左門の、日記。
1月15日・土曜。
午前中、通常の仕事。
午後、年に一度の、筋肉系大作業。
午後3時半に一応、終了。
体中、凝りまくる。
一度帰宅、着替えた後、再度外出。
都内にて、新春・親族会合。
今夜は会議ではなく、
両親の長寿祝いを、兼ねた会合。
概ね、つつがなく進行。
温和なる雰囲気にて、過ごす。
1月16日・日曜。
半日以上、ぐったりで、しばし休養す。
夕刻外出、池袋より、西武池袋線に乗る。
18時、東長崎駅前の小劇場・<てあとるらぽう>に、到着。
知人俳優・青木隆(たかし)氏が演出・出演の、
舞台劇を、観る。
客席、男女20人プラス・アルファ。
まんぷく劇場公演・「バンク・バン・レッスン」。
作・高橋いさを。約1時間半、3000円。
出演者は・・・
木村朝彦・青木隆・武内伸二・橋本亜美・宮島啓・小島岳・山田さとる・黒澤尚子。
筋はいたって、単純明快。
どこかの街の、のどかな昼間の銀行で、
今日は、強盗襲来を想定した、対応訓練を行なう日。
練習を打ち合わせるうちに、興が乗ってきた店内一同は、
偶然入ってきた、来客2名をも巻き込んで、
だんだんに、派手なドラマ・シーンだらけの想定芝居を、
自ら演じたがって、半ばマジになって、
どんどん、はまりこんでゆく・・・というもので。
正に、<演じ心>そのままの、特殊世界と化す店内。
芝居にリアルに没入してゆくほど、
とんでもなく<劇的展開>になってゆくのが、ミソ。
店長が自ら、床に転がって熱演するのに触発されてか、
登場人物は皆、やる気まんまん。
最初はおどおどして、気乗りしていなかった人物が、
徐々に、役にはまってきたり。
犯人と親?と刑事?を、同一人物が演じ分けだしたり、
牛飯屋?や、医療コンビ?や、ピアニスト?や、悪女?や、
果ては、SW方向?までも、混じり込み。
外科医は、そんな縫い方しないぞぉ~!などと、つい笑ってしまう。
見事な、なりきりぶりに、
皆、ちと怖い位だぞ、後半は。
ここまでくるともう、迫力勝負に見えてくる・・・!
演じたかったんだね~、みんな・・・。
これぞ、舞台の魅力。
(もしも来客が「相棒」の2人とかだったら・・・
もっと、とんでもないかも・・・?の声)
ラストのあのポーズも、好きだなあ~。
遅めの初笑い?にはふさわしい、なかなかの面白さ。
じつに愉快なる、ひと時であった。
以上。
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- 2011/01/17(月) 23:05:00|
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政の、日記。
8月26日・木曜。
夜7時前より、下北沢・本多劇場。
ロビーは既に俳優ファン・観客と、花束飾りでいっぱい。
当日席入場料、4500円。
舞台公演「THE KIDS」、拝見。
演出・出演が、小野寺丈氏。
冒頭自ら、劇中の台詞で、
<携帯電話OFFのご注意>を行なって、張り切っている。
とにかく、この出演メンバーが、すごい・・・。
映画「君は裸足の神を見たか」主役・
「ウルトラマンネクサス」隊長の、石橋保。
「新撰組」・沖田総司にして、
「はぐれ刑事純情派」上司役・島田順司。
「男はつらいよ」御前様の娘にして、
「必殺仕事人・激突!」お歌の、光本幸子・・・!などなど。
舞台には、おなじみSATOMI女史も、
ドラマ展開上重要な、
痛い目にあう、泣かせどころの役で、好演。
その上に、ジャニーズ・メンバ-まで、いるのだ。
よくぞ、これだけの人々を。
この芝居では、劇中に男性ナレーターが登場し、
状況のわかるように、解説をする。
取り壊し寸前の、学校旧校舎の、古い校門が、
ある法則に基づき、時空超越のゲートとなっている。
魂のみのタイム・スリップを繰り返し、
30歳以上の登場人物が、次々とゲートをくぐり、
1980年代の世界の、自分の若い体に、
突然、移動してしまう。
その間、2010年では、大人の体に、
子ども時代の自分が、入っているのだ。
そして2つの時代にまたがって、大混乱が起こり・・・
という、和製「バック・トゥー・ザ・フューチャー」なお話。
今回、なんといっても、ものすごいのは、
石橋保が、首相と・・・小3子ども時代の、
実質2役で、奮闘!する姿だった。
親のレールに乗って動くのに、
疲れてきて、悩んでいる、彼。
子ども時代では、「下品な言葉はいやだ!」と怒る少年姿、
記者会見で、ふざけておいたをする、
子ども化した<首相>。
空腹絶倒。
赤ちゃん姿のまま、会話する<大人>たち、
それに慌てる、母親や保母、といった、楽しい光景も多々、見られる。
