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シネマ旅の途上にて

自主映画ウォッチャー、アWorkerのブログ。

過去形の襲来

主水日記。


開催1週間前頃までは「ちゃんと盛り上がるのか?」「いまさら博覧会の時代でも・・・?」などと危惧されていた<愛・地球博>だが。どうやら予想以上にかなり繁盛しているようだ。
金曜昼のNHKで生中継もやっている。黄色い遊園地風?衣装のコスモス・杉浦太陽クンがセミレギュラーでよく出ている。
4月以来たびたび、既に行ってきた知人達の話を聞いては、いいなー、ちょっと行きたいなー、とは思う。
(先日の<シネマ秘宝館>でも当然、それにまつわる話が目立った。後述予定)

しかし、今だに小生は・・・
見に行っていない。行けないのだ。日程的に。
ああ、名古屋方面の宿か夜行ハイウエイ・バスが空いていれば・・・!

あいにくと、今は帰省・夏休み旅行のラッシュ時期である。
(小生は実家も親族の墓地も近距離電車で行ける範囲なので、遠方への帰省は生活上必要が無い。)
新幹線はこの時期稼ぎ時で、割引券が無い。昼間の往復でも3万円はかかる。しかもスシ詰め状態。
安い東名高速ハイウエイ・バスは今、渋滞で昼間が5時間、夜間は7時間もかかるのだ。

これでは東京駅周辺で弁当でも食っていたほうが落ち着くし、安い。
休みは諸事を忘れ<休む>ためにある。
3日間の休暇は、遠出をあきらめ、ただ暑さを避けてくつろぐためのみに使った。
ちゃんとした旅はもうしばらく、先になりそうな按配なり。


封切り中の映画さえろくに観ていない。
今週はスピルバーグ監督版「宇宙戦争」一本、という有様である。

SF小説の古典中の古典(H・G・ウェルズ原作)だし、既にロンドン襲撃版のB級作品(あまりいいニュアンスではないのだが、他に呼びようが無い)もある。70年代後半頃までは子供でも少年誌のSF漫画等で、見るからに<軟体動物系>な侵略者集団のイメージは大体、知っていた。

中学時代の友人に、これはシャーロッキアン(シャーロック・ホームズが主役の冒険探偵小説シリーズの研究者達。スター・トレッキアンみたいな感じだろう)向けだ、という文庫本小説を薦められたことがある。
なんと、<宇宙人ロンドン襲来とホームズの活躍は年代的に同一時期だった>という史実(?)を元に、両者が日記式に同時進行する小説だった・・・。題名は忘れたが、今も売っているのだろうか?


で、今回版を観て気になったこと。

1・SF的発想とイメージは概ね従来のまま(マシンや触手なども・・・)で、舞台をボストン近郊にし、科学解説者を排し、「母をたずねて三千里」的設定を入れ、正確な情報の伝わらない一般市民の視点を入れた人心パニック映画にしたこと。

ハリウッドの稼ぎ頭たる<ファミリーピクチャー>狙いなのだろうか。それにしては、人心パニックの描写が結構えぐいし、トム・クルーズパパとティム・ロビンスのシーンが、レイティングぎりぎりのような・・・。

2・美人女優の代わりに、力演子役少女を出したこと。

これ、彼女のプロモーション作品といっていい。怖がり演技の始まるのが割と、早い。これは目立つ。
「ET」のドリュー・バルモアや「ホーム・アローン」のマコーリー・カルキンのその後を考えると、是非、<良いところ>だけを学んでいただきたい。
お父さん達は美女のほうが良かったかも?

3・なぜマシンが地下にあったのかが、よくわからないこと。

人間の肉体的進化を予測して準備し長年待っていた、とかを一言入れれば納得はいくのだが・・・。

4・劇中に日本の地名(や、そのほのめかし)が目立つこと。

日本はハリウッド映画の大いなるお得意様、だからだろうか。あるいはスピルバーグ監督の趣味傾向か。
そういえば、スタッフロールに某有名アニメ番組の名が・・・。どこにその権利を使ったのか?子供部屋の玩具かTVのシーンだろうか。

5・終わりがあっけないこと。

元々がそういう話なのだから、仕様が無い・・・。
あれは余韻のためのクールダウン、なのである。全体が括弧くくりになっているのもそのため。意外性には乏しいだろうが。


以上。




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  1. 2005/08/12(金) 21:03:06|
  2. 劇場用映画
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