八丁堀の、日記。
連日、冷え込んでいる。
雪も降る。
そんな中・・・。
名司会者・玉置宏、
10日、死去。
日活アクションや、
テレ朝系・土曜ワイドの<明智小五郎>シリーズの、
井上梅次監督、
11日、死去。
そして・・・
昭和・平成の、ロングランナー俳優、
藤田まこと氏、
17日、死去。
昼飯どき、テレ朝のニュース速報で、知った。
とうとう、この人まで・・・逝ってしまった・・・。
NHKニュースで、「あたり前田のクラッカー!」が読み上げられるのを、
初めて、聞いたかもしれない。
一度だけ、ご本人を見かけた事がある。
松竹大船撮影所に、鎌倉シネマワールドがあった頃、
トークゲストで、三田村邦彦氏と共に、来場された時。
トークは既に始まっていて、会場のスタジオ内には入らなかったが、
上の階の廊下から、見下ろせる覗き窓があって、場内で音声を放送していた。
黒い上下で、ちょっとダンディーな感じの、藤田氏だった。
低い声で、ゆるりといわく、
「シリーズ中にスポンサーが、1社降りましたけど、
他が支えてくれたから、<必殺>は続けられた」。
三田村氏は、のちに単独で来場時にも、言っていたのだが、
「僕らが、(演技中に)どんな球を投げても、
藤田さんがうまく受けて投げ返すので、大変助かった」そうだ。
つまり、良きキャッチャーだった、という事。
主水とせん・りつや田中様、
安浦刑事と、女性刑事や課長、などなど、
劇中での、やりとりの面白さが、
俳優としての、藤田氏の大きな魅力だった事は、間違いないだろう。
そんな、ちょっと遠くなった日の事を、
今、静かに、思い返している・・・。
惜しむべき、名優に、
合掌。
以上。
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- 2010/02/18(木) 23:15:05|
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主水日記。
ずっと続くのかな?と思っていた、テレ朝系「はぐれ刑事純情派」も、
この間の最終回SPで、
あまりいつもの地方ロケと、それほど変わらない感じのままで、終わった。
久しぶりに観たら、ぼんちおさむ(ザ・ぼんち)の刑事が居ないのと、
岡本麗の女性刑事が、転職?してたのには、ちょっと驚いたが。
だから、もしやもう、やらないのでは?と案じていた、
フジ系の、「剣客商売」スペシャルだったが。
秋頃の設定で、もう1本、撮ってあったようだ・・・。
今日、放送があった。
秋山小兵衛、大分、老けてるなあ・・・。
以前なら、腰の事とか、あまり言わなかっただろうに・・・。
歳は、争えない。
あまり動かさないように、撮ってるようだったな。
その分、はぐれ刑事上司課長氏の扮する、世話好きご老人役や、
鬼平殉職・伊三次氏や、元・田中様の岡っ引き氏、
などの出番が、いつもより長めに、取られていたような。
実質的主役は、中村梅雀の流れ者剣豪と、
星野真理の、若妻。
この二人が、とても、いい。
え、あの梅雀のおっさんが、
小兵衛と手合わせしたい、道場破りの剣豪役?
・・・できるの?と、最初は正直、いぶかったが。
う~ん、やるときゃやるぜ、おっさん!
なかなか、早い動きに見えるじゃないか。刀さばき。
一見、飄々とした奴が、ああやって迫ってくると、
結構ビビるぜ。うん。
「こいつ、油断大敵!」って、思わせてくれるよな。
そんな人物にも、人知れず、
ある寂しさを見せる逸話が、あったのだ・・・。
四十八歳・・・アラ・フィフティー。
もう若くはない、迫り来る老年をしみじみ、感じさせる話が入ると、
つい、じんわりとしてしまう・・・。
この剣豪、妻子を江戸に置いたまま、武者修行の旅に出っぱなし。
帰ってきたら、待ち焦がれていた妻は、とうに病死していた。
幼かった娘は、母を捨てた父を恨みつつ、成長。
奉公経由で、結婚、一児をもうけるも、
最近、旦那が、急な病に。
不幸な境遇の、若妻が、
そう、星野真理。
彼女の貧困につけこんで、非合法の借金漬けにした上、
高額な薬と引き換えに、
薬問屋への貢物にと、お約束のエロい罠を、
お膳立てする人物が、温水洋一・・・。
そちらは、ちょっと気の利いた、いいエピソードで、
割にあっさりと、決着するのだが。
そこですっきりとは、話は終わらない・・・。
そちらの涙話が、じんわりくる、いい話なのに比べて、
道場破りへの、えぐい報復を挙行する、ワル人物の出番が、
あまりにも、空きすぎてしまったのが、今回の欠点か。
そりゃ、すぐには標的の人物は、見つからないとは思うのだが・・・。
その分、秋山家道場二代目氏が、
張りのある台詞、迫力ある殺陣で、大暴れ、
女房の優しき気遣いシーンとともに、
引っ張って、もたせてくれた。
この「剣客商売」シリーズも、
一部レギュラー交代、EP曲交代、
登場人物の年月変遷とともに、
寅さんシリーズのように?続いてきているが。
シリーズとしての幕引きは、来てしまうのだろうか?