若干の、法則的反則技?と、
親子の情愛でまとめる、終盤は、
実に、心憎い・・・のだった。
いや~、泣けて笑わせて。
なかなかやるのう、小野寺丈チーム。
観れて、みんな、ラッキーだったなっ!と。
以上。
- 2010/08/27(金) 00:20:15|
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政の、日記。
11日・日曜、夜。
雨中、外出。
19時より、中野区・Plan-B。
まだ席があるかどうか心配だったが、
座布団席に詰めて、何とか入れた。
<ハイライトシアター>舞台公演、
「ゴキブリの作りかた2010」。
作・内田栄一。(注1)
脚色・いまおかしんじ。(注2)
演出・出演、伊藤猛(注3)。
チラシによると、1966年に初演され、
1986年に新版が、作者により上演された、
アングラ演劇の、2010年版、とのこと。
キャストが皆、ピンク映画にゆかりのあるメンバー。
特に80年代、90年代以降、
2000年代にいたるまでの、ピンク映画。
本多菊雄、奈賀毬子、岡田智宏、ほたる、川瀬陽太、
伊藤清美、伊藤猛・・・。
その意味では、かなり、豪華!配役である。
客席との間に、紗(しゃ)のかかった、平らな舞台。
なぜか、後ろの黒板が、
選挙ポスター用の板の、デザインになっている。
まず、東京の風景映像がカーテンに映写され、
演劇メンバーが入場、何やら替え歌のようなものを、合唱。
赤塚漫画か、筒井康隆の小説のごとき、
何やら奇妙、珍妙なる、
近未来SF芝居が、進行する・・・。
記憶喪失らしき青年が、迷い込んだ、
とある科学研究所には、
やはり自分の正体を、知らないらしい?
コートを着た、謎の中年紳士が出入りし、徘徊していた。
そしてそこには、失敗作として捨てられかけた、
片言しかしゃべれない、
美女アンドロイド・ロボットが、置いてあった。
なぜかその美女アンドロイドに、惚れこんでゆく、青年。
その研究所内には、赤いジャージに白衣の、
饒舌でテンジョンの高い、変人風な博士と、
やたらに陽気な、女性助手が、いた。
彼らはどうやら、ゴキブリを使った、
ある特別な生物実験を、準備しているらしい。
うまく育成すれば、
人類の次の覇者ともなり得る、生物になる・・・
と、いうのだが。
青年は最初、やや醒めた視点で、
博士の実験を、手伝っていたが、
やがて、女性助手とともに自ら、
この生物実験に、はまってゆくのだった。
さらには、この博士の実験場に、
選挙の立候補者やら、
スクープの匂いを嗅ぎとった、記者やら、
その記者に呼ばれて来た、色っぽい女優やらが、
次々と現れ、集まってくる。
美女アンドロイドも、いつしか、言葉を覚え、
青年と会話を、かわすようになってくる。
一同、実験意義の議論で、カンカンガクガク。
記者のネット・アップを経て、状況は次第に、
社会的騒動?へと、発展してゆく。
いつのまにか、「ゴキブリ様は神様です!」みたいな、
変なことにまで、なってきていた・・・。
その行く手に待っていた、
とんでもない、実験結果とは・・・?
と、大体、そういう感じで。
明らかに、ベトナム戦争当時を意識した話だが、
2010年の現代に合わせて、
一部を置き換え、アレンジしている様子。
登場人物(+ロボット)の会話や、小道具の中に、
ネットカフェやケータイ、I-PHONE、普天間基地などが、
時事ネタ的に出てくるあたりが、
<必殺>シリーズと、近いものを感じる。面白い。
疾走感あふれる、ラスト・シーンは、
一度観たら、当分、忘れないだろう・・・。
約2時間の芝居だが、
最後まで、くい、くい、と引っ張られ、
一気に観たような印象すら、残る。
また、20年後位には、
<新版>公演が、出てくれるのだろうか・・・?などと。
以上。
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- 2010/07/11(日) 23:56:51|
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ビーグル警部の、事件簿。
28日、夜7時、少し前より。
地下鉄千代田線・千駄木駅より、団子坂を上り、
休館中の、森鴎外記念館の脇を抜けて、
目印の旗と、テントの建った、会場へと歩む。
目指すは、ただ一ヶ所・・・。
劇団・水族館劇場・舞台公演、「恋する虜」。
あの劇団が、今年もやってきた。
実は、十年間続いてきた、この劇団の東京公演、
もしかしたら、来年は休みになるかも、しれないのだそうな・・・。
案内・刊行物の文章にも、そのようなほのめかしが、出ているのだ。
一体何が、その理由なのだろう?
