主水日記。
11月20日、金曜。
シネマヴェーラ渋谷にて、<洞口依子映画祭> 、最終日。
パルコPART3公開時以来、約20数年ぶり?で、
「ドレミファ娘の血は騒ぐ」、堪能す。
何度見ても、へんてこりんで、
健康的で、エロくて?ゴダールみたいで。面白い。
「なぜですか?」問答で又、皆と大笑い。
ルンバ・ソングの、足蹴り技応酬!シーンで、
また、大笑いしたのだった。
終了直後に、階下のユーロスペースへ、移動。
レイトショーの、パンタン映画映像学院短編映画祭、
<エネフレッシュ!09>も、今夜が最終回。
21時15分ごろ入ってみたら、
やや長めの、テーマソング・女性ライブの真っ最中。
既に、「早く映画に行け!」という、客席の雰囲気を察して、
「え~、皆さんが映画を待っている、圧力を感じてやってますが・・・」
と、少々やりにくそうな歌手さんだったが、歌はなかなか、いい。
柏の駅前などだったら、もっと反応が、いいのではないか。
いろいろ重ならなければ、
同時間帯の洞口チーム・<デジ・キシン>(後刻、注)も、見ておきたかったが、
まあ、今回はやむを得ない。
あちらでは終了後、ワインが出るとかで。いいな~。
パンタン短篇は、Aプログラムの3本のみを、鑑賞す。
オール・DV映画。
やや固い感じで、とびぬけたものは無かったが、
美術等、シンプルかつ丁寧な作りで、悪くない。
1本目、「喫茶あんでるせん」。
2本目、「アボガド」。
3本目、「異性人」。
これが、男という種族は150年後、滅亡する!という、こわ~いSF。
男性客、皆、どん引き・・・。ああ、気の毒に。
始めでキャメラ、動きがあっていいのだが、
ちょっと振り回しすぎ。目が回る・・・。
後半の、女優達とのCG合成は、なかなかよくできていて、よろしい。
終了後、一応拍手をしたのは、小生一人だった。
そりゃ、男にきつ~い「異性人」の後じゃね・・・。おそまつ。
11月21日、土曜。
昼までの仕事と、昼食を終え、池袋へ。
サンシャインシティ・文化会館、2F。
<アイランダー2009>イベント、訪問。
日本全国に散在する、多くの離島を紹介するブースが並び、
さまざまの特産品が、あふれている。
各地舞踊の、ライブショーや、
現地関係者の観光・居住等の、PR中。
粟島(あわしま)のブースを探していたら、
新潟県と香川県の2島があって、ちと慌てる。
薄紫色の、見覚えのあるハッピの一団を発見、ほっとする。
<シネマ健康会>の人々が、
よく行くロケ地である、新潟県の粟島PRに、一役買っているのだ。
映画主題歌で協力している女性3人組ユニット・<チャンべビ>からは、
粟島だよ~、というソングCDまで、出ている。
しっかり、ブースでも売っていた。
大きな、新潟県PRのビニール手提げ袋を渡され、
餡子の菓子などを、馳走になる。
千葉県出身なのに、この手提げで、
場内では新潟県のPRをしてしまった、
小生って、いったい何なんだ・・・?
いろいろな離島の名物が見れて、結構楽しい。
海産物や、工芸細工、塩、サトウキビなど、各島、多種多様。
場内では、平家武者姿の老男女や、
フラダンスのような、南洋踊りの人々や、
勾玉細工を付けた小学生や、
大きなまんまるい着ぐるみの、
佐渡のトキや、シカ・キャラ2匹等が、歩きまわり、
来客のこども達と、遊んだり、
島民どうしでも、互いに、交流を深めたりしていた。
なんとなくだが、自主映画関係者どうしの相互交流に、近いものを感じた。
4階の、全国物産展とあわせて往復、たっぷり試食を楽しめた。
宮城県の4Fブースでは、刺身がふるまわれていて、特に盛況だった。
物販以外は、基本無料なので、ありがたい。
ただし。
4Fの物産展はともかく、
離島の2Fには、千葉県の島のブースは、ないのだ・・・。
なぜ、わが千葉県は海に面しながら、
<離島>が、無いんだ!?