それとも・・・?
以上。
- 2010/02/05(金) 23:32:42|
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いしまつの、日記。
1月13日、水曜。
テレビ東京系、
「スーパー時代劇!ジロチョー 清水の次郎長維新伝」。
グ・スーヨン監督。
スポンサーCMが、パチンコの次郎長版で、
CMの一部場面と、メイン・キャストが、
ドラマ本編と共通している、珍品だぜ!
CMの姉さん、片肌脱いで、かっこいいよなあ~!
あのさ、この次郎長一家のキャスティング、見てるとさあ・・・
元祖・森の石松様が、
一番、暴れて強そうに、見えるんだよなあ~。
だって、中村獅堂だぜ!
虎だよ、まさに。
すごい迫力の、面構えだよね~!
逆に「スシ食いねえ!」の江戸っ子、老けすぎでないかい?
こないだまで、秀吉だった人だよな、あれって・・・。
この正月映画で最後の、スーさんの運転手の人?
でもさ・・・やっぱり、
<代参道中>で、やられちまうんだ、石松・・・くすん。
石松の死は相当、ショックだったらしくて、
悲しみにくれた次郎長親分は、酒びたりになっちまう。
ついには、一時一家を、解散!してしまうんだ・・・。
いくら、石松に道中、刀を抜くな、って注意した事で、
責任感じたからって、何も、そこまで。
なぜなの~?!
なんつーか、すご~く弱気な、次郎長親分なんだな~。
通りの若い兄ちゃん達にも、無抵抗の親父になっちゃってて。
いいの~?親分がそれじゃ・・・だめじゃん!
しっかりしてよ!って感じでさ~。
参ったよ~、あれには。
で、大政兄貴達も、
フリーターやら、博打にやけ酒やら、女のヒモやら。
小政兄貴は、あっさり、殉職しちまうし・・・。
これ、あんまり無い展開だよねえ?
これって、やっぱり何か、違うんじゃない?
・・・って気も、ちょっと、したんだけどさ~。
でもその分、一同が再起したときの、痛快さ!
あそこは、いいね~。
それでこそ、次郎長一家。
黒駒親分との対決は、あんまり、見せてくれなかったけどな・・・。
気になったんだけど、全体に画面が、何か、暗いんだよな~。
<必殺>シリーズみたいな、陰影のあるシーンが、多いんだ。
殴り込みに、シルエットで並ぶところとか、
「影の軍団」みたいでね~。
「マトリックス」式空中スロー・アクションが入るのが、
ゴールデン枠では、ちょっと新しい?感じかも、な。
ぶつ切りの名場面集、一気につないだみたいな、変な面白さはあったよね。
劇中で死んだはずの、小政と石松が、
ラストでちゃっかり、出ちゃってる!のが、笑えたな~。
坂本龍馬が、ちゃっかりゲスト!なのも、大笑いだよ~。
便乗だな~、大河の「龍馬伝」に。
大分、変化球な、次郎長一家だったけど。
たまには、こういう突拍子もないのがあっても、いいかもな・・・ってな。
じゃ、まったな~!あばよ~。
- 2010/01/14(木) 00:36:43|
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秀の、日記。
1月3日。
日曜のせいか、今日は、年賀状は届いていない。
夜、20時。
昨年、12月中のみ放送されていた、
「坂の上の雲」第一部の余韻も、さめやらぬ内なれど・・・。
新しい大河ドラマ、「龍馬伝」放映が始まった。
(注:第二部の放映は、今年の12月まで、待つことになった・・・。)
予告編等によると、「龍馬伝」では、
従来の小説やドラマのような、
<豪放不埒>な、始めからでっかい!坂本龍馬像ではなく、
もっと、普通に隣近所に居たような青年が、
だんだん変貌してゆく様子を、
同郷の、岩崎弥太郎の視点から観た龍馬として、
リアルに、描くらしい。
で、第一話だが・・・
なるほど、かなり、衝撃的な始まり方だった。
いきなり、明治15年、大パーティー会場。
三菱の開祖 ・岩崎弥太郎、堂々登場。
(あれれ、こないだまで、正岡子規だった人・・・?の声)
彼が「国賊!」と呼ばれて、刺客に襲われ、
危く難を逃れる場面から、ドラマは始まった。
土佐の新聞記者に、取材を受け、
そこで記者から、坂本龍馬についての質問が出る。
当時はまだ、世間に知られていなかったらしい、
坂本龍馬の回想を、弥太郎は始めるのだった。
「あいつは、大嫌いだった~!」の一言から・・・!
なぜ?
時代は、子供時代に一旦さかのぼり、
その後、青年期に移るのだが。
とにかく、この時期までの、
龍馬周辺の、郷士達の生活描写が、
観ていて、あまりにも・・・つらすぎるのだ!