決して、客の入り減少などでは無い事は、
毎年、前売り券を得るのに苦労している小生、十分にわかっている。
周辺住民・商店街の協力体制も、きわめて良好の様子。
してみると、主催者側に一時休養と、
発想・企画のリフレッシュ・タイムが、必要になったか?
と、見るのがとりあえずは、妥当であろう。
もっとも、文面によると、
気分が変われば、あっさり戻ってくるかも?
という風な、様子も同時に伺えるので、まだ、何とも言えないようだが。
こちらとしては、亀有名画座公演以来の、ゆかりもあるので、
もう一度、観ておきたくなったのだ。
昨年は、土日の席を取り損ねたので、
今年は、あえて平日の席を、取ることにした・・・。
会場が設営された、寺の境内には、
今年はなぜか、四角い人工池が、作られてある。
その周囲に、屋外部分のセットが組まれ、
反対側には、いつもの黒っぽいテントが、建っている。
門前の受付で、チケットを見せ、整理番号札を受け取る。
今年の前売り券は、なぜか、海外紙幣風デザイン・・・。
皆とわいわい、待つ。
やがて、屋外の前振り、小芝居が始まる。
上の方から、レギュラー俳優・女優らが、
例のごとく、怪奇なル昭和レトロ衣装で、登場。
今年は、紙芝居シーンの前に、
黄粉(きなこ)餅を売ってくれた・・・。
うまい。
金融変動で反故になった札束を、池の前で放りだす、
引き揚げ軍人姿の俳優。
・・・あれ、これ、前売り券のと同じ印刷じゃん・・・!
そうか、こういう皮肉だったか・・・と苦笑す。
ゴールドの金にでも、しとけばねえ・・・というわけさ。
フフッ。やれやれ。
さあ、屋内へ順次、入場だ・・・。
そして、約3時間半、
舞台は戦前の大都市、上海の裏巣窟。
男求めて日本から、船で渡ってやってきた、
流れ者の女優やら、どつき漫才師の夫婦やら、
元刑事やら、こうもり男の間諜(スパイ)やら、
脱走兵やら、ギャングやら、泥棒やら、
生き別れの、海の姉妹やら・・・。
いとも怪しげ、いわくありげな男女が出入り、
夢幻も空も越えて、
時には水から這い出して、
あら、こんにちわ、さようなら。
時には盗みも、発砲も。
例によって、例のごとくに・・・
廻り舞台と、時間往来旅行と、女優と、水(!)の、
めくるめく断層世界が、展開したのだった・・・!
ここは地上か、竜宮城か、
一体、どこからどこまでが、
夢か、うつつか、幻か?
わかっちゃいるけど、これだけは、
生で観るしかない!迫力。
御用と御急ぎじゃ無い方は、
その目で、しかと、確かめるべし!
白山側より、帰り路。
あじさい祭りも、近づいて。
付近にゃ、マックに、ネットの喫茶。
ここらも段々、変わってる・・・。
ただいま、平成。
以上。
- 2010/05/28(金) 23:47:20|
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政の、つぶやき。
4月21日、水曜。
昼、英会話学校のジオス、破産のニュース。
こういう学校の時代は、もう、終わったんだろうか?
夜。
中目黒の、片隅で・・・。
<東京アシンメトリー館>・ミ二ミニ舞台公演、「クローバー」。
天野芽衣子嬢が、出演するというので、寄ってみた。
なるほど、ある男性にとって<可愛い>女性、というのを、
しっかり、演じていた・・・。
主人公役・青山みその嬢との、女子漫才的?やりとりが、
元気良くて、じつに愉快、なり。
まだ公開中なので、
事前にほとんど、その内容を書けないのだが。
あまりにも、目前でそれは、演じられていた・・・。
何というか、全体に明るい中にも、
迫力が、ある。
この、とても小さな空間に、
舞台公演のすべてが、ちゃんと、詰まっている・・・!
とだけは、いえる。
憂き世の気晴らしと、元気回復にはふさわしい、
若々しき劇団、ポケット観劇の、一夜だった。
帰りに、又、小雨。
異常気象、なおも続く。
真の春は、まだ、遠いのか・・・?
以上。
- 2010/04/21(水) 23:58:49|
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