期、だからもう5年前か。早いもんだね」
鉄「クリスマスのバーで裸のダンスショーが思いっきりで、すごいぜ・・・!」
政「そこばっかだな、お前」
主水「ダンサー女と男2人とその知人達が画面に映ってるんだけど、観ててだんだん何か対話に妙なズレが生じてて変だな、と。やがて男2人が実は女にだけ見えてる、とわかり、男女の三角な関係と二重構造の迷宮と化す。そのすれ違い、ずらし方こそが面白い」
政「後から掛かったあれの予告編は、本編観てからだと、ああそうか、とわかるんだよね。これも愉快な体験だった」
主水「この2本にTOYOKI監督のカンフーアクション&カースタント&火気満載活劇<ランディングゾーン>を加えた3本が、今回のハイライトだったな」
壱「記憶喪失のカンフー男が現金強奪犯の仲間にからまれる話、だっけな」
鉄「半端じゃねーよ、スタントが。力任せでむちゃくちゃ。怖い位だったぜ・・・大乱闘の連続」
政「足蹴りばっかし延々見せられると、痛いんだよね・・・」
お加代「女の子役がけなげで可愛いのが、救いだったねえ。父親探偵とワル警部役も渋い魅力あったし。いいキャストだよね」
秀「このカンフー映画は、どこを切っても金太郎で、予告編作りやすいよな。<マチコのかたち>や<イマジナリーライン>は途中シーンだけ抜き出して見せても何だかよく、わからねえ映画だろうな。初めて見る人には」
錠「だからこそ、逆におもしろいんだよ。本編が」

主水「さて、と。続きは又後日にして、同心らしく見廻りにでも行くとしますか・・・」
お加代「何の見廻り?」
主水「勿論・・・映画館のさ!」



(注1):「女は海」はTV時代劇「必殺仕事人V激闘篇」のテーマソング。








  1. 2005/10/19(水) 00:03:54|
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