土佐藩内の身分差別が、相当ひどいものだったようで。
生まれた身分が上の、<上士>達がやたらにえばり、
理不尽なる屈辱を与え続けられる、悲惨なものだった描写が、
これでもか、これでもか、と繰り返されるので・・・つらい。
「もう我慢ならん!」「やり返せ!」状態の、
<下士>仲間達をなだめつつ、
ひたすら隠忍自重の、剣術家・龍馬。
将来、道場を開いて食うこと、位しか、
まだ、大志らしきものも、持っていない様子。
一方、貧乏と身分が足かせで、
出世が思うにまかせず、くさって、怒りまくっている弥太郎。
あまりのつらさに、げんなり、
我、嘆息す。
これではまるで、フランス革命勃発!寸前の状況ではないか。
来週以降を観るのが、早くも、怖くなってきた。
唯一の気分的救いが、
加尾なる、明るく良き女性のシーン。
(元・おくりびとの妻・・・の声)
加尾に弥太郎が、惚れている様子なのだが、
当人は、龍馬の事ばかり案じており・・・。
ああ、切なや。
世に出る事を含めて、龍馬をライバル視し始めている、弥太郎。
と、これが大体の、発端部。
武市半平太が、意外や?酒に弱く、
すぐ腹を切りたがる気まじめ男なのが、
この状況下では、むしろユーモラスに見えてくる。
全然颯爽としない、自分のこれから立つべき位置すらわからない、
未成熟な時期の龍馬を、いきなり見せられて、
さぞ、多くの龍馬ファンが、戸惑ったのではなかろうか・・・。
この人物像が、いったい、どういう経緯で、
あの自由闊達なる者へと変貌するのか・・・?
ペリー来航のシーンを見ても、まだ、よくわからないのだった。
以上。
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- 2010/01/03(日) 23:55:46|
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主水日記。
元旦は、初詣。
神社でお神酒というか、お屠蘇が出たので、一杯やってきた。
2日は、滞っていた掃除の残りを、概ね、片付けた。
連日、晴天なので、作業が大分はかどった。
それをやりながら、TV時代劇を観る。
さて、今年の正月2日、恒例の、
テレビ東京系・時代劇長篇スペシャルは・・・
「柳生武芸帳」。
午後4時からの、スタートに。
み、短くなったな・・・と。
「それからの武蔵」の頃から長いこと、
たっぷり12時間!だったのに~。
上川隆也版「宮本武蔵」からは、10時間に短縮されていたが、
ついにここまで、縮まったか・・・。
真夜中まではやらないので、7時間弱。
おそらくは、予算的都合だろう。
かつてこの枠は、映画の「人間の条件」や「宮本武蔵」のような、
大長篇シリーズを一気に、放映する枠だったのだが、
その後、TV局と映画会社・撮影所で制作する、オリジナル時代劇枠になったもの。
しかし、始めから終わりまで、
くまなく一気に観る、気骨のある人達って、
全国のネット地域に、どの位いるんだろう?
と、昔から、疑問ではあった。
まあ、「花の生涯」など、そうして小生も、観ていた時期はあったが。
以前やっていた、「豊臣秀吉 天下を獲る!」も、
テレ東で連日、分割で再放送したものを、
留守録画で後から、観ていた覚えがある。
今年は、チバテレ(千葉テレビの愛称)で、
年末年始に分割で、放映していた。
で、今年の「柳生武芸帳」だが・・・?
例年よりも、歴史色は薄れて、単純明快、
剣豪達と、因縁と、裏切りと、
可愛らしい姫と、お宝巻物争奪戦と、対決と・・・
という、娯楽映画の基本パターン、原点回帰路線。
結構好きだぜ、こういうの!
何といっても、悪役・松方弘樹の、
力んだ演じっぷりが見事、圧倒的だった!
ほとんど、この御方の、ワンマン・ショー的世界で。
「天地人」の家康に続き、またしても・・・と。
今や、津川雅彦と、双璧ですな。存在感が。
松平健の柳生宗矩、内輪にも厳しい。
吉宗と違って?こわい人ですな~。
剣士達の、殺陣は・・・
当然というか、チャンチャンバラバラ式で。
う~ん、みんな若さとスタイルは、
とりあえず、備わってるんだけどね~。
なりきろうと、頑張ってるのは、いいんだけどね。
でも、動けるうちから、やっておいたほうが、いいとは思うので。
火薬のシーンとか、こういうのが観たかったぜ!だよ~。
戦う所では、青山倫子の女刺客が、一番目立ってた。
公家役・京本政樹、やられっぷりが特に、いいねえ~!
菊川玲、受難のちょいエロ?シーン、
あれはサービス、ですね。
それと、道中ひょこひょこ出てくる、すっとこどっこい侍達、
どうしていつも近くに、都合よくいるの?
まあ、お約束というか・・・ねえ。
少なくとも、ユーモラスな吹越満と、徳井優を呼んだのは、
旅ものとしては、正解だな~、と。
てなわけで、あんまり深く考えないで、
気軽に観れば、
結構、楽しめるぞ~、といったところで。
以上。
[主水、今年も初詣する]の続きを読む
- 2010/01/03(日) 14:13:22|
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