などと、会場内では、ちょっとだけくやしがりつつも、
まあ、でも埼玉県とか、海自体が無い県もあるから・・・
などと、思い直すのだった。
鴨川市の観光地・仁衛ェ門島は、
近くて小さく、離島とは呼べないのだ。
しかし、離島住人どうしにとっても、都市部住民へのPR活動者達にとっても、
こういった、定期的情報交換・交流の機会は、大いに有益だろう。
ぜひ、今後も継続してほしいものなり。
同日夜、いったん新宿へ寄った後、
19時頃、西武新宿線で、野方区民ホールへ移動。
<NEW CINEMA DOG>・吉本昌弘監督の「愛染橋」、御披露目上映会。
ロビーが、例によって知人達で、大賑わい。
若干の機材トラブル対応により、15分程遅れて、開始す。
「PINKY」「PINKY ZERO」等の、すれ違いコメディー路線に、
設定でもう一捻り、入ってる。
レズあり、三角関係あり、見え透いた裏切りあり、
カン違い、すれ違いあり、ばったり出くわしあり。
女流作家役・星野佳世と、編集部員・岩瀬氏のからむ、
大人系?シーンが、燃焼度高く、大爆笑の嵐に。
もう、あちこち皆で、ゲラゲラと笑いまくる・・・!
これ、もう一度、観てみたい。
鑑賞後、会場を辞し、そのまま西武線で、新宿まで戻る。
テアトル新宿。
券をとっておいた<日プロ大賞、見参>オールナイトへ向かう。
当日券、2500円。
21時半より、女性の司会で、2部構成のトークが始まる。
最初が、プロデューサー経験者&評論家、三人トーク。
20分では短すぎる、と、一部観客?より苦情が上がり、
女性スタッフが慌てて、なだめに行く一幕も。
確かにこの3人なら、朝まで生トークも可能そう?だが。
よく考えたら、それでは、映画が観れないので・・・。
せめて1時間位は、ほしいところなり。
第二部が、上映作の松江&白石監督トーク。
名助監督といわれた白石氏、ついに監督デビュー、との事。
「ガマの油」(初見)
・・・は、役所広司自身と、高校生ヒロインは、
ユーモラスで、とてもいいんだが。
全体が、どうも間延びしすぎ。惜しい。
もう少し、詰められないだろうか?
「あんにょん由美香」(再見)、
これは反応が、今回も大変良かった。
トークによると、90分前後が映画1本の標準、と考える松江哲明監督が、
119分のドキュメンタリーを撮るのは、異例なのだそうだ。
「ウルトラミラクルラブストーリー」(再見)
・・・やっぱり、なんであのラストになるのか?と、考え込んでしまいそう・・・。
松山ケンイチや幼稚園児達に翻弄されてる、麻生久美子って、いいなあ。
「Lost Paradise in Tokyo」(初公開)
・・・これが、大力作。
緊張感が、きっちり持続しているのは、見事。
終始、きっつ~い話で、昔のATG青春映画みたいな、シビアさ。
登場するドキュメンタリー野郎2人を、どつき倒してやりたくなったぞ!
主役の3人が求める、パラダイス=アイランドは、
3人が揃っている所にこそあり、という、ちょっといい話も。
強引すぎなラストも、あの筋の後なので、救いといっていいだろう。
正式公開が、待たれる。
(アイランドと聞くと、実は、行川アイランドが浮かぶのだが・・・の声)
終映、いつしか夜明けの7時前。
曇り空。朝食。
そして、次なる目的地に、向かうのだった。
つづく。
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- 2009/11/23(月) 01:29:59|
- インディーズムービー
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| コメント:4
大変遅くなりましたが、先日は『愛染橋』上映会に足を運んでいただき、ありがとうございました。
いつもの、あんな感じになりました(笑)。
歌謡曲使いの野方バージョンではない、岩瀬くんのサントラ・バージョンを来年の早い時期に再上映しようと考えています。
お時間があれば、そっちも味わってみて下さい。
- 2009/11/27(金) 13:45:50 |
- URL |
- 吉本 #-
- [ 編集]
<吉本様、ダブル・メッセ-ジ、ありがとうございます!
時間があれば、ぜひ!観たいです。岩瀬さんバージョン。
どんな曲を当てるのか、楽しみですね!
- 2009/11/27(金) 20:02:41 |
- URL |
- アWorker. #-
- [ 編集]
ご挨拶遅くなりました
先日は、足を運んでいただきありがとうございました。
次回の「愛染橋」上映は、全曲私の曲になる予定だとか・・・(ドキドキ)。音楽も気持ちだけは、燃焼系でいこうかと思っております。
どうやら年明けということなので、もしお時間があえば、ぜひよろしくお願いします。
- 2009/12/08(火) 12:24:09 |
- URL |
- iwase #-
- [ 編集]
< iwase様、メッセ-ジ、ありがとうございます!
燃焼系の音楽?版「愛染橋」、
又、印象が変わりそうですね?
時間が合えば、是非、その具合を、観てみたいです。
- 2009/12/08(火) 22:45:37 |
- URL |
- アWorker. #-
- [ 編集]